努力真理教信者とは一緒に働きたくない

こんにちは、そしてこんばんは。

ここのところ、毎日ブチ切れそうになりながら働いてる窓際投資家です。

例によって、今日も感じの悪い記事になりそうです。

給料貰ってんだから努力はしろ。俺は頑張る奴が好きだ。頑張らん奴は嫌いや!

直属の課長がしょっちゅうする発言

これ、うちの課長が、しょっちゅう私も含めて色んな人に言ってる言葉です。

一見正論のように聞こえますけど、私には意味が分からないし、全く同意もできません。

私は自分がこれを言われたり、周りの人がこれを言われているのを見るたびに、

こんな人と一緒に働くのは心底嫌だな

…と思ってしまいます。

給料は成果の対価ではないのか?

まず、最初に「オカシイやろ?」って思う点としては…

その理屈で行くなら、

給料の対価として要求されるのは、成果であって努力ではないはず

と私は思うんですが、如何ですかね?

努力の先にあるものに価値があるのであり、努力そのものには価値はない。

野村克也

会社としては、いくら従業員が努力してても、その努力が、それこそラットレースみたいな努力だったら、人件費捨ててるようなもんですからね。

不良債権社員に無茶させても誰も得しない

パワハラで詰められる社員

まあね、私の場合は、

その成果が人並みに上がらないことが問題

なんだとは思うんですが…

それにしたってですよ、

「じゃ、頑張ったら成果上がるのか?」

という話もあります。

頑張ってどうにかなる程度の話なら、私、十数年も苦しみ続けたりしませんって!

 

 親から子へと外見や性格が遺伝することは昔から知られていた。背の高い親の子どもが長身なのは当たり前で、せっかちな子どもを「親に似たのね」と評することもごく自然だ。

 その一方で、「トンビがタカを生む」という諺があるように、親とはちがう形質を持つ子どもが生まれることもわかっていた。しかしそこにも一定の範囲があり、顔かたちから性格まで何もかも違うと、ほんとうの親子なのかと疑われることになる。

(中略)

 「全てが遺伝で決まるのなら、努力は無駄になってしまう。それでは頑張っているひとが可哀想だ」―この論理に、多くのひとは同意するだろう。だが考えてみれば、これはずいぶん残酷な話だ。

 太っている女性には「やせるべきだ」という社会的圧力が、暗い子どもには「明るくなれ」という教育的圧力が加えられている。そして彼ら/彼女らは、ゆたかな社会と恵まれた環境のなかで、自らの「失敗」をなにかのもののせいにすることが許されない。家族や友人、教師や会社の上司・同僚の「善意」の励ましは、どれほど努力してもやせられない女性や、明るくなれない子どもをこれ以上ないほど深く傷つけるのだ。

「言ってはいけない残酷すぎる真実」 橘玲 より

マジでこれ。

こういう事を言うと、間違いなく、あの課長のことなんで…

成果出せないなら、せめてそのための努力はしろ!

なんて間違いなく言ってきそう。

(自分は実際に言われたことはないけど、日常の言葉の端々からそう推測できます)

ってか、努力真理教の信者は大体そう言います。

もし仮に本当にこれ言われたら、開いた口が塞がらないんだけどなぁ…。

だから努力真理教の信者は嫌いなんだよ…となってしまいます。

できもしないレベルの仕事を無理に押し付けても成果なんて上がらないだろうし、

過度なプレッシャーは人のパフォーマンス下げるだけだし、

下手したらクラッシュして成果が完全ゼロになるケースさえあります。

そして…

こうやって苦しんでる私を見て、

「あいつも頑張ってるんだ」

と課長(+周囲の人?)が留飲下げる

…ただそれだけの話ですよね?

これでは、実際のところ、誰も得してないと思うんですが。

勘違いされると嫌なので一応言っておきますが、私は何も従業員に努力を求めることがいけないことだと思っている訳ではありません。

結果だけでなく過程を評価することを批判する訳でもありません。

ただ、その努力や過程は、正しい方向性を持った意味のあるものであるべきと考えます。

意味のない努力を求めて、ただ人を苦しめるだけの結果に終わることを批判しているだけなので、そこは勘違いしないで欲しい。

不良債権社員への現実的アプローチ

机の上に乗せた足

第三者目線で俯瞰すると、私のような不良債権社員に対するアプローチなんて…

  • やれる範囲の仕事だけやってもらい、それで妥協する
  • 辞めさせる方向に持っていく

現実的に見てこの二択で良いと思うし、この二択しかないとも思うんですけどねぇ。

会社にしてみたら、指導したところで伸びない人間への教育コストなんて、無駄でしかありません。

大体、2~3年も働けば、資質的な良し悪しなんておおよそ分かるもんです。

そこでダメだと分かったヤツに、積極的に教育コスト突っ込むとか…これは冷静に考えれば、バカの極みですよね。

ましてや、私なんか、10年以上リーマンやってて、ずっとうだつが上がらなかったような事故物件ですよ?

こんなヤツに今さら教育的指導なんて、頭がどうかしてるとしか思えません。

上でも言いましたが、こんな奴を無理に頑張らせたところで誰も得しないんです。

それなら、まずはムリしない範囲でやれることをしっかりやってもらってはどうですかね。

その上で、並の人の7割とか8割でも成果が上がるなら、それで妥協するのもアリ。

逆に、1割とか2割しか成果が出なくて、或いは、戦力としてマイナスだったりして、とても看過できんレベルで酷いのなら…

もう辞めさせる方向に誘導してけばいいと思うんですよ。

ちなみにです。

一応は、公務員の世界には「リストラ」そのものは存在しません。

だけど…

私の勤め先ではないですが、周辺の自治体では「肩たたき」は普通にあると聞きます。

また、うちでも、使えない人を自己都合退職に追い込むためとみられる乱暴な人事異動の話とかなら、たまに聞きます。

例え公務員だろうと、やりようなんていくらでもあると思うし、コンプラを一定以上守る会社と比べるのであれば、ここら辺は民間とそう大差ないのでは?というのが、民間から転職した私の感覚ですかね。

まぁね、私だって、自分が給料分働けていない上に伸びしろもない歩く不良債権だって自覚ぐらいはあるんで、仮に今後自分がそういう目に遭ったとしても文句は言えないと思ってます。

ただ、今すぐに辞める気はないにしても、仮に退職勧奨とかされたら応じる用意は全然あるんで、人事異動による嫌がらせみないな回りくどくて陰湿なやり方で退職に追い込むようなことはしないで欲しいって気持ちはあるかな。

(ひょっとしたら私のこの春の異動が嫌がらせ人事?と思わなくもないけど、恐らく違うだろうと思う)

あと、上で挙げた二択のどちらを採用するのかは組織が決めればいい話だとは思ってるけど、

意味のない努力を求めて、

ただ私が苦しむだけで成果も上がらず、

組織も私も得しない

…そういう今のやり方はちょっといただけないなと思います。

使えない部下を抱えて悩んでる管理職がこの記事を読んでいたら、参考にして欲しいもんです。

★スポンサーリンク