対面証券を敢えて使うメリットを考えてみる
こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。
私はネット証券と対面証券を併用して投資してます。
今の時代、対面証券なんてあり得ねぇだろ!って多くの人は思うかと…。
確かに、対面証券の悪評ってネットで検索したらめっちゃ引っかかりますし、SNS見てても文句言いまくってる人います。
まあ、それはそれで分かるんですけど…。
私なんかは、敢えて対面証券使うのもアリじゃないかと思うクチなんで、一度記事にしてみます。
Contents
デメリット
まあ、このあたりは、私が一々説明しなくても、ネット上でいくらでも悪評が転がってるので、さらっと流すだけにしますかね。
おさらいです。
丸腰・丸投げは良いカモ
今まで投資なんかやったことないけど、退職金も入ったので投資を始めたい。何か儲かりそうな金融商品ありますか?
初心者で何も分からないんだけど、担当者に教えて貰いながら投資を始めたい。
…こういうタイプ。
つまり、命の次に大事な自分の財産運用するのに、「分からないから」とか言いつつ判断を丸投げしたり、自分の頭で何も考えず&自分で何も調べずでノープラン…非常に危険です。
でも結構いるようです。こういう人。
相続で多額の証券手にしたけど、大して投資に興味はないし知識もない…というパターンも多いようです。
何も分かってなくて、主体性もないと先方に分かれば、もう完全にカモ扱いが始まります。
高コストのアクティブファンドやラップ口座みたいな目を覆いたくなるような商品やサービス勧めて来るんですよね。
営業マンも会社から数字求められてるし、投資家ではなく会社に利益もたらす物売れと言われてます。
結果、数字稼ぐために情弱や初心者を丸め込んでゴミ商品押し込もうとしてきます。
手数料が高い
これも有名過ぎる話ですね。
営業担当者置いてる分、高い手数料取らないとやってられません。
ネット証券だと取引手数料はコンマ%オーダーなのが、対面だとパーセントオーダーです。
ローコスト型の商品を扱っていない
信託報酬がただも同然なインデックス投信など、ローコスト型の金融商品はネット証券でしか扱っていません。
例外として、野村がつみたてNISA専用で「スリーゼロ先進国株式投信」っての出してたりはするんですが。
取引環境が不便
国内株式とかだとそうでもなくなってますが、対面証券で外国株とか買うと、営業時間内に一々電話を入れて取引を頼まないといけません(野村の米国株とかはネット対応してるけど)。これが邪魔くさい。
しかも、外国のマーケット開いてるのは欧州は夕方から、北米は深夜から。
日本は当然営業時間外なんで、リアルタイムで値動き見ながらの注文ってのができません。成り行き注文出して思わぬ値段で約定しちゃったり、指値が上手く出せなかったりと非常にやりにくいです。
持ってる銘柄が急騰・急落しても、日本時間で夜間だと一切の注文が出せず受け身が取れないなんてことも。
メリット
私はデメリットは認めつつも、メリットを感じてます。
参考までに。
対等に話せるなら担当者は強い味方
営業担当は丸腰・丸投げの人にはゴミ商品押し付けると言いました。
ですが、中級者以上で、教えを請うというスタイルではなく、ある程度の部分まで自分で投資判断ができて、担当者とも対等な関係で話ができる人なら話が違ってきます。
担当者も証券会社もバカじゃないから、カモにできない顧客だと判断したら、変なもの勧めて信頼関係損ねても困るし、こっちの利益を考えた提案してくれるようになります。
証券会社だからこそ知ってる情報くれるし、優秀な担当だと話聞いてると結構勉強にもなります。
私の場合は対面証券とこの関係になってしまってるんで、手数料高くてもそんな不満には感じないですね。
この世界、美味い話はゲームのやり方知っている人のところに来ます。
運用額が大きいと優秀な担当者を付けてもらえる?
今で担当者3人目なんですけど、担当者が異動で交代になるたびにレベル上がってきた…ような…
最初は入社直後のペーペーっぽい若い男性(転勤で交代)。その次は利発な感じのアラサーの女性(結婚に伴う異動で交代)。そして今は貫禄ある中年のオジサン。
うん、私は「中の人」じゃないんで、実際どうなのか分からないですけど、運用年数重ねて運用額が大きくなるのに従って担当者のレベルが上がって来た感じがします。気のせいかもしれません。
このオジサンが結構優秀な人で、なかなか力になってくれます。
不便な取引環境は狼狽売り・安易な利益確定の抑止力に
電話かけないと取引できないってのは本来デメリットなんですけど、敢えてそういう面倒くさい環境に持ち株を置いておくと安易に取引をしなくなるって面もあります。
株価に過熱感出て来た時は利益確定したくなってしまったり、急落してる時はロスカットした方が良いんじゃないかと焦ったりするのが人間ってもんです。
ネット証券って便利なんですけど、こういう時にポチッとすぐに取引できてしまうせいで安易な利益確定や狼狽売りをやってしまいがちなんです。
私なんかは何度もこれで悔しい思いしているんで、持ち株の半分強を対面証券で運用することで、安易な利益確定や狼狽売りを抑止する対策を取っています。
マイナー商品に強い
ネット証券だとマイナーなものやマニアックなものに弱いです。
例えば、米国と中国以外の外国個別株、外国の既発債なんかは、ネット証券では扱ってないか、ラインナップが非常に貧弱です。
最近はSBI証券あたりがASEAN株頑張っていたりはしますけど、欧州の個別株とか買おうとしたら対面一択だったりします。
私も一部欧州銘柄持ってますが、これは対面証券でしか買えない銘柄です。
結論
以上を踏まえ、私なりに結論出したらこんな感じです。
- 初心者はネット証券が無難
- こんな人なら対面証券使うのもアリ
- 中級者以上で自分で投資判断が下せる人
- 運用額がある程度大きい人
- 無暗な売買を減らしたい人
- 外国のマイナーな金融商品が欲しい人
- 投資スタイルが長期運用で手数料が気にならない人
SNSで対面証券の文句言ってる人もいますけど、投稿内容読んでると、基本的には投資判断を丸投げした結果酷い目に遭ってるケースがほとんど。
当然、カモにする方が悪いのは間違いないです。
だけど、
判断を他人に丸投げするような人って、最初から投資なんかやらない方が良いんちゃうの?
なんて思ったり。
以上、対面証券を使うメリットについての考察でした。