相場の乱高下しようと方針は変えません

こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。

株式市場が荒っぽい展開を見せています。

で、自分としては、基本方針は間違っていなさそうなんで、こんな時こそ基本に忠実に行きたい。

今日は、相場を眺めながら今考えていることをダラダラと書いていこうと思います。

上げ相場の時は少々下手くそでも成果は上がります。

グズグズした時の対応力の差が投資家の力量差です。

荒い展開だからこそ基本に忠実に

さて、現状の確認から。

私のポートフォリオはハイテクグロースが中心。

ナスダック採用銘柄は1/3程度ですが、ナスダックに近い挙動を示します。

引用:マネックス証券 QQQ取引画面より 一部加工

まぁ、これはQQQ(ナスダック連動型ETF)の値動きだけど、高値圏で年末に乱高下した後にガツンと1〜2割と下げて、その後またそこで揉み合ってる感じですね。

この程度の下落や低迷なんかは良くある話だとは思います。

だけどこれ、株価が上下に動くたびにジリ貧になる上に、下げにレバレッジがかかってくるレバナスなんかには相当キツイ展開だと思います。

まぁ、「下がったら買うだけ」ってイキってた人達は有言実行でここで買ってくださいな。

私はというと、こんな時だからこそ、この基本を大事にしようと思います。

相場低迷時の4か条
  1. 積み立ては愚直に続ける
  2. 売るのは長期低迷が避けられないと判断してから
  3. 買うのは下げ止まりを確認してから
  4. 取引は複数回に分けて時間分散させる

大きな流れは変わらない

今、米国ではインフレ退治や利上げが検討されてますが、先進国中心に借金積み上がってるし、それがコロナ対策でさらに積み上がった訳です。

これだけ主要先進国が借金漬けになってくると、どこの国も本格的に金融引き締め方向に梶切る訳にもいかんだろう。

大きな流れとしては、カネ擦りまくって金利下げて、インフレを引き起こすことで借金の希薄化と景気浮揚を狙っていくのがメインシナリオだと考えます。

この流れは低金利に強いグロース株、カネ余りに強いトレジャーアセットには追い風と見ます。

よって、私のこれまでの投資方針に変更はありません。

下げたグロース株に投資妙味が出て来た?

下げてきたグロース株の中には、ここらでつまみ食いしておきたいなと思う銘柄もいくつかあります。

私の場合、元々個別グロースのウエートが大きいので大きな買いを入れるのは無理だと思ってますが、流れ次第では、自分のリスク許容度と相談の上で買っても良いなと思っている銘柄を挙げてみます。

尚、買って損しても私は責任を負いかねますので、信じる信じないは自己責任でお願いします。

NYSE:PYPL

今は特にフィンテック関係が総崩れを来してますね。

ペイパルとかはコロナ相場の申し子で一度派手に噴き上がったけど、結局コロナ前の株価に戻ってきました。

知ってる人も多いだろうけど、念のためにこの会社の事業内容を説明しておきます。

端的に言えば、通販サイトと消費者の間に入って決済システムを提供してる会社です。

良く分からない会社や店の通販サイトに、クレジット情報を登録したくない人だっています。

そういう人はペイパルにクレジット情報を登録しておけば、ペイパルでの決済ができる通販サイトなら、一々クレジットカード情報とかを登録しないでも買い物ができる。

…というシステムを運営してる会社です。

まぁ…不安材料があるのは分かります。

まず、売られ始めた直接のきっかけが、元々の親玉だったイーベイがこの会社の決裁システムを使わない流れになったこと。

そして、フィンテックって参入障壁が低いので、どこの会社が最終的に勝者になるのか分かりづらい。

さらに言えば、アマゾンやショッピファイみたいな大手で信頼勝ち得ているEコマースがシェアを拡大してきていて、EC市場の寡占化が進めばビジネスモデル的に立つ瀬がなくなるんですよね。

…というのは私も気になります。

ただ、直近の決算そのものはそんなに悲観的な内容だったようにも思えず、膨らみ過ぎた市場の期待に応えられなかったせいで売られたような感じです。

しかも、今後の流れとして、ネットを使っての取引やキャッシュレスの取引自体は広がっていくだろう。

コロナ前の株価に戻ってるのであれば、そろそろ投資妙味も出て来るんじゃないかね?

