英モダンコインはバブル?
喧嘩は勝っているうちにやめてしまおうで書いた通り、今月に入ってから徐々に個別株のポジションを削ってます。
利益確定させたお金の行き先として、値動きが緩いコインか宝石で良いのがあれば…と検討している次第。
ということで、何度か行ったことのあるコイン商に偵察に行ってきて感じたことを素人目線で書いていきます。
日本人が英モダンコインを爆買い
驚いたのが、ここ数年の間に発行されたイギリスの記念金貨が地金価格の4〜5倍の値段で売られていたこと。
通常、希少性や歴史的価値ないコインの値段なんて金貨であれば地金価格の1.5倍程度です。
海外ではこんなコインあまり人気ないらしいけど、日本人の特に女性は古臭くてトーンかかった(変色した)アンティークなんかより、真新しいピカピカのやつが好きで日本人がこのモダンコインのマーケットを作ってるとのこと。
そこにイギリスの王立造幣局やユダヤ人が目を付けてマーケティングしているという話でした。
そして、そんなコインの一つを勧められました。値段見たら、やはり地金価格からすると法外に高いプレミアムが付いていました。
これすぐ1.5倍ぐらいに値上がりしますよ。今値段が急騰してるんです。
どうしてですか?
…と、聞いても、何やら分かったような分からないような答えが返ってきました。
一連の話から、私が素人なりに考えて導き出した結論がこんな感じです。
- ガラパゴス化した日本のマーケットで
- 明確な理由もなく
- (値段が)上がるから買う、買うから上がるの状態(一部で買い煽られているため?)
なぜこんなことが起こるのかというと、おそらく日本のコイン収集人口やマーケットの薄さが原因です。
日本のコイン収集人口は3年前の情報だと2000人程度。その後コロナ騒動もあって急増したと言っても、多分今も1万人いません。
そんな状態なので、一部のコイン商が何らかの理由で特定の銘柄・銘柄群を買い煽ると、それが原因で市場価格が動いてしまいます。
言い方非常に悪いんですが、日本人がモダンコインのマーケット作ってるというより、客に勧めてる一部の店がマーケット作ってるんじゃないの?と思ってしまいます。
発行枚数はそこそこ絞ってるようですが、何せ馬鹿みたいに種類が多い。
これでは、種類が多すぎて投資対象が絞りづらく、その結果か知らんがちっとも値上がりしない神聖ローマ帝国のターレルの二の舞にそのうちなるんじゃないか…?と思ってしまいます。
手出さない方が良い気がした
結局、今回は何も買わないことにしました…。
投資家としての勘だと、
典型的な手出したらアカンパターン
な気がしたので。
私はプロではないので見立て間違っているのかも知れませんが、その理由は下記の二つです。
ガラパゴスマーケットはいつか崩れる
そして、店員も言っていたのですが、モダンコインは外国ではそこまで人気ないらしいです。
あくまでも現状では国内のムーブメントらしいです。
今の時代、海外のコインオークションにオンラインで参戦することだって可能になってきてます。
この業界だってグローバル化が進んでいます。
ガラパゴス化したマーケットのみで通用する価値なんていつか崩れる時が来ると思うんですがね。
危機管理にならない
この店だって、預金封鎖や財産課税みたいな政策が取られる事態への備えとしてコイン投資を勧めていましたし、私がコイン投資する理由の一つもそれです。
で、そんな事態になったときは日本経済壊滅してます。
そんな時、日本でしか評価されない資産持っていても危機管理になりません。
日本人は最早貧乏で金出せないし、外国人は日本人と同じ値段でこんなの買わないでしょう。
株で失敗。コイン屋行ってまた騙される…?
株式投資に失敗して塩漬けにしてたお金を持ってうちに来る人が多いんです。
あんなので素人が儲けるの無理ですよ。ほぼ負けるみたいですよ。
ここ来るお客さんはみんなそう言ってます。
証券業界の人も結構来ていて、「客には株勧めてるけど、自分では買いたくない」って言ってますよ。
前この店行った時も思ったけど、ここの店主や店員はひたすら金融資産をディスり倒してきます。
そしてコイン買えと…。
これいくら何でも偏った見方だと思うんですがね。
金融資産と実物資産にはそれぞれ長所と短所があるんで、組み合わせて運用すれば良いんじゃないの?
ついでに、そういう我田引水的な営業文句に乗った客は株で失敗した後にコイン屋にも騙される…という往復ビンタ食らっているように思えて怖くなりました。
ここでも、リテラシーない人は徹底的に搾取されるってことなんだろう。
ちょっと辟易としたので、この店にはしばらく行かないかも知れないです。