レバナスブームは終わりの始まり?

こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。

前にも少し触れましたが、今日は、最近流行りだしたレバレッジETFを使ったインデックス投資について、思ったことを書いていきたいなと思います。

レバナス信者の危険思想

昨今、Nasdaqレバレッジ2倍ETF(通称「レバナス」)を始めとしたレバレッジETFやCFDを利用して、レバレッジかけてインデックス投資するのが流行りだしています。

そして、ポツポツとレバレッジETFが新設されてる状況です。

そういや、今度は世界株式タイプも出るようですね。

ま、私はやらんけどな!

その理由については以前の記事のリンク貼っておくので、興味あったら読んでください。

ナスダック、S&P500、さらには世界の時価総額は長期で見たら上がり続ける!

どうせ上がり続けるなら、レバレッジ掛けてしまえば良いよね?

というのが、レバレッジかけてインデックス投資する人たちの考えです。

理屈としては間違いではありません。

だけどこれ、ケツの青い初心者が抱く危険思想だと言い切って良いと思います。

こんな思想が跋扈しだすとそろそろ高値警戒しなきゃいけません。

というのも…

みんな…というか、市場参加者の一定数がそれをやりだすと、市場は下落耐性がなくなって脆弱になるという皮肉な現実があるからです。

どういうことかと言うと、

当然、レバレッジ掛けてれば値動きは大きくなります。

そうなると、下げる時のインパクトは大きい。

そして、現物を握っていたとしても、上げは長期でジワジワ、下げは短期でドカンと来るのが相場の常。

これはS&P500の値動きだけど、ITバブル崩壊はともかく、リーマンショックもコロナショックも下げは一気です。

引用:https://nikkeiyosoku.com/spx/chart/ ※筆者が一部加工

その後何年もかけてジワジワ株価は回復するんです。

いくら世界や米国の株式時価総額が長期で見れば伸び続けてると言っても、見ての通り暴落したり低迷したりって局面は何度もありました。

こういう下げ局面で、理屈通りにレバレッジETFホルダー達がガチホできれば良いけど、ただでさえ下げは一気に来るのに、それにレバレッジなんて掛けていたら、その下げは殺人的なものになります。

なんで、何かの理由で少し纏まった売りが出たのをきっかけに、耐えられなくなってレバレッジETFを投げる奴が必ず出てきます。

そして、その売りにもレバレッジがかかっているので、株価は結構痛みます。

その下げによってまた投げる奴が出る…

こういう連鎖が生じて、やがて先を争って売りが出る…という事態にエスカレートしがちだという理屈です。

特に、レバレッジETFで一点勝負かけちゃってる経験も資金力もない初心者なんて、メンタルに余裕あるハズなんてない。

投資SNSに入り浸ってる連中が数%の上げ下げで一喜一憂してるの見て分かる通り、こんな奴らが理屈通りに下落局面でガチホなんてできやしません。

今まで投資やったことない初心者がレバレッジETFで投資デビューとかしだしたら、いよいよヤバいかも。

そうなってきたら、既に株持っててそれなりに含み益もあるって人は、ベースの部分は売らないにしても、少しポジション調整しても良いかも知れませんね。

歴史は繰り返す

10年ちょっと前、同じようなことがありました。

リーマンショックです。

あの時は、

米国の不動産価格は上がり続ける!

それなら、ローン返済に困る人が出ても、抵当に入れてる家差し押さえて売却すれば問題ないよね?

という理屈で、

金融機関が、低所得者や無職にまで甘い審査でローン組ませて(自己資金にレバレッジをかけて)家を買いまくらせました。

サブプライムローンってやつ。

今のレバナスを始めとしたレバレッジETF買う人と全く同じ理屈で、資金力ない人に米国不動産を買わせていた訳です。

そして、こういうヤバい事案をまとめてミックスして証券化。これを世界中にバラまいた訳です。

当然…ローン返済が滞る事案が続出。

そりゃそうだ。

差し押さえた家を売ろうにも、同じ理由で売り物件が沢山出る事態になってるので不動産価格は下落。

そりゃそうだ。

結果、ローンが不良債権化して、バラまかれた証券を握っていた金融機関が大ダメージを受けて金融システムが崩壊した訳です。

そりゃそうだ。

今考えたら、「そりゃそうだ」なんだけど、当時は特に問題にされずにこんな無茶なことしていた訳です。

歴史っていつもそうなんですけど、洪水が起きそうになっていたとしても、川で泳いでる魚にはその様子が見えないんですよね。

30年前に日本でバブルが崩壊した時もそうでしたが、良い相場環境が続いて誰もダウンサイドリスクを考えなくなり、レバレッジかけたり借金したりしてまで投資をするようになったら危ない。

大体その後ドカンとやられています。

今回のレバレッジETFブームなんかは、サブプライムローンの株バージョンじゃないかと思えてきます。

こらから投資始めたい人は

でもね、これから投資始めようかと考えてる人は、投資始めてしまって良いと思います。

個人的には、危険な兆候出だしてる気はしますが、そうは言っても、先々どうなるのかは誰にも分からないですからね。

グスグスしてるうちに、もっと株価上がってしまうことも十分考えられます。

実際、2015年頃から、「株価が高すぎる」と専門家(笑)たちに言われ続けながらも、概ね市場は上がり続けました。

なので、私がその立場なら、現物の…レバレッジなしの…インデックス投信の積立て設定でもして、月々数万円ずつ、様子見しながらソロリソロリと市場にフェードインしていくかなと思います。

石橋叩きながらフェードインする感じです。

前も言いましたが、細かいことをそこまで知ってる必要はないけど、リスク管理は大事です。

これもいつも言っていますが、初心者であろうがなかろうが、絶対に一気に大きなお金を突っ込んではいけません。

後から考えたら最悪のタイミングだった!ってのは、プロでも良くある話です。

そして、レバナス信者の人って、少ない資金を手っ取り早く大きくしたいと考えている人が多いように思います。

だけど、この世界、

急がば回れ

が正解です。

安易なやり方で手っ取り早く儲けようとすると、得てして返って資産形成が遠のきます。

でもなんか、こういうタイミングで手出してくる初心者って、こういうこと考えなさそう…。

若いなら失敗も良い経験だとは思うが…。

今日は以上です。