ホワイトカラーの世界なんてレッドオーシャンだよね
お疲れ様です。窓際投資家です。
人生設計や生存戦略、さらには子供の教育…こういうのってある意味で長期投資と凄く似てるなって最近思います。
何十年オーダーで物事を考えて、計画的にリソース突っ込んでコツコツ進めてく感じが。
私は、当ブログで投資について、こんな発言繰り返してます。
- 長期投資とは未来予想だ
- 市場のトレンドには絶対に逆らっちゃいけない
- 他人の先回りしてなんぼ
- 「みんながしてるから」は理由にならない
- お祭り騒ぎは冷めた目で眺めろ
これ、人生設計や子供の教育にもモロに当てはまってると思います。
自分の人生設計はもちろん、子供の教育費だって人生の中では住宅費と並ぶ大きな出費。
ここで下手をこけば何千万円単位で損することになります。
今日は投資家目線で子供の教育について考えてみたい。
Contents
今後どんな世の中になっていくか?
子供の教育を考える上で、
これからどんな世の中になっていくのか?
そこでちゃんと椅子に座れるのはどんな人間なのか?
ってことを最初によく考えないといけません。
長期投資する時だって、今後世の中がどうなっていくかシナリオを自分なりに考えて、それに沿った形で戦略考えますよね?(予知能力者じゃないんで、そこが難しいのだけど)
また、メーカーが製品開発するときと同じで、市場のニーズを考えつつ過不足のない設計していくべきで、闇雲にハイスペックなもの作っても原価が高くなりすぎて商売になりません。
これを子供の教育に置き換えれば、これからの世の中で必要とされる人物像と子供の適正を考慮して過不足のない教育プランを考えていくべきで、これをやらないとコスパもタイパも悪すぎて、親子共々苦しむことになります。
だから、未来予想ってのは最初にしなければいけません。
私なんかは、AI化、機械化、自動化が進んでいくと、究極的には…
極々一部の人がトップマネジメントをする。
その他の殆どの人が屋外労働・肉体労働・単純労働・ケア労働をする。
という世の中になると私は予想します。
前にも言いましたが、AIって指示されたことに対しては優秀な働きしますが、
指示されないと動けない
「超優秀な指示待ち野郎」
という面もあります。
故に、どんなにAIが賢くなろうと、最上位の方針決定だけは人間がやらないといけません。
あと、AIって考えることはできても、手を動かすことはできません。そもそも体がないし。
故に、
「物理的に何かをする」
って仕事は残り続けます。
まぁ、工場の生産ラインや乗り物の運転手みたいに、
「決まった場所やルートで、決まったことを延々とするだけ」
みたいな仕事に関しては自動化・機械化で消えてくでしょう(てか、既にかなりの部分消えてるよな…)。
だけど、
建設作業員やごみ収集員みたいに、屋外作業で働く場所が特定されてないケースとか、
保育士・介護士・その他医療・福祉関係者みたいな、生身の人間を相手にしてるがゆえに、機械化・マニュアル化が困難な仕事は、部分的に自動化・機械化されても基本的には消えないと予想します。
で…
言うまでもなく、いつの時代もトップマネジメントする椅子に座れる人は極々少数です。
この椅子に座れる人って…多く見積もっても%オーダーの世界ではないのかな??
だから、圧倒的大多数の人は「作業員」として生きることになると。
少なくとも今の時点では、こういう仕事に就いてる人って社会的地位が低いし、こういう未来予想図示すと嫌悪感を示す人もいるかもしれません。
でも、なんかこうなると思うんですよね…。
で、私はこういう現実受け入れようと思うし、むしろ絶対に逆らっちゃいけない現実だとも思います。
ここは投資と同じです。
後述しますが、既にこういう兆候は出てきてるし、こういう世の中の変化に逆らえば丸焦げに焼かれます。
今後、ホワイトカラー路線はますますレッドオーシャンに
これからのホワイトカラーは「削りシロ」でしかない
このトレンドで椅子がどんどん削られていくのが、
ホワイトカラー
中間管理職
あたりになるのは必然です。
手を動かして何かしてるわけでもなく、組織のトップで戦略目標決めてる訳でもない。
こんなん…どう考えたってAIの恰好の餌食ですよ。
そこそこ給料も高いし、組織のトップにしてみたら
「削りがいのある削りシロ」
ってところもあります。
こんな分野に将来性なんかある訳ありません。
それでも人気なのがホワイトカラー
しかも…今のところだけど、こういう仕事に就いてる人は収入や社会的地位が比較的高いとあって、人気の職種です。
有効求人倍率を比べてみると、
厚生労働省が発表した2024年1月時点での日本全体の有効求人倍率は1.21倍。
で、「事務従事者」に限るとこれが0.48倍。
ヒャッハーwww
技術革新によって世の中は変わってきてるのに、やっぱり、人の意識が変わるのには時間がかかりますね。
そのギャップのせいで、将来性が甚だ怪しい職種なのに、なぜか人気だけはあるという…非常におかしな現象が起きています。
完全に…レッドオーシャンですね。
こんな分野で勝負しようなんて、冷静に考えれば頭どうかしてると私は思うんですけど、まぁ、これはまだ良いです。
今働いてる我々の世代に関しては、AI化・自動化・機械化の波が本格的に押し寄せてきたころには定年近くなってるでしょうからね。
若い人や子供までもがホワイトカラーを目指している
問題はここから。
ホワイトカラーや中間管理職になろうと思ったら、
進学校⇒有名大学⇒企業や官公庁に就職
というコースが定番…というか現状では必須な訳ですけど、この「ホワイトカラー候補生」の椅子をめぐる争いも激化してます。
報道によると、首都圏では中学受験させる親がめっちゃ増えてるようだし、高校受験や大学受験に関しても、今の子は僕らの頃よりガリ勉してるみたいです。
もちろん、住んでる場所の環境とか子供の適性とか、その他諸々の事情で話は変わってくるとは思うんですが、
本当にこれで良いのか??
