ファンダメンタル分析って無駄じゃないか

お疲れ様です。

窓際投資家です。

今日は風邪をひいてお休みしてます。

子供が保育園で貰ってきた風邪を夫婦ともにもらってしまい、一家全滅です。

さて、個別株も結構持っている私ですが、

実は私は個別株を買う時に、企業についてザックリしか調べません。

決算情報とかもダイジェストぐらいしか見ません。

正直、それで十分だと思ってるからです。

ほんの何年か前までは、会社が発表する情報を穴が開くほど見ていたんですが、やってみた結果、意味ないなと思って今はしてません。

投資の世界では、会社が発表する情報を精査して会社の中身を詳しく知ろうとする行為を「ファンダメンタル分析」なんて言ったりしますが、

今日は私が

ファンダメンタル分析なんか無意味だ

と考えている理由を書いていきたい。

中短期的には業績より環境要因

株価のチャート

まず、短期ないしは中期、具体的には数年程度までのスパンでモノを考えるなら、株価の主な変動要因ってその企業の業績じゃありません。

金利や為替や国際情勢や在籍してる国の事情等々…

個別企業の業績がどうこうというより、こういう諸々の要因にその銘柄がマッチしているのか否かって部分が一番大きいです。

例えば…

利上げ局面では高配当・デフェンシブ銘柄が有利で、

利下げにはグロース株が有利

…といった具合にです。

最近の例で行くと、コロナ相場の時なんかは、

まず序盤は、何が起こるか分からないとパニックになって、銘柄関係なく売られて急落。

その後は、強烈な金融緩和の効果で米国のグロース株ならなんでもOKといっても良いお祭り相場ができあがり、デフェンシブ系やバリュー系は置いてきぼりに。

逆にFRBがそれの手じまいを始めると、アップルみたいなしっかり利益出してるグロース株でも一緒くたに売られ、ディフェンシブ・バリュー系はそこまで売られませんでした。

やや極端な言い方をすると、年単位ぐらいまでの話だと、最早個別の企業が抱える事情なんて正直どうでも良いんですよね。

だから、中短期投資だったら、個別企業の研究や決算情報を穴が開くほど見る意味なんて殆どありません。

長期的見通しなんか誰にも分からない

では長期投資だとどうなのか。

5年とか10年とか、もっとそれ以上とか、それぐらいのスパンで見ると、確かに、企業業績と株価ってのは強くリンクしてます。

業績を伸ばす企業の株ってのは逆風受けた時のダメージが小さいし、追い風受けたときの伸びも大きいんで、それが何年も積み重なるとクソ株と大きな差が開いてきます。

その意味では、長期投資においては、個別企業の取り組みや業績に注意を払う必要あるっちゃあります。

だから、長期投資家の多くはこれを根拠に、企業が発表する決算報告その他の資料を穴が開くほど見ようとするんですよね。

「ファンダメンタル分析」と言われるヤツです。

で、自分自身もほんの何年か前まではそうすべきだと思ってやってました。

だけど、ここ最近は、こんなホームワークしたって長期投資家にとっても意味ないんじゃないかと思うようになって、あまり熱心にはしなくなったんですよね。

というのも…

決算報告を見ても、そこに書いてあるのは過去の完了した話ばかり。

隅々まで見ようと、10年後にどうなるか書いてある訳じゃない。

大多数の会社では、一応は見通しなりガイダンスなりは示したりはしてるんですが、これもせいぜい数年先まで見通ししか言いませんよね。

企業が発表する情報の中には、10年後20年後を見据えて事業を育ててるような話とかも当然出てきますが、

これにしたって「塞翁が馬」みたいな部分もあるし、

内部で働いてる社員からしたら「えーっ」と思うような内容を、上手い事対外的に「大本営発表」してるケースも少なくないです。(上場企業にお勤めの人なら、絶対にこの手の経験があると思う。)

