地方公務員ってオワコンなのか?
こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。
この記事は、当ブログ草創期に書いた
「勤務先がオワコン呼ばわりされてる件」
というイマイチな記事を、情報をアプデした上で書きなおしたものです。
何か月も経ってから見直すと、色々粗が見えてきて「書き直した方が速いな」って判断になりました。
Contents
信じられないデータ
記事をアプデするために情報収集していたら、NHKのサイトでこんなデータを見つけました。
な、なんと、うちの業界を志望する学生が増えているとのこと!
このデータだけ見れば、
ここ最近下降線だった人気も下げ止まりか?
全然オワコンなんかじゃない!
と思えてきます。
だけど、うちの職場は
完全に蚊帳の外
です。
全くこんな感じではありません。
今年はコロナの不景気で期待できるかと思ったら全然そんなことなくて、職種によっては全く選んでいられない状況だと聞いています。
生データはマイナビが取ったものらしいけど、どうやって取ったんだ??と若干聞きたくなるなぁ。
地域によって傾向が大きく変わるってことか??
そうでなくても、元々ここ数年は採用試験の倍率がかなり落ちてきていたし、人事や上層部も志望者が集まらずに苦労していた…そんな状況です。
世間では、ほぼ無試験で入ったバブル世代がよく槍玉に上がるし、私が新卒で入社した民間企業でもそんな感じでした。
だけど…うちの職場では、全く逆ですね。
昔入ったバブル入社の方が、我々の世代よりずっと優秀でパワフル。学歴だってピカピカ。骨のある人が多い。
彼らが組織を引っ張っていると言って良い。
それが入社年度が後になるほど、バイタリティも学歴も落ちて、骨のある人が減っていく印象です。
理由は分かりませんが、データと現場感覚にかなり乖離がある印象ですね。
時代に合わない働き方
要因は色々あるだろうと思います。
まあ、ここで一々書かなくても、オワコンだって言ってる人たちが色々発信してるんですけどね。
私の視点交えつつ、簡単に触れておきますか。
まず、SNSが発達したことで、うちの業界のブラックな部分が世間に漏れて来てるってのはあるだろうと思います。
あと、売りのハズだった年功序列や終身雇用ってスタイルが、雇う側から見ても、働く側から見ても、時代に合わなくなってきた感ありますよね。
要はオワコン化したと。
そして、将来的に転職すること視野に入れて働くなら、特に事務職なんかだと、コロコロと色んな部署に配置換えされて専門性あるスキルが身に付かないってのが普通にマイナス要素だろう。
中途採用の場合、どんなポジションで何してもらいたいのか明確にして求人出すんで、器用貧乏型の人は専門性高い人に必ず負けます。
今後、世の中全体が、メンバーシップ型の雇用からジョブ型の雇用へシフトしたら、ますますうちの業界にどっぷり浸かった人は娑婆でやっていけなくなるだろう。
これもまた、うちの業界で働く人を取り巻く厳しい現実ですね。
パープル企業全般に言えることだけど、
何かの理由で転職しなければいけなくなった時、めっちゃ困る
というのが最大の問題点。
さらに言うなれば、うちの業界の身分保障と並ぶ大きなメリットだった、「転勤がない」というメリットもテレワークが広まって働く場所を選ばない会社が増えた結果、訴求力弱くなりましたよね。
来るメリットある人種
じゃ、うちに来るメリットがないかと言ったらそうではありません。
デメリットを加味しても、うちの業界に来たら良いんじゃないの?
…と思える人種を、私の独断と偏見で列挙していきます。
割り切って長いものに巻かれることができる人
まず、長いものに巻かれるのが苦痛でない人ですかね。
言い方変えると、
言われたことはきっちりこなせるけど、自分で主体的に動くのが苦手
…ってタイプの人は向いてると思います。
うちの業界はどこも上意下達組織なんで、良いも悪いも方向性は上の方が決めてくれて、下々の人はそれを粛々と執行してく感じです。
私のようなマイナー職種は特にね…。
仕事を自分で主体的にやりたいタイプだと、やらされてる感や手かせ足かせ感あって苦痛かもですが、
言われたことはきっちりこなしますよ?
だけど、自分でもの考えるのメンドクサイし、上から指示してくれた方が楽なんだよな…
って人も世の中にはいるんですよね。
こういう人には間違いなくしっくり来ます。
でまた、仕事のルールが細かく定められていて、訳の分からない謎ルールも多いんですよ。
これ、必要悪みたいなところもある訳ですが、
こんなルールおかしい!
