「サイドFIRE」はできれば避けたい
こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。
最近は「サイドFIRE」なる言葉も流行っているらしいですね。
こういうブログを読んでいる人には、恐らく釈迦に説法でしょうけど、最初に一応説明しておきます。
これはほぼ「セミリタイア」と同義語です。
「セミリタイア」や「サイドFIRE」というのは、
ある程度の不労所得が得られる形を作っておいてそれで生活しつつ、足らず分を軽い労働で補う
という生き方です。
まぁ…私は「セミリタイア」とか「サイドFIRE」とか言われるリタイアであれば、いつでもできる資産は用意しています。
でも、別にそういう生き方そのものを否定する訳じゃないですが、個人的にはあまりそういう選択肢は取りたくないなぁと思ったりもします。
「軽い労働」って割に合わない
日本の場合、この「軽い仕事」っていうと大概は非正規雇用です。
こうなると
労働時間…同じ会社の正社員より少し少ない
給料…同じ会社の正社員より大幅に少ない
ってなりますよね。大概。
例えば、仮にうちの職場で、アラフォーの正規職員が会計年度任用職員に職種替えしたら、
労働時間…×0.7
収入…×0.4
となってしまいます。
会計年度になれば、上から無茶も言われなくなるし、正規より気楽な立場になるのは確かです。
それはそれで魅力的かなとは一応思います。
ただ…労働時間が正規職員だった時の7掛けもあるんだったら、「リタイアした」って実感が沸くかとなると甚だ疑問だし、その結果得られる収入がリタイア前の半分以下ってなると…
これは割に合わないんじゃないですかね??
「サイドFIRE」って言葉自体好きじゃない
そのあたりも含めて考えると、私の場合は育児時短制度を実質的に「お試しリタイア」の手段として利用したのは正解だったように思います。
リタイアするんだったら、リタイアした幸せを噛み締められるようなリタイアがしたいもんです。
そもそも、「サイドFIRE」って言葉自体が
FIREできっこない人に夢を売るために作られた造語
って感じがしてあまり好きじゃなかったりします。
ずっとこのブログで言ってきてますが、FIREしようなんて思っても、大多数の人はできません。
高収入である必要はないにしても、ある程度の収入は必要だし、息するように節約ができるメンタルだって必要です。
目指すのは自由だけど、達成できる資質持った人がそもそも少ない訳です。
でも、FIREを扱ったブログや書籍やYouTubeで儲けようと思ったら、できそうにない人に夢を見せて客層に取り込む必要が出てきます。
その結果、都合良く使われて広まったのがこの言葉だと思っています。
できそうにない人を客層に取り込むために、FIREのハードルを下げるのに使われ始めた言葉なんですよね。
こういう経緯を見てきた自分としては、この言葉聞くと凄いモヤモヤします。
まぁ、別に夢を売ること自体は必ずしも悪いことじゃないし、「軽い労働」と言っても色々あることとは思います。
ですが、日本で「サイドFIRE」ってなったら、大多数の人は非正規雇用で働くことになるんじゃないですかね?
感化されてサイドFIREしたものの「なんか違う」となった場合、元の鞘に収まる訳にもいかんだろうし、どうするんでしょうね?
ただ、最後にもう一度断っておきますが、別にサイドFIREという生き方自体を否定してるわけじゃありません。
仮に、赤の他人が小金貯めて非正規やりながら楽しく過ごせてるんだったら、それに対して私がどうこう言うことじゃないとは思っています。