と私なんかは思っちゃいます。
まぁ、分からんでもないですよ?
社会に椅子が少なくなってるのは確か。
椅子取りゲームで勝ち残ろうとして、
「昔とは違うんだよ!」
と少しでも有利なポジション取ろうって、親も子も、みんなが必死になるのは分かります。
そういう感情面の話は理解します。
でもよく考えてみて欲しい。
進学校⇒有名大学⇒企業や官公庁に就職
って「定番コース」目指そうって発想そのものが、私どもの世代がやってきた発想。
我々の世代はそれで良かったのかもしれないけど、世の中のトレンドを無視して、今から同じことを若い人や子供にさせちゃアカンでしょ…。
それこそ、「昔とは違うんだよ!」と。
私には、あんまり賢くない人が中途半端にマインドチェンジして空回りしてるように見えますね。
まぁ、エリート路線で育ててトップマネジメントする側になれりゃいいけど…大多数は中途半端なオフィスワーカーとして買い叩かれることになるでしょう。
今後、
何千万円も教育費つぎ込んで、青春捨ててガリ勉して、結局それですか??
みたいな事案が続出する予想します。
てか、既に今の社会人でさえ、そういう人いっぱいいるような…。
ブルーカラーの世の中を前提に
ということで、私は
「これからは相対的にブルーカラーが美味しい時代になる」
という前提に基づいて考えていきたいです。
投資と同じで「先回りしてなんぼ」でもあるんで、
「教育費突っ込んで塾通いしてガリ勉させて…ホワイトカラー目指しても割に合わないよね」
と世間の多数派が気付く前にこれをやるからこそ、旨味があるんだとも思ってます。
うちの子が実際に作業員になるのかどうかは分からないけど、少なくともそういう世の中になること前提に育てたいです。
私たちが学生だった頃はともかく、今の時代は
進学校⇒有名大学⇒企業や官公庁に就職
なんてコースを歩もうとする行為や考え自体が、投資で言う高値掴みに私には見えるんです。
以前、
別に高学歴エリートになって欲しいなんて思ってないし、教育費なんてそこそこで良いと思ってます
という旨の記事書いたけど、その理由として、この記事で書いてきたような話も大いにありますね。
っていうか、あの記事に本当はこの内容書きたかったんだけど、尺の関係で別記事にした感じです。
動き始めた世の中
既に、世の中は動き始めてます。
公務員やってると、土建屋とも接点があるし、物価や労務費ってものに触れることも多いです。
レッドオーシャンになってるオフィスワーカーの世界と違い、どこの会社も作業員を採用できずに苦しんでます。
まぁ、他の肉体労働系の仕事と同じで、
給料は安いし、
夏は暑いし冬は寒いし、
「底辺職」って見られがちだし、
そのせいで、やりたがる人も少ないですから。
オフィスワーカーの世界と比べると、「職種違うだけでこうも違うのか」って思います。
こういう状況が続けば、同じ工務店の中でも
事務職の給料や人員を削って、その分、現場作業員の給料を上げる。
って形にせざるをえないだろうし、実際、工事費や作業員の労務費が上がってきてます。
(「それでも、土建屋だけはやめとけ」って思いますが、その理由はここでは割愛します。)
これはほんの一例だし、日本に限った話ではなく先進国共通の傾向でもあります。
昨今、先進国の多くは単純作業員の確保に苦しんでます。
こういう時、プライドや世間体気にして、こういう仕事に就くことを考えもしない人って結構損だと私は思いますよ。
では、今日はここまで。