って一々腹立てたり、変に問題意識持ったりすると、仕事進まない上にストレスだけがどんどん溜まる訳です。
こういう時、何も考えずに粛々と仕事進められるキャラだと消耗が少ない。
こういう人間をFIRE民なんかは、「思考停止」「従順な社畜」って馬鹿にするんじゃないかと思います。
まぁ、悪く言えば実際にそうなんですが、世の中では色んなキャラの人間が求められています。
主体性がないと言えば聞こえは悪いですが、裏を返せば組織の指示に忠実だということ。
嫌味抜きで、そういう人種の活躍の場としては良いんじゃないかと思いますね。
コミュニケーション力高い人
規模感ある組織ならどこでもなんだろうけど、何かをしようとしたら、内部の利害調整や意見の擦り合わせが無茶苦茶大変。
事業進めるための書類1つ通すのでも、係長に白と言われたかと思えば、課長に黒と言われ、副所長に赤と言われ、所長に青と言われる…なんてザラ。
それに加えて他部署から横槍が入ることだってあります。
だけど、ここで私のようにイラついているようでは、大きな組織では生きていけません。
これも、良い事とは思わないけど、必要悪みたいな面だったり、やむを得ない面もあったりするんですよね。
そして何より、一職員の力なんかでは、どうにもならない組織の体質なんですよ。
自分の力で組織を変えることができないのなら、所与の条件の中で上手くやってくしかありません。
コミュニケーション力あって利害調整が上手な人なら、この辺でのメンタルの消耗は小さいだろうし、そういう人が自分の強み活かせるのは間違いないだろうと思います。
先が見えないことに不安を感じる人
私は民間時代は、「会社にいつ何をされるか分からない」というストレスや恐怖と隣り合わせでした。
人事が発表されるたびにサプライズがあって、予想もしない変化が社内に起こったりするのが苦痛でした。
それに対し、うちの業界だと予定調和的に人事が行われていくんで、余計なストレスがかからなくなりました。
この点は、自分自身、本当に転職して良かったと思っています。
地方だったらほぼ転勤なんてないし、万一単身赴任させられたとしても、
〇年で元の勤務地に戻すね!
という会社との事前の約束は100%守ってもらえてる感じです。
私が20代のころに勤めてた民間パープル企業では、この手の約束はほぼ反故にされていましたね。
酷いケースだと、2年の予定で海外赴任したものの、ズルズル伸ばされて結局10年近く海外に居たなんて話も。
この辺はマジでエラい違いです。
先が見えるので人生設計も圧倒的に立てやすいと言えます。
まあ、先が見えてしまって、それが逆に嫌だという人もいるんで、合う合わないの話はどうしてもありますが…。
無能な人
はい…出ました。
あとは、私のような無能な人です。
身分保障もあるし、簡単にクビにできないのは確かです。
当ブログでは、社会不適合者の生存戦略として、
パープル企業に潜り込んだ上で、経済的独立のための手を打っていく
という生き方を激推ししています。
役所なんて立派なパープル企業なんで、この戦術取る時に潜り込む先としては大アリだと思います。
倍率も下がってるし、穴場感も出てきていて良いんじゃないですかね。
私みたいなのが大挙して入ってきたら、それはそれで大問題な気がしますが…。
だけど、民間も経験している身からすると、ぶっちゃけ、この業界の売りである職員の身分保障なんて、あんまり意味ないとは思います。
日本の場合、ある程度コンプラ気にする会社であれば、民間企業であろうと、そうそう会社都合で一方的にクビにはしてきません。
現実的な話としては、何かの理由で会社に居づらくなって自分で辞めてしまうリスクの方がよっぽど高い。
だからまぁ、私のような社会不適合者はコンプラに気を遣うところでさえあれば、民間でも何も問題はないはずで、うちの業界に拘る必要ないっちゃないです。
メンタル守るために経済的独立を
なんで、特定の人種には一定のメリットがあるんで、実態を知った上でメリットありそうだと判断したら就職先として全然アリだと思います。
ただ、上でも言いましたが、
何かの理由で辞めたくなったとしても、かなり難しい
という厳しい現実があります。
そして、「辞めたら次はない」と思いながら働くことが非常に強いストレスになります。
私のような無能な人は特に。
なんで、別にみんなに「早期リタイア目指せ」なんて言うつもりはないですけど、不労所得という自主財源をある程度確保しておいて、
どうしても嫌なら条件下げて転職できる
というラインを、転職が難しくなる30代半ばまでに確保しておくことは強くお勧めしたい。
ストレスから身を守るために。
こうしておけば、「嫌なら辞めたら良い」って思えますからね。
なんで、入社して初任給貰ったら、私のようにドケチしろとは言いませんが、つみたてNISAとiDeco使って株式インデックス投信の積み立てだけはしておいたら良いんじゃないですかね。
つみたてNISAやiDecoについては、解説してるページ滅茶苦茶あるので、その解説については割愛します。
分かりやすく解説してるページのリンクを貼っておきます。