現役窓際族が考える使えない社員の取扱説明

お疲れ様です。

毎日課長にボロカスに言われながら働いてる窓際投資家です。

使えない社員をどう扱えば良いのか解説した記事や書籍は世間に山ほどあります。

しかしながら、現役ダメリーマンである私に言わせると、違和感のある内容が少なくありません。

なんで、今日は、現役ダメリーマンの私が、使えない社員(=ダメリ)をどう扱えば良いか語ってみたい。

変わることを期待しないこと

窓際族やダメリに限った話でなく、全ての困った人への対処は…

困った人への基本戦略

変わってくれることを期待して何かやるのではなく、変わらないことを前提にこちらで対策をする。

それが無理なら、とにかく近づかない。

と、私は考えます。

もちろん、相手が新卒の新入社員なら教育や指導は必要です。

それしないなら、

何のために採用したんだ?

ってなるしね。

でも、何年も働いていてダメリ認定されてるやつなら話は別。

教育や指導でどうにかなるんなら、とっくにどうにかなってます。

私もだけど、大体においてこの人種は、表面的な知識とかスキルとか以前の話として、

そういうのの土台になる性格的なものや人間性だとか、或いは、頭の作りとかに問題抱えてます。

最初に言った「人間の根幹の部分」ってヤツです。

例えば、

価値判断基準や行動原理が不思議ちゃん的で、

「そこでなぜそんな判断するの?」

みたいな行動繰り返すのもいるし、

コミュ障で人間関係でトラブル起こしてばかりで、それが原因で仕事にならないのとか。

土台の部分に問題抱えてる人に、表面的な知識や業務スキルを突っ込んだところで、マトモに機能しないんです。

パソコンやスマホで言えば、OSに問題抱えてる状態で色んなソフトをインストールしたってマトモに動かないのと同じです。

根っこをどうにかしないことには、パフォーマンスなんて上がらないんです。

もちろん、そこにアプローチできりゃいいけど、冒頭で言ったように、現実的にかなり難しいんですよ。

確かに、

人間性や性格なんてのも変わることはあります。

頭も慣れで鍛えられる部分ないわけじゃない。

ただやはり、こういうのって、生まれ持ったベースの上に、長い時間かけて作り上げられてきたものなんで、ちょっとやそっとのことで変わるもんじゃない。

また、変わるんだとしても、本人や周囲が望んだ通りの方向に変わるとも限らない。

もっと言えば、今の私もそうやけど、ダメリ自身が自分の立ち位置理解してて、

「今さら頑張ってもね」

と思ってやる気なくしてることも多いです。

なんで、大抵の教育や指導なんて無駄。

効果がない教育的指導を繰り返すのなんて、本人にとっても教える側にとっても大きな負担です。

能力出し切ったら良しとする

もう一度言う…

そりゃ、

「同じ給料貰ってるなら、同じように働け!」

となるのは理屈としては分かります。

ただ、現実問題として、ダメリにはそんな能力ない。

ないものを

「出せ」

と言われてもそれは無理。

やらかす人が多い間違いとしては、

そこで無理に

「やれ!」

と能力以上のものをゴリゴリと求めてしまうこと。

こんなことやると、そのプレッシャーから、元々持っている能力さえ発揮できなくなるのが人間のサガ。

返ってパフォーマンスを下げてしまいます。

普通の人と同じ働きができなくても、

その7掛けの能力があるなら、

0.7人分でも良いから働かせた方が会社としては絶対に得。

ヘンにプレッシャーをかけて、これを0.3人分とかにしてしまっては結局は損。

ダメリに対しては、

「やれる範囲で頑張ってくれれば、それで良い」

「例え他人の半分でも働いてくれるなら、何もしないよりマシ」

ぐらいの態度でいた方が、結果として良い方向に行く気がします。

やれそうな仕事をやらせる

私の肌感覚ですが、

ダメリと言えども、本当に何もできないダメリはそんなに居ません。

殆どの場合、何かしらやれることがあります。

例えば、

不定形業務は全然ダメでも、単純作業ならできる。

折衝や利害調整は全くできないけど、自分で手を動かすのならできる。

