「資産所得倍増プラン」で日本が崩壊する?

こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。

政府が投資を後押しするのを批判する記事を見つけました。

私が思ってるのと真逆のことが書かれている記事で、記事のコメント欄にも肯定的なコメントが並んでいたので、暗澹たる気持ちになりました。

日本人のマネーリテラシーなんて所詮こんなもんってことなんだろう。

とりあえず、記事を引用しておきます。

 

危うい「資産所得倍増プラン」 円安加速、国債安定消化にリスク【けいざい百景】

 岸田文雄首相が「資産所得倍増プラン」を打ち出している。「貯蓄から投資」を促し、経済を活性化するのが狙いだ。ただ、日本経済と企業の成長性が乏しいままでは個人マネーが米国株などに流出し、円安を一段と加速しかねない。また、家計の貯蓄が支えてきた日本国債の安定消化の構造を突き崩すリスクもはらむ。(時事通信経済部 編集委員・宮木建一郎)

(中略)

ただ、倍増プランが現金・預金として眠る個人金融資産を呼び起こしたとしても、その投資先が日本株などの円建て資産に向かう保証はない。日本経済は「失われた30年」と呼ばれる長期停滞にあえぎ、低成長が当たり前になっている。企業の新陳代謝も進まずに、米国のアップルやアマゾン・ドット・コムのような巨大IT企業も生み出せていない。

若年層を中心に米国株投資への関心は広がっており、ニッセイ基礎研究所の矢嶋康次チーフエコノミストは「日本経済や企業に元気がないと、個人マネーは海外に向かう」と危惧する。規制改革や構造改革を進め、企業の成長力を高めない限り、倍増プランは個人金融資産が海外に流出する「キャピタルフライト(資本逃避)」につながる恐れがある。

倍増プランには、みずほ銀行の唐鎌大輔チーフマーケット・エコノミストも「円安の起爆剤」となる危険性を指摘する。家計が現金・預金を取り崩し、外貨建て資産に投資すれば、円を売ってドルなどを買う動きが広がり、円安の勢いは一段と加速する。資源など輸入価格の高騰を助長し、国民生活に重くのしかかることになる。

また、国の借金である国債残高が約1000兆円に上り、先進国で最悪水準にある日本の財政を支えているのは、家計の巨額貯蓄だ。銀行は家計から預かった資金を運用するために国債を購入している。さらに、日銀の当座預金にも回って大量の国債購入に充てられている。家計の貯蓄過剰を資金不足の政府が借りる形で、国債が安定消化されている。

しかし、「貯蓄から投資」が進むと、政府は新たな国債の買い手を見つけてくる必要がある。現在のような低い金利では、海外投資家は購入しないため、より高い金利が求められ、利払い費の増加で財政悪化が一段と進みかねない。唐鎌氏は「国債の安定的消化の構造を、わざわざ自ら揺らしにいく危うさがある」として、倍増プランがもたらすリスクに警鐘を鳴らしている。

(以下略)

引用:危うい「資産所得倍増プラン」 円安加速、国債安定消化にリスク【けいざい百景】(時事通信) – Yahoo!ニュース

今日はこの記事にぶつくさと文句を言う展開で進めて行きたい。

キャピタルフライトの懸念?

まぁ…確かに、既にそうなってますよね。

今投資やってる人って、特に若い人の間では、もう日本株には手を出さないのが常識みたいになってますもん。

私なんぞは十数年前から日本株には指一本触れていませんし、これからも日本株には手を出すつもりはありません。

現在、私の円建ての資産なんて全財産の僅か3%です(爆)。

でだ、私は

今の日本はどんどんキャピタルフライトやらせるべき

だと考えています。

詳しくはリンク先の記事で書きましたが、かいつまんで言うと

資本成長率(r)>経済成長率(g)

だからです。

もうこれ、有名でしょ…。

ピケティさんがノーベル賞取った時に過去の膨大なデータから導き出した法則です。

資本主義社会では、経済成長よりも早いペースで、資本家側の資本が増えて行くんですよね。

これを根拠に、ピケティさんは

「政府による所得再分配政策を強化すべし」

と言ってる訳ですが…

滞留してるカネはそこそこあるけど、稼げる産業がなくなってしまっているという状態の今の日本は…

積極的にこの理屈利用すべきだと思うんですよね。

もう心配なんてしてないで、国民総株主にして日本人みんなで資本家側に回ってしまいましょう。

海外企業の株を買わせまくり、その余剰利益を国内に吸い上げさせればいいと思うんです。

円安の起爆剤で国民生活が苦しく?