なんて最近は思っています。

NYSE:SE

そして、この会社、Sea Ltd.です。

何度かこのブログで登場してる会社ですね。

これもコロナ相場の申し子。

2年前のコロナショックの底で仕込み、コロナ相場で私のポートフォリオを引っ張ってくれた銘柄です。

余りにも急激に株価が上がるので、反動を警戒して去年の春に一部利益確定させて投資元金だけは既に回収していますが、まだ大部分は買ったままです。

で、残存部隊がこんな見事な下げに巻き込まれました。

さすがにこの下げ、元金回収してるから気楽に見ていられるものの、もし一部でも利益確定してなかったら、心理的にかなりキツかったと思います。

まだ含み益あるんですけど、改めて個別株投資のリスクを考えさせられる事案ですね。

さて…

一応簡単に事業内容を説明しておくと、オンラインゲーム、Eコマース、フィンテックの三本柱の2009年設立のシンガポールの若い会社です。

初期のアマゾンやテスラみたいに設備投資や開発費が嵩んでいて、この会社はまだ黒字化してないんですよね。

で、そんな会社がネクストGAFAMだとか言って祭り上げた結果、IPOから見るとテンバガーどころじゃないぐらいに株価は噴き上がりました。

でもな…実際にGAFAM級の会社になれるのかは当然まだ分かりません。

まだ黒字化もしてません(2回目)。

期待感のみで株価があれよあれよと噴き上がる中、去年の秋に新規株式発行を発表。

当然、株式価値の希薄化を嫌った売りが出るリスクは経営陣も分かっていただろうけど、株価が絶好調な今なら大丈夫だと思ったのかも知れません。

だけどこれ、今思えば最悪のタイミングでしたね。

この発表をきっかけに株価がグズグズし始め、年末から市場全体が崩れたのと併せたダブルパンチで、株価はコロナ相場からの見事な「行って来い」を演じることに。

バブル終盤に飛びついた投資家は息の根止められただろうなぁ…。

ただ、決算見る限り、赤字出しながらも順調に売り上げは伸ばしているし、ビジネス自体に傷が付いて売られている訳ではありません。

私にとっては利益確定した時の値段より大幅に安い値段まで下がってきてますから、買い戻しのチャンスじゃないかと思っています。

安易に飛びつくのは絶対にNG

ただし、このブログで口を酸っぱくして言ってきている話ですが、下げて来た株価を見て安易に飛びついていくのは、個別株に関しては絶対NGの危険な行為です。

理由をかいつまんで言えばこんな感じです。

下げて来た株に安易に手出ししてはいけない理由
  1. 市場を動かすのは資金力がある機関投資家。彼らが売るから株価は下がる。
  2. 機関投資家が売るからには何か理由がある。そして機関投資家は個人投資家より情報収集力が高い。
  3. 順張りするように投資家は教育されているし、機関投資家のアルゴリズムも順張り仕様。トレンドに逆らうと数の力に負けて焼かれる。

この辺の話はこの記事で詳しく解説しています。

特に、上に挙げた2銘柄なんかは200日線の遥か下まで株価が沈んでいるし、完全にレジスタンスが崩壊してます。

こうなると、ぶっちゃけ、どこまで下がるのかなんて誰にも分かりません。

あと…

投資家、特に個人投資家には会社の中身の詳しいことまで中々分かりません。

それが普通。

もっと言えば、社員として働いていれば機関投資家にも見えない粗が一杯見えたりします。

昔話をすると…

私が20代のころに勤めていたパープル企業なんかは、さ〇かみファンドが自信満々に株を買っていました。

社員の間では

こんな会社の株買うか!?
澤〇さんも大したことないんだなぁ…。

なんて失笑されてたんですが、当時から今に至るまで株価はジリ貧の低空飛行続けてますね。

要は、投資家のところに来る情報なんて限られていて、たかが知れているんです。

そんな限られた情報をもとに、会社について分かった気になることが一番危険なんですよ。

だから、投資する時は謙虚になるのが大事です。

「自分が知らない爆弾を抱えているかも知れない」

って。

ということで…

私は当面手を出さずにじっと観察した上で、株価が底を固めて反発したのを確認してから買いを入れようと思います。

その時も一気には買いませんよ?

一株ずつ買い増す感じです。

底が割れる危険もありますからね。

これからは資産のステルス化も必要

そして、実物資産系の話に移ります。

まず、私が投資用で買っているカラーストーンやアンティークコインはカネ余りの展開には強い。

そして、値動きが緩やかなんで、株を始めとした金融商品のリスクヘッジにも使えます。

あと、きな臭い話がありますね。

去年の自民党総裁選の公約見ていたら、

候補者の口から出た資産課税構想
  • マイナンバーで資産を把握して、一定以上持っていたら医療費の負担増や年金の減額する
  • マイナンバーで資産を名寄せして、預貯金に課税する
  • 金融資産の売却益や配当への課税強化

…などなど、全ての候補者から資産課税を考えている旨の発言が出ました。

今後、1946年の緊急金融措置令みたいな預金封鎖と財産没収のコンボが来るかというと、ショックが大きすぎることから、さすがにその可能性は低いと思います。

だ・け・ど … 政治家の多くが「財産課税をしたい」と考えていることは良く分かりました。

私が思うに、おそらく、今後の数十年スパンのメインシナリオとしては…

ハイパーインフレが起きて一気に預金が紙くずになったりはしない。

だ・け・ど … ジワジワとしたインフレで少しずつ預金の資産価値が毀損される。

(=インフレによって事実上国民の財産を奪い国の債務を踏み倒す。)

ある日突然、預金封鎖とともに財産課税を発表されて、金融資産を何割か没収されるようなことはない。

だ・け・ど … 財産の所在をマイナンバーで把握されてジワジワと財産課税食らう。

ということじゃないかなぁと思います。

言い方変えると

財産没収によって一瞬にして全てを失うようなことはないけど、長い時間をかけて実質的にそうなったのと同じになる

という流れを、少なくとも政治家や政府は狙ってくると思います。

要は、茹でカエルですね。

そして、国民なんて生かさず殺さずって考えなんだろう。

この辺の考え方、多分、江戸時代からあんまり変わってない気がします。

私なんかはこれに対する対策として、これまでもカラーストーンやアンティークコインに投資してきました。

ある程度お金を持っている人は、財産の一部を、こういう「鑑定や見積もりに出さないと価値が分からないもの」に換えて手元に保管しておいても良いかも知れません。

草の間にいるカメレオン

…ということで、これからも、私は実物資産買い入れによる資産の一部ステルス化を進めていこうと思います。

今日は以上です。

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