初心者に割安株・バリュー株投資は難しい

2021年12月30日

こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。

この記事は、このブログを始めてすぐの頃に書いた「安易に割安株に手を出すな」という記事を書きなおしたものです。

目新しい内容でなく、スミマセンm(_ _)m。

少し経って見返すと、

これ誰が書いたんや!?

と思えてしまい、書き直すことにしました。

で、本題です。

私は、バリュー株投資や割安株投資自体が悪いとは思いません。

市場の歪みで安値放置された銘柄に買いを入れて、見直し買いによる上がりを取ろうとする考え自体は間違いじゃありません。

ただ、私の経験上、バリュー投資って上級者向けの投資法で難易度が非常に高いし、これを上手くやってる人はかなりの技量の持ち主だなってのは思います。

なんで、結論としては、中級者以下の人はあんまりマネしない方がいいと思います。

私もやってみたけど、中々上手く行きませんでした。

だから、ここ数年はやらないことにしています。

この記事では、

  1. なぜバリュー株投資が難しいのか?
  2. 普通の人がバリュー株投資で成功するにはどうしたら良いのか?

をテーマに書いていきたいと思います。

無慈悲な現実

まずは、無慈悲な現実を突きつけます。

指を指して怒鳴る男性

試しに、米国上場のバンガードのETFの2021年11月30日時点での運用成績を比較してみます。

銘柄名ティッカー過去10年の平均年率トータルリターン
バンガード・トータル・ストック・マーケットETFVTI15.97%
バンガード・米国バリューETFVTV13.29%

もちろん、割安株やバリュー株って、何を以て「割安」と言うのかって話はあります。

だけど、少なくともPBRやPERといった表面的な指標だけで判断して「割安」な銘柄に無闇に投資していても、市場平均に劣後した結果しか出ないというのがこれを見て分かると思います。

バリュー株投資の難しさ

上記のような現実があるんで、

バリュー株投資は中級者以下には難しい。安易に手を出すと怪我するぞ!

と私が思う理由としては、端的に言えば

表面的な指標だけで銘柄を選んでいては痛い目に遭う。
しっかり勉強・研究して相当銘柄を厳選しないといけない。
そんなこと中級者以下にはムリだ。

ということです。

銘柄の精査が難しい理由としては、以下の内容が挙げられます。

割安・バリュー株投資が難しい理由
  1. 株価は将来性を織り込む
  2. 株式市場では分かりやすい市場の歪みが生じ得ない
  3. 他人が欲しがらないもの買っても仕方がない
  4. 他の市場参加者が「割安」であることに気付く必要がある
  5. トレンドに逆らうのはリスクが高い

詳しく掘り下げて行きましょう。

株価は将来性を織り込む

芝の上の矢印とFUTEREの文字

さっきも言いましたが、PBRやPERといった表面的な指標や今現在の業績や財務状況のみを見て「割安」と判断するのは非常に危険なやり方です。

株価の時価総額というのは、定義上は企業が今後叩き出す利益の総和です。

なので、会社の先行きをどう見通すのかによって、株の適正価格なんていくらでも変わってしまいます。

この辺については、市場参加者の思惑や解釈論の世界です。

「割安株」の中には、市場参加者に将来性がないと判断されて安値放置されている銘柄が多数含まれます。

バリュー株投資をしたいなら、将来性にケチが付く訳じゃないのに売られている銘柄を選ぶ必要がある訳ですが、中級者以下には厳しい作業じゃないですかね。

株式市場では分かりやすい市場の歪みが生じ得ない

当然、市場が判断を誤って間違った株価が付くケースはザラにあります。

その市場の歪みを突いて儲けようってのがバリュー株投資です。

その考え自体はおかしくないです。

ただ、株を始めとした金融資産の場合、不動産やトレジャーアセットのような実物資産と比較して、

  • 流動性が高く、いつでも売り買いできる
  • 市場参加者が多く、プロの機関投資家も多数参戦
  • 時価総額が大きい
  • 公開の市場で取り引きされて一物一価である

という特徴があり、企業業績も基本的にはガラス張り。

逆に、公開されてない内部情報掴んで取引したらインサイダー取引でお縄になります。

こういう事情があるんで、初心者にも分かるような形で間違った値札が放置されることなんてほとんどありません。

市場の間違い自体は常にあるのですが、そのほとんどは素人に毛が生えたような人間に分かる形で放置されてる訳ではないのです。

安値放置されてるってことは、

市場を動かしているプロの大口の機関投資家でも、間違った株価に気づいていない

ってことなんだもの。

それに気付けるようになるには、相当勉強や研究が必要です。

気になってた会社の株価が下がって来た!
この株価いくら何でもおかしくない?
チャンスじゃない?

という場合、大概のケースでは

いや、オカシイのはお前の頭の方だろ…

という話でしかない訳です。

他人が欲しがらないもの買っても仕方がない

株に限ったことではないんですが、投資の本質って

他人が欲しがるものを、他人の先回りをして買う

ということ。

ある意味で転売ヤーとやってることは同じです。

短期で見ようが、長期で見ようがこれは変わりません。

結局は物の値段って需給の関係で決まるだけなんで、他人が欲しがらないものを買っても投資にならないのです。

趣味として楽しんだり、自分で使ったりするもの買うなら、

この服人気なくて値引きされて売られてるけど、私はこの柄好きだから買っちゃおう。ラッキー!

