「稼ぐ」「儲ける」系の情報発信は闇が深い

こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。

度々書いてきた話ですが、自分でブログやる前はそう気にしてなかったんですが、ブロガーを始めてから、カネ儲け系の情報発信ってマジで闇が深いなって思うようになりました。

下心のある情報発信やポジショントークがあまりに多い。

今日も気になる記事をネット上で見つけてきたので、これを肴に話を進めていきたい。

草コインで行われるババ抜き

ロックオンされたお金

気になる記事があったので、引用します。

ひろゆき氏「僕は絶対にやらないけど」インフルエンサーが仮想通貨で“100%儲かる”方法を語る

実業家の「ひろゆき」こと西村博之氏(45)が30日に自身のYouTubeチャンネルを更新し、インフルエンサーと仮想通貨について語る場面があった。

視聴者から「友人から仮想通貨事業の投資を勧められた」という相談が届くと、ひろゆき氏が「仮想通貨も基本的には、人に勧める必要はないんですね」と、答える。

「ただ、自分が仮想通貨を買って“周りにこれ儲かるよ”って言います。誰かが買うと、価格が上がるので、自分が得をするんですよ。なので宣伝してる人って、自分が得をするために、他人に買わせようとする“ババ抜き”をしてる人なんですね」と解説した。

また「インフルエンサーがこれをやると、たぶんほぼ100%儲かるんじゃないかと思うんですよね」という発言も。「たとえば、僕のツイッターのフォロワー数は180万人いるんですけど。マニアックな仮想通貨を“これ絶対に上がる”って書いたとして、僕も買うんです。そこが拡散されて、価値が爆上がりして“じゃあ買った方がいいよね”って騙される人が出てきて。そこで僕は売るので、絶対に損しないと思うんですよ」と、カラクリを明かした。

「仮想通貨の買いあおりって合法なんですよ。株でこれをすると違法なんですけど、仮想通貨ってその判例がまだ出てなくて。今のところ日本で捕まった事例ってないんですよね」と言いながらも「ただ、考え方として、人を騙して金を稼ぐのはいかがなものかって思うので、僕は絶対にやらないですけどね」とも、語っていた。

引用:ひろゆき氏「僕は絶対にやらないけど」インフルエンサーが仮想通貨で“100%儲かる”方法を語る (msn.com)

これ…ひろゆき氏が言ってるように、「マニアックな仮想通貨」ってのがポイントですよね。

例えば、ここで私が

「アップルの株は買いだ!絶対に値上がりする!」

と煽ったところで、びた一文株価は動かんでしょう。

時価総額が大きくて売り手も買い手も無数にいますから、仮に私のフォロワーさんが総出で買い向かったところで影響は無視できるほど小さい訳です。

ビットコインのような、メジャーな仮想通貨も同様です。

ただ…世の中には、一介の個人投資家の売買で値動きしてしまうような銘柄もある訳です。

それこそ、万単位のフォロワー抱えてる人がこういうのを買い煽ると、簡単に値動きするでしょうね。

そういや、1年か2年前だったかと思いますが、イ〇ハヤ氏が実際にこれやって炎上してましたよね。

時価総額や流動性の不十分な投資対象の買い煽りには注意

儲け話をする詐欺師

本来、時価総額や流動性がない投資対象って、本当に「買い」「長期ガチホ」だと思っているのだとしたら、その情報を赤の他人に発信するメリットなんてありません。

自分の情報発信によって感化された人が買うだけで値上がりしてしまって、自分が買えなくなってしまいますから。

こういう構造は流動性が低い不動産投資とかの分野でも一緒だし、私がこのブログで度々取り上げているアンティークコインやカラーストーンみたいな、コレクターズアイテム投資の分野でも同じです。

特に、コレクターズアイテムは流動性が低い上に時価総額も小さいです。

だから、私は具体的に「この銘柄は買い」とは言わずに、投資目的で購入するときの考え方を伝えたり、ざっくりとしたカテゴリーで「買い」と言うのに留めるように意識してるつもりです。

カラーストーンなんかだと、適正価格で買えるお店の選び方は伝えても、具体的にどことは言っていません。

そんなことしたら、自分が買えなくなって困るので!

そういう状況の中で、個別具体的な不動産やコレクターズアイテムを「買い」という人がいるのだとしたら、ポジショントークを疑った方が良いですよ。

売る側でも、特に最近はアンティークコイン業界に新規参入してきた新興コイン商に結構酷いのがいますよ。

ってか、コイン商同士で書籍やブログ使って

「買い煽りの対象になっている銘柄は避けるべき。あんな銘柄にそんな価値はない。」

「こんな不人気コインを勧めるのは、自分の店が持っている不良在庫を吐きたいからだ。」

なんて言い合っていたりする始末です。

中々醜いものです。

コイン業界なんて市場規模が小さくて、日本国内にはコイン投資家が1万人もいないと言われています。

本当の高額銘柄になってくると、それこそ「世界に数点しかない」「日本には現品のみ」みたいな状態です。

草コイン(=マニアックな仮想通貨)以上に、売り手も買い手も極端に少ない。

そんな市場環境なので、影響力あるコイン商であれば一定程度市場操作ができてしまうんですよね。

私自身もアンティークコイン投資をやっているクチではありますが、これから参戦を考えている人は自分の頭で良く考えて投資判断を下さないと、食い物にされてしまいかねないと思います。

SNS断ちは継続中

私はインターネット上で投資情報の収集をしますが、基本的にはSNSは一切参考にしません。

というか、SNS見ながら投資やるとロクなことがないので、SNS断ちを継続しています。

SNSに転がっている情報ってぶっちゃけこのどっちかな気がするから。

  1. どーでも良いザコのつぶやき
  2. 何らかの下心があって発信された情報

そら、ザコのつぶやきにも参考になる部分はあります。

そして、信頼できる有益な情報を発信することでフォロワーを集めて金儲けしてる人もいるわけで、「下心があること」と「役に立たないこと」は必ずしもイコールじゃない。

それはそうなんだけど、大多数の人はその道で食ってる専門家には遠く及ばないお馬鹿ちゃんだし、専門家の中でさえ上述のコイン商みたいにポジショントークするのがいる訳です。

さらに言えば、

  1. 「儲けている」と嘘をつく
  2. ブログやYouTubeに集客する
  3. 本当に儲かる

という、王道のパターンも存在するんで、「稼ぐ」「儲ける」系の一般人の情報発信には、ほとんどまともなものはないと思って良いと思うんです。

しかも、Twitterにいたっては泡沫ブロガーの広報活動の場と化してるんで酷いもんです。

だから私は二度とやりたくない。

そもそも論として、一次情報を取ってくることが大事だと感じているし、それが無理なんだとしても、信頼できる人を探して、その人のブログでも見ていた方がまだマシじゃないかと思うんです。

もちろん、道徳的には騙す方が悪いに決まってます。

だけど、投資の世界は「騙された方が悪い」となる自己責任の世界です。

それこそ、ひろゆき氏の名言じゃないですが…

嘘を嘘と見抜けない人に(投資は)難しい。

と思うし、私に言わせれば

他人の情報発信を鵜呑みにして、自分の頭で考えない人に投資は難しい。

と思ってしまいます。

こういう人はどこで何やってもカモにされるだけだと思うんで、マジで投資なんてやめちゃった方が良いと思います。

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