税金突っ込んだ業界は衰退する法則

お疲れ様です。窓際投資家です。

最近何かと話題になる教育費無償化。

言い出しっぺは維新らしい。

だけど、個人的には…

余計なことしやがって!

としか思ってません。

カネを出せば口も出す

石破首相、私立高の授業料「便乗値上げはよくない」 無償化巡り

石破茂首相は21日の衆院予算委員会で、与党と日本維新の会で協議されている私立を含めた高校授業料無償化に伴い、私立授業料の便乗値上げが起きる恐れが指摘されていることについて「便乗値上げがあっていいとはまったく思っていない」と述べた。

(以下略)

引用:石破首相、私立高の授業料「便乗値上げはよくない」 無償化巡り

…でも結局、こういう話なんですよ。

まぁね、税金を突っ込む以上、首相がこう言うのは当然だと思います。

ただ、こうやって、私学に対して、ひいては教育業界に対して、

「カネを出せば口も出す」

となって、

「ああしろ」

「こうしろ」

って政治や行政の側から物言いが入る状況ってのは、結局、共産主義国家の計画経済と変わらないんですよね。

これの何が悪いって、経営資源が最適配分されない結果として、長期的に見て、業界全体の衰退を招くんですよね。

共産主義国家の試みが全部失敗したのと同じ理屈ですね。

まず、政府からの口出しが創意工夫の足枷になりますよね。

このたびの石破さんの発言みたいに、サービスの対価にまでこうやって口を出してきよるし、そうなると最終的には働く人の給料にも響いてきます。

もっと言えば、公金を扱う政治家や官僚が必ず我田引水を始めるという問題もあります。

また、政府の言うことさえ聞いていれば退場させられないので、優秀なプレーヤーに経営資源が集まらず、クソプレーヤーにも経営資源が割り当てられてしまう。

そうやって、長期的に見て業界全体のレベルが低下していくんです。

最初は税金を投入されて美味しい思いするかもだけど、こういうことやっていると、最終的にはそこで働く人全員が損をするし、ひいては、その業界のサービスを利用してる顧客にもとばっちりがあるんですよね。

教育費無償化に賛成してる連中はそのこと分かってるんだろうか?

これって維新が言い出しっぺだったと思うんだけど、そもそも、維新ってこういう構造を理解して問題視した上で、

「役所をスリム化して小さな政府に」

って言ってたんじゃないの?

自分はその点に関しては維新を支持してるんですが、その維新が「教育費無償化」を推してるとはね…(呆)

これと併せて社会保険料の削減を要求してるようだけど、余計なことせずにそれだけやってりゃいいんだよ。

税金は麻薬みたいなもの

現に、税金や社会保険料を突っ込み続けて久しい

農業

医療

土建業

の3分野に関しては、既にかなり酷い状態になってます。

やっぱり、共産主義化してるだけあって、クソ野郎を退場させられない傾向が顕著ですよね。

腕の良い医者や良心的な病院ほどリピーターがいないので儲からないという…クソみたいな現実。

私も休職したときにヤブ医者のせいで酷い目に遭いました。ハッキリ言いますが、10割負担で構わないからマトモな医者にかかりたかったです。

仕事で土建業者の相手をしていても、民間時代の取引先にはまずいなかったような、低レベルでモラルが崩壊したような業者が非常に多いと感じます。

農業にしても、「今までのやり方を今までどおり」しか考えない業界と化してるし、

農地の取得だったりとか、

初期投資のための融資を受けるための研修というか修行だったりとか、

新規参入のハードルが馬鹿みたいに高いし、世襲や高齢者が惰性だけでやってるケースが多すぎます。

で、そうやって業界自体のレベルが低下して衰退してる結果として、これらの業界はみんな給与は安いですね。

医者は高給取りやん!

と思うかもだけど、これもそうとも言えないんですよ。

毎月の社会保険料が高くて医療業界に搾取されてる印象を持つ人も少なくないだろうけど、日本の保険医療支出はGDP比で10%強で推移していて、

これってOECD加盟国の平均よりは高いけど、17%ぐらい行ってしまう米国より圧倒的に安いし、ドイツ、イギリス、フランス、スイスあたりとはドングリの背比べ。

なぜそうなるのかというと、一因としては、医療関係者の人件費が国際的に見て安いからって話があるらしいのよね。

実際、病院で働いてる知人の話聞いてても、他の職業と比べてうま味ある部分としては、

「食いっぱぐれがない」

って部分だけに思えますしね…。

厚生労働省も、薬価や診療報酬にまで口出ししてきますからね。

結局、税金や社会保険料を受け取った結果、

役所の態度が「カネも出せば口も出す」になってしまい、

そのせいで業界が共産主義化して全員が損してるわけです。

根っこをたどれば、色んな名目で政府から税金や社会保険料を受け取ってるからこんな目に遭うんです。

それなのに、未だに

医師会も、

土建業界も、

JAも、

未だに政府に対してクレクレ言い続けてます。

彼らの言動を見ていると、まるで麻薬中毒者みたいです。

考えてみれば、自民党や財務省が何あっても減税したがらないのだって、我田引水の味をしめてしまったことが一因になってるんですよね。

そんなことやってたら、国全体のパイが減って結局は税収減。自分たちも損するのに、そこから抜け出せないんですよね。

彼らもまた、目先の事しか考えてない麻薬中毒者。

困ったもので、一度税金漬けになると、抜け出せないんですよねぇ…。

教育費無償化なんて断固反対

で、これを、新たに教育業界でもやるってか??

勘弁してくれよ、マジで。

しかも、教育って医療とかと違って費用対効果が目に見えづらいし、

親馬鹿的な話もあって、

ただでさえ無茶なことや無駄なことが行われがち。

そこに税金なんか突っ込んだら、かなり酷いことになりそう。

絶対やめた方が良いと思うんですがねぇ。

うちは子供がいてお金貰える側ですが、それでも、教育費無償化なんかには断固として反対。

政府は、外交、防衛、治安維持、インフラ整備、災害対策みたいな、どうしても政府にしかできないことのみを、コスパ重視でやってくれたらいい。

役立たずのこども家庭庁見ていても思うけど、それ以外の分野で役人が出しゃばると、大体おかしなことになっていきます。

税金使ってそんな組織新たに立ち上げなくても、

例えば、社会保険制度を段階的に縮小して廃止する方向性でも示したらどうだ?

老後に他人が育てた子供に一切頼れないとなると、みんな必死で子供産むと思うんですがねぇ…。

敢えて言おう、

役人が出しゃばらずに引っ込むことが、最大の経済対策であり、少子化対策です。

民間人は「税金なんか要らない」って言う勇気を持つべきちゃうかな?

…と、税金で食ってる窓際族が申しております…。

最近のニュース見ていると、もうこの仕事やってるのが恥ずかしくなってきます…。

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