預金は無リスク資産なんかじゃない

日本円だって立派なリスク性資産です。毎日外貨との交換比率だって変わりますしね。

それがあるから、私なんかは本当に安全運転したいなら、徹底的な分散投資を行うべきだと考えています。

ですが、周囲の人を見ていると、みんな理屈では一応なんとなく分かっている感じでも、理解できても納得できない話なのかなと思います。

この記事では、その「なんとなく」を見える化して分散投資の大切さや私が株式に偏ったポートフォリオを組んでいる理由をお伝えできたらなと思います。

絶対的に安全なものなど何もない

このブログで何度も触れてきているように、絶対的に価値が変わらないものなんてどこにもありません。

なぜなら、物に対する需要がその時々の社会情勢によって変化するからです。

物の価値や値段なんてものは需給の関係によって決まるものでしかないのですから、金だって人が欲しがらなくなればただの黄色い金属だし、仮想通貨に至ってはただの電子情報、株だってその会社が生み出す物やサービスの需要がなくなれば紙くずと化します。

日本円だって価格変動がある

日本円だって例外ではありません。日本政府への信用がなくなって欲しがる人がいなくなれば1万円札もただの紙切れです。

日本円への需要だって刻一刻と変化するので、当然価値の変動はあります。

私たちは日本で生活していて日本円自体を物の価値を測る物差しとして日々使用することになります。

絶対的に価値が安定しているものがあればそれを物差しにしたいところですが、そんなものないので便宜的に「何が何円だ」というような言い方をして物差しに使うわけです。

でもこれをやっているせいで、世の中の大多数の人が円預金を無リスク資産と勘違いしてしまっています。

それを今から見える化します。

下のチャートは2020年頭から現在までの1万円を金1gの値段で割った値の推移を表したものです。

1万円÷金1gの価格の推移
これ見ても円預金が安全だなんて言えますか??

上述のように金の価値自体が絶対ではないわけですが、人類の歴史が始まって以来ずっと通貨として使われてきたものではあるので、そんな悪い価値の物差しではないと思います。

チャートを見て分かるように、金基準で見ると日本円の価値はこの1年3カ月でかなり変動しているのが分かると思います。

安全運転に必要なのは預金ではなくリスク分散

上記のことからも分かるように、本当に資産を安定運用したいのであれば、実物資産も含めなるべく色々な資産をポートフォリオに組み込み、徹底的なリスク分散を図ることが重要です。

どれかが焼かれても他が生き残る…という形を作ってしまうわけですね。

私は株式に資産の8割以上を投入しているのでアレですが、安定運用目的にするなら株式、債券、不動産、実物資産、預金…etcを織り交ぜて分散投資するのが正解だと思います。

株式と比較してみた

さて、ここからは私が株式大好きな理由を説明していきます。まず、株に偏ったポートフォリオを私が組んでいるのは、安定よりも長期的なリターンを重視しているからなんですが、インデックス系投信であれば現金と比較してそこまでハイリスクな資産だとは思えないというのもあるんです。

上のチャートに、MSCI-ACWI(全世界の株の時価総額を表す指数)を金1gの価格で割った数値のチャートを重ねてみました。要は日本円と株式の比較です。

それぞれの2020年頭の数値を1としてプロットしています。

株価と日本円の価格推移
株式と比べても結構価格暴れています。

資産の8割以上で株を買う私を見てリスク取り過ぎだと思った人は、これを見て日本円が株式と比べて(個別株は別としてインデックス投資と比較すれば)そこまで安定した資産と言えるのか、少し考えてもらいたいものです。

どれぐらい数値が暴れているのかを比較するためにそれぞれの標準偏差を出していますが、日本円の標準偏差(=価格変動リスク)は株式の7掛け程度であることが分かります。

日本円は確かに株式よりは多少安定的と言えそうです。しかし、これは私の主観ですが、そこまで大きな差ではない気もします。

そして、預金で置いていてもほとんど金利も付かないし、株であれば%オーダーの配当も付きます。

何より、企業が投資家から集めたお金で生産活動を行い株主に還元という株式投資の仕組みを考えれば、株の長期的なリターンはお金をただ寝かせるだけの場合より必然的に高くなるようになっています。

要は、価格の暴れ方には多少の差しかないのに、長期的に見たときのリターン差が大きすぎる。

リスクとメリットを天秤にかかけると私には株式の方に分があるように思えて仕方がないのです。

ここらあたりが私がほとんど預金を持たずに株ばかり持つ理由なんですよね。