まぁ…そのリスクはあると思いますけど、実際どうなるかは実際にキャピタルフライトが起こってからでないと分からないと私は思っています。

というか…目論見通り、国民総株主で海外の株を買わせまくることに成功したら、本当に国民生活苦しくなるんですかね??

記事の中にもありますが、今の日本の個人金融資産は2000兆円あって、預金はそのうち54%です。

1000兆円ちょっとです。

仮にこれ全てが海外に向かったとして、FIRE民が好きな4%ルール(※注)を適用すると、年間40兆円ものお金が労せずして世界から国内に吸い上げられることになります。

※注:超長期で見ると、世界の時価総額はインフレ率抜きで年率4~5%で伸びている。このため、全財産を世界中の株式に分散投資していたと仮定した場合、1年に全財産の4%を切り崩して消費に回しても財産は目減りしない…という理屈

まぁ…現実的にはフルインベストとは行かんでしょうけど、それでも、年間10兆円や20兆円は労せずして日本に転がり込んでくるんじゃないでしょうか。

今の日本のGDPって540兆円程度なんで、悪い話じゃないと思うんだけどなぁ。

乗数効果がどの程度見込めるか分かりませんが、控え目に見てもGDPを5%程度は引き上げてくれそうな感じです。

多少円安によるインフレが起ころうと、経済のパイ自体が大きくなって賃金伸びるなら問題ないし、円安でメリットを受ける業界だってあります。

ただ、投資する人としない人の格差は開くと思います。

だけど、政府がお金持ちになるためのプランを用意して後押ししてるのに、それを使わないでおいて取り残された人って…もう自己責任で良いんじゃないですか?

こういう愚か者の面倒を我々が払った税金で見る…なんて馬鹿げた展開だけはご勘弁願いたい。

今時、月々1000円とか100円とかからでも積み立て投資できますよ?

だから、ひっじょーによく聞く話として

「投資に回すお金がない」

なんて言う人いますが、こんなの言い訳も良い所だと思います。

「お金がない」じゃねーだろ!

お金なんて節約してつくるもの。

年収200万円台でも十分投資はできるし、ある程度の資産も築ける!(注:FIREは無理ゲーだけど)

国債の国内安定消化ができなくなる?

そもそも、国内での安定消化なんて必要ないし、弊害の方が大きいのでは?

「日本国債は国内で消化できている。だから日本は財政破綻のリスクは小さい。」

こういうことを言う人が、専門家も含めて日本には兎に角多いです。

でも、私はこれ真逆じゃないかと思うんですよね。

外国人が誰も日本国債を持っていない状態だと、日本がクラッシュしても外国は誰も困りません。

事態が今以上にヤバくなってきたとしても、外国からしてみたら

「自己責任で好きにやってろ」

「どうせ困るのは日本人と日本政府だけ」

「ぶっちゃけ、どーでも良いしw」

としかならんので、外国からの忠告もなければ助けもありません。

こうなると、日本政府や日銀はギリギリのところまで財政ファイナンス好き放題やってしまうので、クラッシュした時のダメージがより大きくならないですかね?

そして、実際にクラッシュしても誰も助けてはくれんでしょう。

日本があぼーんしても誰も困らないから。

今やってる財政ファイナンスにしても、経済崩壊させるわけにもいかんだろうし、否定はしません。

だけど、漫然と続けるってどうなのよ?

外国から人質を取っておくために、今のうちに多少金利を上げてでも、日本国債を外国人に買わせることをもっと考えるべきだと私なんかは思うんですよね。

あとがき

政治家って何やってもどっかから叩かれます。

彼らも大変だなぁと思ったりはします。

まぁ…私自身もこのブログで結構文句言ってますがね…。

ただ、いつも不利益を受ける人間はワーワーと声を上げるんですが、利益を受ける(受けている)人は黙っているんですよね。

今の円安にしても、これを追い風にしてボロ儲けしてる会社も多いです。

うちの嫁さんの会社とか。

もっと言えば、社会の多数派の意見が常に正しいとは限らないですよね。

むしろ、大多数の人は分かりやすい目先の利益や耳障りの良い言葉にすぐに流され、大局的にモノ見てる人なんて少数派なんですよね。

(ぶっちゃけ、自分自身もそういう愚民の1人なのかもしれない…)

今回の件でも、大多数の人は投資とギャンブルの区別さえつかない訳で…。

こういう、声の大きな少数派や馬鹿な多数派のせいで政治が歪んでしまわないことを望みます。

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