なんて判断は全然アリでだし、むしろ節約術としては重要な感覚です。

だけど、投資の世界では絶対にこれをやってはいけない。

どんなに自分が良いと思って買ったものでも、それを欲しがる他の市場参加者がいないなら投資としては失敗なんです。

物の値段は需給の関係で決まるから(2回目)

金だってただの黄色い金属、ビットコインはただの記録情報、カラーストーンはただの石ころ、日本銀行券もただの紙切れ。

それを欲しがる人がいるから価値があるだけの話なんです。

なんで、

自分がどう思うか?

という視点ももちろん大事なんですが、

他の市場参加者がどう考えるか?

という視点も同時に必要なのが投資なんです。

初心者は「自分がどう思うか?」ばかりで、「他の人がどう思うのか?」をあまり考えない傾向があるように思います。

割安株って、少なくともその時点では誰も欲しがっていないもの。

これに手を出すのは非常にリスクが高いと言わざるを得ない。

他の市場参加者が「割安」に気付く必要がある

仮に市場が判断を誤っていて、その株が「割安だ」と判断した自分の判断の側が本当に正しかったとします。

だけど、株価が上がり始めるためには、他の市場参加者が間違いに気付く必要があるんですよね。

じゃ、いつ、どういうきっかけで他の市場参加者が気づくのか…?

それは皆目分かりません。

何年もそのままで放置されることだってあります。

クジラでもない個人投資家たる自分が、買い増ししようがガチホしようが、株価は動くことはありません。

その間ずっと、その「割安株」に資金を貼り付けておくってかなり非効率だし、自分の判断が間違っているリスクとかも考えたら危険ですらあります。

とにかく良く勉強すること。
市場は良く値付けを間違うから、間違って安値で売られている銘柄を見つけて辛抱強く買い続ける。そして持ち続ける。
これが大事なんだよ!

なんて言う有名投資家多いですけど…

そんなことみんなができるなら誰も苦労せんわ!

トレンドに逆らうのはリスクが高い

そして、無視できないのがこれです。

正しいのかどうかはさておき、世界で逆張りを好むのは日本人ぐらいのもので、外国人は順張りを好みます。

今や、日本株ですら、主力は外国人による取引。

当然、市場は彼らの行動特性の影響を受けます。

で、順張りを好む人が市場参加者の多数派であれば、

買われている銘柄⇒もっと買われる

売られている銘柄⇒余計に売られる

という傾向が当然出て来ます。

こういう背景があるので、機関投資家が組んでいるアルゴリズムも

一定以上上がれば買い/一定以上下がれば売る

というシステムを組むようになっているし、個人投資家への教育としても、

上がり始めれば買い出動/一定以上下げたら損切り

という形で行われるようになっています。

というか、そうならざるを得ません。

そんな背景があるので、今のマーケットの傾向としては

買われる銘柄はもっと買われ、売られる銘柄はもっと売られる

という二極化が顕著で、これがさらに順張りマンセーに拍車をかけているという状態です。

なんで、今の市場環境でトレンドに逆らうのは非常に危険な行為で、無難に儲けようと思ったらトレンドに逆らわずに波に乗った方が良いんですね。

逆に、下手に売られてる銘柄に手を出すと、機械的に更なる売りを食らうリスクが非常に高いと言えます。

割安株投資攻略法

…という現実を踏まえた上で、敢えてバリュー株投資したいという勇者のために、中級者以下でもできそうなバリュー株投資攻略法を考えてみたい。

私が思うに、大まかにはこんな感じです。

普通の人向け割安・バリュー株投資攻略法
  1. 買わずに値動きだけ監視しておく
  2. できる範囲で良いので情報収集する
  3. どうしても気になるなら少しだけ味見で買ってみる
  4. 株価が動き出したら「買い」か「撤収」

まずは買わずに値動きの監視だけをしておきましょう。

上述したように、割安株ってどんな爆弾抱えているか分からないので、すぐに飛びつくのは危険です。

その上で、平行してできる範囲で情報収集してみて、「これどうしても気になる」と思うのなら、少しだけ味見で買ってみても良いかもしれません。

ただし、全部なくなってしまってもOKと言えるような少額に留めておくべきで、様子見スタンスは絶対に崩してはいけません。

どんな爆弾抱えているか分からないから(2回目)

この状態で監視をひらすら続けます。監視するだけならタダなので。

そして、株価が上がり始めたのを確認したら、少しずつ資金を投入していく感じです。

ここでも少しづつってのが大きなポイントです。

結局上昇トレンドを作るまでには至らず、反落してくる可能性十分あるんで。

どんな爆弾抱えているか分からないから(3回目)

逆に、下がり始めたら、「買わなくて良かったね」で撤収してしまえば良い。

…おそらく、比較的誰にでもできる割安株投資攻略法ってこんな感じじゃないかと思います。

あとがき

バリュー株投資扱った書籍も多いけど、あんまりマネしない方が良いんじゃないかって内容のものも多いですよ。

バリュー株投資がいけないのではない。

だけど、何度も言うようだけど、バリュー株投資やるには相当な技量が必要なのです。

この手の投資で成功してる人って、投資について色々頭働かせること自体が凄い好きなんですよね。

だから投資についての勉強や努力を、そもそも勉強や努力と受け止めてない感じがします。

そして、動物的な勘も優れていてセンスもあります。

それはそれで良いのだけど、そういう人が

僕にできたんだから、みんなできるはず!

ってノリで啓蒙活動めいたことするのは、ちょっといただけない。

こういう人って、人間の能力や適性にバラツキがあることを全く分かっていない。

そして、こういう人のやり方を中途半端にマネしてカモにされる人が一定数出てしまう訳です。

仕事においても、こういうトップや管理職がいると職場がたちまちブラック化しますよね~。

私自身もこの点を意識しつつ、これからも普通の人にとって有益な情報発信ができたらなと思う今日この頃です。

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