社会不適合者の就職活動
こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。
出張とかで外出したときに、ちょいちょい就活中の大学生と思われる人を見かけます。
夏になれば、大学3回生のインターンシップも始まるらしく、うちの職場にもやってきます。
自分にもこんな時代あったなぁ。懐かしい…
…で、思っちゃうんですよ。
恐らく、あの中の1割ぐらいは、
自分は社会不適合者だって自覚があって、
「できることなら働きたくない」
と思いつつも、
現実的には、生きてくためにはどこかで働かないといけないので、
渋々就職活動してるような人なんだろうなぁ…と。
ぶっちゃけ、自分がそうでしたから。
それでも、実際に働いてみたら、想像以上に仕事できなくて絶望しましたがね。
でも、今思うんですが、
社会不適合者こそ就職活動で上手く立ち回らないと●ぬと思うんですよ。
「頑張れ」とは思わない。
社会不適合者がそんなことしても多寡が知れてます。
それよりは上手く立ちまわれと。
コミュ障で口下手なら面接ウケは絶対に悪いし、灰色の学生生活送って来た奴にマトモなガクチカ(学生時代に頑張って来たこと)があるとは思えません。
そこそこの学歴あれば書類選考で蹴られることはそうないでしょうが…
それでも、相当上手く対策するか、受ける会社のレベルをよく考えるかしないと、面接に進んだら瞬殺されまくりですよ。
私がまさにそうでした。
あと、入る会社をよく選んでおかないと社会人になった後に●にます。
この点については、私は比較的上手くやれたと思うんですが、
「もし、普通の会社に入っていたら」
と今思うと、ゾッとします。
この年齢になったら、
「あの時ああしておけばよかった」
「あれは大正解だったな」
と思うことが山ほどあるんだなぁ…。
Contents
全てを手に入れるのは無理だと自覚すべき
これはもう、社会不適合者でなくてもそうだと思うんですが、至極当たり前の話なんですけど、
どこに就職しようと、
どんな職業を選択しようと、
人生において全てを手に入れるのは不可能
って現実をまずは受け入れるべきだと思いますね。
凄い当たり前の話だと思うんですが、一般的な話として、これができない人がひっじょーに多い印象。
こういうことを言うと、大体こういうこと言う人がいるんですよ。
いやいや、全てを手に入れようなんて思ってないですよ。
普通の人生を送ることができたら良いんです。
おいおい、その「普通」ってなんなんだよ!?
私は「普通」という言葉が嫌いです。
こういう文脈で行くと、「普通」の中身を詳しく聞くと大体こうなります。
- アラサーで結婚する
- 妻は非正規もしくは一般職
- 夫は正社員で年収500万円
- 子供は2人
- 子供は大学まで行かせる
- 持ち家を買う
- 定年まで働ける
- 楽な仕事じゃないけど、心身を壊すほどじゃない。
- ヘマしなければ主任か課長ぐらいにはなれる
…etc
…まぁね、これって一つひとつの項目見ていくとそうハードル高くない。
でも、これ全部クリアできるんだとしたら、それは「普通」なんかではありません。
中学の5科目の定期テストで5科目全てで平均点を上回るとしたら、総合評価では上位2~3割には食い込めますよね?
あれと一緒ですよ。
また、「普通」って言葉が意味する内容は、社会が豊かになればなるほど水準が上がっていきます。
厄介なのは、その後社会情勢が悪くなっても、一度上がった「普通」の水準って下がらないんですよね。
拗らせた婚活女性の「普通の男性が良いんです」って言葉に代表されるように、日本の「普通」って、衰退途上国に落ちぶれた今でも昭和末期のバブル水準のままだったりします。
だからね、「普通が良い」なんて漠然としたこと言うのではなく、自分の思う「普通」って何なのか具体的に書き出してみたら良いんじゃないですかね。
その上で、
優先順位をしっかりつけて、絶対に譲りたくない「普通」と、捨てても良い「普通」に分けることを強くお勧めします。
特に、社会不適合者だったら、定型人よりも社会からの評価は低い訳ですから、譲りたくないものの絞り込みはシビアにした方が良いですよ。
絶対に、「あれもこれも」と欲張ってはいけません。
そんなことしたら、マジで全てを失いかねません。
社会不適合者の業界・会社選びに必要な視点
私が思うに、社会不適合者が業界や会社を選ぶにあたって一番重視しないといけないのって、
当面働き続けられること
だと思います。
家が資産家だったりしたら知りませんが、人間、基本的には食い扶持を稼がないと食えないんで。
どんなに将来有望な優良企業だったとしても、辛くて早期離職してしまうなら、全く意味はありません。
で、社会不適合者の場合、会社勤めしていると定型人の数倍はストレスを抱えることになるんで、
早期離職せずにすむか
って部分が一番ネックになると思うんですよ。
