安易に割安株に手を出すな

自戒のために書きます。私も割安株で結構失敗してきましたんで。

ジリ貧・万年割安株をありがたがる投資家

先日、ヤフーファイナンスの20代の頃勤めていた会社の株主向け掲示板見てると何とも言えない複雑な気持ちになりました。

典型的な田舎のパープル企業で、株価は基本PBR1倍割れの割安放置銘柄です。安定収益見込めて参入障壁高い事業持ってるんですが、それに完全に胡坐かいてる感じでした。

ただ、それもだんだん先細りしてる感じだったんで、新規事業をポツポツ株主向けのパフォーマンスでぶち上げてた感じなんですが、やっぱり、本音ではリスクなんか取りたくないと思っていて積極的に経営資源を投下しないんですよね。そして、数年経てば他の事業部と合併させて有耶無耶にってのをここ10年ほど繰り返してます。

こんな会社なんで、株主目線でも社員目線でも

「安定はしてるけど上がり目がない。長期ではジリ貧がメインシナリオ」

と言えます。

ところが、掲示板見てみたら、この製品はパンデミックで売れるはず、5G需要があるはず、だからいつか急騰するはず、と、中々痛い書き込みが満載。なんか読んでたら、この株に2000万とか突っ込んで上がるの待ってる人とかもいました。

株価は未だに低空飛行続けてますがね。

絶望する人

何ともお気の毒です。こんな残念な株主にはなりたくないものです。

割安株の危険性

株価は将来性を織り込む

過去と未来

まず、PBRやPERといった指標や今現在のキャッシュフローやバランスシートのみを見て今の株価が割高か割安か判断するのは非常に危険な間違ったやり方です。

株価の時価総額というのは、定義上は企業が今後叩き出す利益の総和です。なので、今後業績がどうなっていくと予想するかで株価の適正水準なんていくらでも変わります。

表面的な指標や今の業績・財務体質に比べて株価が割安である場合、一番多いパターンとしては市場が将来性がないと判断を下しているケースが挙げられます。

この市場の判断が正しいのであれば、指標、業績や財務は後追いで悪化しますから、これは割安株とは言えません。

今の株価は多数の市場参加者の合意で形成されている

当然、市場が判断を誤るケースだってザラにあります。

とは言え、今現在の株価は、プロの機関投資家も含めた多くの市場参加者が、必死に情報収集して頭フル回転させて会社の将来性も考えた上で、株を売買して成り立っているという事実には目を背けるべきではありません。

ましてや、素人の個人投資家は情報源も情報収集に充てる時間も不足した中で投資していますから、自分が割安と判断しても、その判断がそもそも正しいのか大いに疑わしいところです。

割安放置には必ず理由があります。

また、私の元勤務先の例のように企業の内情なんて外の人間には中々分からないものです。最悪の場合、買った途端にネガティブな情報が露見して急落なんて展開もあり得ます。

投資は人気投票でしかない

大勢の人による人気投票

株に限ったことではないですが、投資や投機は人気投票にすぎません。需給の関係で値段が決まるだけです。

金だってただの黄色い金属、ビットコインはただの記録情報、カラーストーンはただの石ころ、日本銀行券もただの紙切れ。それを欲しがる人がいるから価値があるだけの話なんです。

なんで、人が欲しがらないものを買っても仕方がない。トレンドに逆らうと焼かれる。これが大原則になります。

割安銘柄への投資は逆張り、すなわちトレンドに逆らう行為に他なりません。

他の市場参加者が割安に気づかないと割安なまま

仮にプロ並みの情報収集をやって、市場の判断が間違っている。この株は割安だとの確証を得たとしましょう。でも、まだ障害があるんです。

さっきの話と絡むんですが、株価は市場の合意で決まるし投資は人気投票なんで、株価が上がるためには、他の市場参加者がその株が割安に放置されていることに気が付く必要があります。

案外、これに凄い時間がかかったりもするんですよね。で、その間、大切な資金をいつ上がり始めるか分からない銘柄に張り付けたままにするのかという話です。これは非効率極まりないよ…。

気になる割安株へのアクション

で、どうしてもこの株気になるな…という鳴かず飛ばずの割安株があったらどうするか。私がとるようになった作戦です。対策です。

なんだか気になる

まず値動きをよく観察

はい。どんな爆弾抱えているのか分からないし、低空飛行続けてるだけだから、まずはどんな感じで取引されてるか、マメにチェックだけしておいて、お金は投入せずにおきましょう。

できる範囲で情報収集

平行して情報収集です。なぜ安値放置なのか探っておきます。ここで単に将来性ないだけやんとなったら撤収です。

逆にこれ良いんじゃない?市場の判断間違ってるんじゃない?と思ったら、株価ウォッチング継続です。

でも、まだお金は突っ込みません。所詮は素人なんで、自分の判断が間違っている可能性もかなりあるし、そうなれば株価下落もあり得ますんで。判断正しかったとしても、いつ市場が間違いに気づくか分からないんで。

どうしても気になるなら少しだけ買って様子見

それでもどうしてもこの株気になるわ、突然急騰されて悔しい思いするの嫌だわ、というなら、最悪なくなっても良いような金額分だけ買うことをお勧めします。

株価が動き始めたら突撃or撤収

ウォッチしていた株価が上がり始めたら買い出動します。この時も何回かに分けて買うのがお勧めです。やっぱり失敗だったー!なんて話もあり得るんで。

下げトレンドに入ってしまったら、買わなくてよかったなで撤収です。

まとめ

どっかのニュースで見ましたが、日本人の個人投資家は逆張り大好き故に外国人投資家にカモにされていると。

できればそんな残念な投資家になるんじゃなく、私は時代の波に乗ってしなやかにやっていきたいもんです。じゃまた。