結局のところ、会社が公式に発表する情報いくら見ても、それでその会社の未来が見える訳でもないなぁと思うんですよ。

いつも言ってますが、人間に予知能力なんてないんで、この辺はやむを得ないところなんだろうな。

前の記事では

長期投資とは未来予想だけど、基本的にこれは人間にできる芸当じゃない

だけど、歴史を勉強すれば少しは違うよ

と言いましたが、

それをしたからって、世の中全体の大きな流れを「当たらずとも遠からず」程度の精度で当てられるに過ぎなくて、

個別の企業の10年後の運命を当てるなんて、ハードル高すぎると思うんですよ。

だったら、そんな報われない努力は最初から諦めて、未来予想なんかできんことを前提で考えていた方が生産的じゃないですかね。

まぁ、

山を張って未来予想するのか、リスク分散を意識して分からないことを前提で行くのか

…ここらはバランスの問題なんだろうけど。

ファンダメンタルズ分析なんて無駄

今までの話を猛烈に端折ってまとめると、こんな感じです。

中短期的には、銘柄と相場環境がマッチしてるかどうかが一番大きく、企業業績はほぼ関係ない。

長期的な話をすると、5年も10年も先の未来を今ある情報から予想するのには限界がある。

だから、私はファンダメンタルズ分析にはあまり興味がありません。

まぁ、流石にこの手の情報をノールックで投資するのは危険な気もするんで、企業情報のアウトラインぐらいは押さえておいた方が良いとは思いますけど…

それでも大まかなところを知っていれば十分で、詳しく知る必要なんかないと感じますね。

代わりにしていること

育っていく資産

それじゃ、代わりにお前何してるんだよ?

って話があると思うので、軽く触れておきたい。

私が気にしていること
  • 銘柄の属性(グロースor高配当orバリュー、どの業界の会社か、どこの国の会社か…等)
  • 市場環境にマッチしているか(金利、為替、景気、国際情勢等)
  • チャート(基本は順張り)
  • 大まかな企業情報・決算情報

ってとこでしょうか。

私の場合ですが、個別株を買う場合は、5年以内に売ること前提でまずは入ります。

上で言ったように、長期目線で判断できる材料がないから。

私は予知能力者でもないから。

このあたり、中長期投資を中心にやっていると言ってきたことと矛盾してる気はしますが、個別株の場合はこうせざるを得ない気がしてます。

で、様子見しながら持ち続けて、結果的に長期保有になる場合も出てくるといった感じです。

ちなみに…

私の場合は、ダブルバガー達成したあたりで半分とか1/3は必ず利益確定させて、投入した元金だけは回収するようにしています。

こうすると、少なくとも損することはないです。

個別株の場合は本当に先々どうなるか分からないですから、取れる時に利益取ることも大事なんですよ。

そして、残りの部分は気楽に放置するんですが、言ってみれば、これは投資のメインの部分が終わった後のオマケのようなものです。

気楽に放置したまま何年も経った銘柄も少なくないです。

ちなみに…

一部利益確定後放置してる銘柄の中には、Seaのように焼かれて灰になった銘柄もあれば、エヌビディアのようにテンバガー達成したものもあり、本当に悲喜こもごもといったところですかね。

気楽に放置してる分は、全体として見たら長期投資の恩恵をそれなりに受けられてるのかなぁ?と言った感じです。

最後に

今日は、私が個別株投資をするときに、企業業績や会社が発表する情報をそこまでガッツリ見ていない理由を書いてきました。

人によっては、

「マジかよ、コイツ…あり得ねぇ」

と思ったかも知れません。

まあ、そういうものだと思います。

いつも言ってますが、インデックス投信積立投資以外の、あらゆる市場平均を上回ろうとする行為には再現性なんてありません。

基本的には、試行錯誤しながら自分に合ったやり方探すしかないです。

その結果が万人同じになる訳なんてないですからね。

今日の記事も含めて当ブログで色々紹介してるやり方も、それを赤の他人が猿真似しても多分上手くは行かないだろうなぁ…と私自身思いながら記事書いてるような状態です。

ただ、猿真似は良くないけど、少し尖ったことをやりつつ稼いでいる人のやり方を参考にする意味は大いにあります。

私自身、他の投資ブロガーさんのやり方を色々見聞きして、

自分に合っていそうな部分、

自分にもできそうな部分、

理屈が納得できる部分

をどんどん取り入れて、パッチワークみたいに張り合わせて今のやり方確立してます。

そして、今現在も手法をどんどん改良中です。

注意点があるとしたら、人気どころのブロガーさんほど、再現性のある堅実な内容しか発信してなくて参考にならない傾向があるようには思います。

別に彼らの発信内容がマズいとは思わないし、読み物としては面白いんですが、投資情報としての価値はないように思います。

ネット空間の隅っこで、ブログで儲けることを目的とせず、ひっそり細々とやってるような人の記事の方が案外参考になる気がしてます。

まあ、これは自慢話ですけど、私だって対S&P500だと、この5年で4勝1敗。

パクる価値、十分にあるんじゃないかと思います。

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