二番目に重視したいのが、
お金を貯められる
ってとこでしょうか。
確認のためもう一度言いますが、社会不適合者がサラリーマンやOLやるとなると、定型人の数倍はストレスがかかります。
故に、働く社会不適合者なんてメンタル的には常に綱渡りの状態なんですよ。
いつ心が折れて続けられなくなったり、心身をストレスでやられて退職に追い込まれたりするか分からないわけです。
私だって、「いつまで持つか分からない」って思いながら働き続けてます。
また、低能故に30代以降はリストラの危険とも隣り合わせです。
こんな有様なんで、なるべく働けるうちにお金は貯めておきたいものです。
退職に追い込まれた時に野垂れ●なないように…。
社会不適合者が狙うべき会社
…という視点で考えると、
実家から通えるゆるブラック企業が最強
と言えます。
ヌルい会社
まずは、とにかくヌルい会社。
ヌルい環境を用意すれば、社会不適合者でもどうにか続けられます。
働いてる社員のレベルが低ければなお良しです。
無能がいても目立ちませんからね。(←ここ、結構重要w)
コンプラ命
日本の場合、使えない社員を会社から追い出す法的ハードルは相当高いです。
ただし、それはコンプラを気にする会社の話。
現実的には、労働関係の法規やコンプラをガン無視する会社が多数派かと。
そんなところに社会不適合者が入社しても、一定の年齢でクビになる可能性が非常に高いかと。
コンプラを気にする会社なのか?って部分は良く確認した方が良いです。
実家から通える
私も結婚するまで子供部屋おじさんでしたが、私の経験上、実家通いの何が良いかって…
- 生活費を大幅に圧縮できてお金が貯まる
- 両親や兄弟の存在が心の支えになる
ってとこなのかなぁ…って思います。
例え安月給の会社だったとしても、実家通いしてれば結構お金は貯まります。
お金を貯める上では
実家通いの安月給 > 一人暮らしの高待遇
ですよ。マジで。
どの程度の安月給か、どの程度の高待遇かにもよりますが…。
お金さえ貯めておけば、退職に追い込まれた時の保険にはなります。
効果の程は、貯めた金額や退職時の年齢によりけりですが…
あと、会社で嫌な思いや辛い思いをした時に、帰宅して暖かく迎えてくれる家族がいるかいないかの差も結構大きいです。
今になって思うんですが、私が新入社員時代のパワハラで潰れなかったのは、実家通いで毎日家族のもとに帰ることができていたからじゃないかと思うんですよね。
これ以外の条件は思い切って捨てる
その他の条件、例えば…
企業や業界の将来性
給料や福利厚生
企業のネームバリューや知名度
自分の好きな仕事か …等々
こういう条件も満たさないよりは満たしていた方が良いとは思うし、中にはそういう企業もあることとは思います。
ただし…
基本的には条件を付ければ付けるほど、入社難易度は上がりますよ。
就職活動で苦戦するのが知れ切っている社会不適合者が、そんな企業受けるのって時間や労力の無駄ちゃいますかね。
もう一度言いますが、
全てを手に入れることはできないんですよ。
特に、就活弱者である社会不適合者は、譲れない条件の絞り込みをシビアにしないと勝負にならんのですよ。
割り切りが重要なんですよ。
だから、上記3つ以外の条件については、
思い切って捨ててしまった方が良いです。
例えば、ヌルい会社ってそのヌルさ故に将来性が怪しいケースも多いし、長年働くとダメ人間化して、将来的に転職が必要になった時に凄く困るって問題もあります。
ですが、すぐに心が折れそうになる社会不適合者にとっては、
定年まで働くことを考える前に、
将来の転職とそのためのスキルアップを考える前に、
最初の5年10年を潰れずに乗り切ること考えないといけません。
結局、「将来」なんてものは、目の前の数年を無事に乗り切った先にあるものなんだから。
なんでね、こういう人種にとっては、将来性の怪しいゆるブラックにも十分に入る価値があるんです。
自分が弱者であることを受け入れて、その上で割り切るものをしっかり割り切る。これ、重要。
今振り返って思う事
私はゆるブラックに入社して助かったと思ってます。
新卒で入社した会社は、株主から見ればクズみたいな会社。株式は典型的なクソ株。
今勤めているお役所も、マトモな人が来ても良いことはない職場だと思います。
だけど、私にとっては両方が命の恩人みたいなものだったりするんです。
ただ、就職活動やってた時は普通の会社もそれなりに受けていたし、中には内定が出た会社もあったんですよね。
「仕事が楽そうだから」
というクソみたいな理由でゆるブラックへの入社を決めて辞退したから良かったんですが、
「もし入社していたら」
と思うとゾッとします。
マジで人生って紙一重。
と同時に…
人の運命は
努力というより
正しい選択によって切り開かれるもの
なんだなって改めて思います。
今日は以上です。