方向性決めるのは下手だけど、物事を前進させるのはできる。

と言った具合にです。

だったら、

例えば、単純作業や雑用しかできんダメリがいるなら、単純作業や雑用をかき集めて振っておけば、ダメリの稼働率は上がります。

そして、これは部署内の誰かが、どうせしないといけない仕事です。

こうしておけば、1人や2人ダメリがいても、チーム全体としてはパフォーマンスを下げずに済みます。

あと、この流れでいくと、

というのも有効だと思います。

不定形業務ができないなら、周りがマニュアル作ってしまうとか。

どうしてもダメな場合は無慈悲に切る

ダメリを上記のような使い方して、

ちょっとアレだけど、まあ良いか…

となれば良いんですが、そうならないケースもあるかと。

ほんの一部ではありますが、本当に何もできない、どうしようもないダメリがいるのは確かです。

また、上記のような仕事の振り方をするなら、もう派遣やアルバイトで良いんじゃないか。

給料高い正社員や総合職をそんな使い方していたんじゃ割高だ。

…そういう話もあります。

そこらを鑑みて、

やっぱり、

会社は学校じゃないし、

生活を保障するのなんて、本来市役所の仕事であって会社の仕事じゃないですから。

あとね、ダメリはダメリで

「いい加減、もう辞めよう」

「こんな状態で働くのは良くない」

と思いつつも、簡単に退職という決断を下せなくて、

退職に至る決定的なきっかけもなくて、

結果として、

私自身、今まさにそんな感じだし、民間時代の後半もそんな感じでした。

特に、ある程度勤続年数や年齢を重ねていると、惰性が働いたり、簡単には転職できなかったりする分、この傾向は強いのかなと思います。

30後半~50代前半ぐらいで退職したリタイアブロガーさん達を見てても、

大概の人は、パワハラや退職勧奨やブラック部署への異動など、最後は何かの引き金があって退職に踏み切ってるようです。

人間、重い決断を下すにはきっかけが必要なんです。

そして…

ジクジクとメンタルが蝕まれる感じです。

仮にもし今、

退職勧奨されたり、

分限免職になったりしたら、

肩の荷が降りて少しホッとするんじゃないかとさえ思うんです。

民間時代も、退職を自分では簡単に決断できないから、

「いっそ首にならないかな?」

「会社が倒産しないかな?」

ってずっと思ってました。

この話を現役でパープル企業に勤める嫁さんにしたら、

その気持ち、凄く分かる

とのこと。

なんで、もう一度言う。

一言で「ダメリ」と言っても色々でしょうけど、

毎日辛い思いしていて「もう辞めたい」と思ってる。

「退職するきっかけがない」という理由だけで辞めていない。

そういう人も結構多いのですよ。

だからね…

「こいつ、似ても焼いても食えないな」

となったら、遠慮なく退職勧奨しちゃえばいいと思います。

案外、本人も

「背中押して貰う形になって良かった」

と思ってくれるかもしれません。

もちろん、退職勧奨されたことで会社を恨むダメリもいるだろうけど、

元々会社への貢献度がゼロもしくはマイナスだった人がやる気なくしたところで、会社へのダメージはゼロ。

さすがに裁判起こされると邪魔くさいけど、現実的にそこまでやる人は極一部です。

まとめ

端的に言えば、こういうことです。

使えない社員の取扱説明

使えない社員が変わることを期待しない。

できることを探し、それをやらせて稼働率を上げ、能力を出し切らせることを考える。

それでもダメなら無慈悲に切るべき。

というのが私の考えです。

まぁ、そうなれば良いですけど、私にはこんなの非現実的な絵空事に思えます。

こういう記事書いてる人は何も分かってないんじゃないかと思えてきます。

ちなみに、私が今の所属長と全く合わないと感じるのも、このあたりの話です。

完璧主義者故に、こういう非現実的なアプローチばかりしてくるから、お互いに無茶苦茶フラストレーション溜まるんですよ。

マジあいつ、もう顔も見たくねぇよ…

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