共働き子育て世帯の懐事情(ニュース記事感想文)
こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。
ネットサーフィンしていたら、↓みたいな記事を見つけたので、感想文を書いていきたい。
子あり40代以下の共働き世帯の貯蓄額 「300万円未満」が最多27% 「1000万円以上」はどれくらい?
はじめに
まず気になったくだりがこれ。
ジェイアール東日本企画は「共働きママのお金に関する調査」を実施し、大学生以下の子どもを持つ40代までの女性2000人から回答を得た。
ということで、上手いこと調査対象をランダムサンプリングできていれば良いんですが、どうなんでしょう?
住んでる地域とか
学歴とか
社会的地位とか
その他の思想や嗜好とか
…これらが偏らずに「The 日本社会の縮図」って感じで上手くサンプリングできてりゃいいんですが、そこがあまり書かれていないのが、なんだかなぁと思ってしまいますが、まぁいいや。
預貯金が300万円未満が1/4
なんと、共働き子育て世帯の1/4の貯金が300万円未満なのだとか。
まぁでも
住宅ローン組んでる家なら、そんなもんじゃないの?
と思ったり。
貯めるぐらいなら繰り上げ返済に回しそうなもんですしね。
ただこれ、貯金額であって、貯蓄額じゃない。
だから、文言を素直に読めば、株や債券やその他預貯金以外の資産をいくら持っていてもカウントされない訳です。
しかもこれ、
※自分、配偶者、夫婦二人、子供の預貯金を足しあげて算出
って書いてますから、本当に単なる預貯金の額で、負債を抜いた純資産って訳でもないんでしょうか?
純資産で見たら、一定数はマイナスの世帯もあるだろうけど、それがないってことは純資産じゃない、ただの預貯金額ってことなんでしょう。
なんか…
いい加減な調査やなぁ
こんな数字じゃ実態が見えにくいだろうが…
と思ってしまいますが、それでも
約1/4の子育て世帯が300万円も貯金がない
ってなかなかのインパクトですね。
その一方で2000万円以上貯めてる世帯も2割近くいるわけで、記事の中にあるように、二極化してますね。
おそらく、一言に「共働き子育て世帯」と言っても、色々あるんでしょう。
大きく2つに分けるとするなら、こういうことなんでしょう。
- 経済的な事情から、共働きせざるを得ない貧困気味の世帯
- 片働きでもやっていけるけど、何らかの事情でそうしていないパワーカップル世帯
自分の家庭や周囲の人の家庭を見ていても、結婚って結構残酷だなぁって思いますよ。
まず、お互いにとってメリットがないと結婚生活なんて成り立ちませんから、
能力、
稼ぎ、
社会的地位、
容姿レベル、
…こういうのを総合的に勘案した人としてのスペックが似通った人同士で結婚する傾向があります。
仮に、何でもできるハイスぺと何もできないロースペが結婚しても、ロースペがハイスぺに一方的にタカるばかりになります。
最初のうちは「好き」って気持ちでどうにかなっても、遅かれ早かれ、ハイスぺにとってそんな配偶者は邪魔者や足枷でしかなくなってくる訳です。
現実にこういう理由で離婚した人が知人にいます…
また、一つ屋根の下で一緒に暮らすなら、同じ方向を向いて頑張れる人とでないとキツいでしょうから、価値観やものの考え方が似通った人同士でくっつく傾向もありますよね。
こうなると、結婚して夫婦になることで、人間が元々持っている色んな格差が×2されてしまう傾向ってやっぱりあるんでしょうね…。
自分の周りを見ていても、めっちゃ感じるんですよ、この傾向。
その色んな格差のうちの一つが、経済格差なんでしょう。
余談かもしれないけど…
そんな夫婦の間に生まれてくる子供のDNA格差、すなわち、生まれながらの能力や容姿の格差も理屈の上では×2になって、世代を重ねるごとにドンドン差が開いていくんだろうな。
(そして、一定レベル以下まで遺伝情報が劣化すると、弾かれて子孫を残せずに消えていく…)
で、親から直接的に財産を相続しなくても、生まれ持った能力が高ければ財産を築く可能性は高いですよね。
世知辛いなぁとは思うけど、こういう優勝劣敗を繰り返して生物は進化してきたわけで、人間だって例外ではないってことでしょう。
生活費の管理は一元管理が多い
過半の家庭では、夫婦お互いがお金を出し合って、一元管理しているとのこと。
ほーっ…
予想通りっちゃ予想通りですか、うちはこんなやりかたしてませんねぇ…。
夫婦で金銭感覚やお金に関する価値観に隔たりがありすぎるので、一元管理なんかすると絶対に揉めてしまいます。
そう、うちでは一元管理をやりたくてもできないのです!
うちは
費目ごとにそれぞれが負担
金銭管理はそれぞれが独立採算
というスタイルです。
今は嫁さんの育休で例外的に私が大部分を負担してますが、原則としては
家賃や光熱水道費等固定費は私が負担
その他変動費は嫁さんが負担
という費目分けです。
その心は…
この金額までなら出す。
贅沢するのは勝手だけど、あとは自分のお金でやってよ!
というところです。
継続して当ブログを読んでいる奇特な人はご存知でしょうが、我々夫婦はお育ちや性格の問題で、金銭感覚が180度違います。
私はドケチ・倹約家・守銭奴
対して、
嫁さんは、バブリー。
「お金はどこからか降ってくる」
…という、世の倹約家からしたら、耳を塞ぎたくなるような言葉が口癖です…。
普通に考えて、こんな二人が一つ屋根の下で暮らしていくのは無理ゲーな気がしますが、そこをクリアするための落とし所として、やったのがこのやり方です。
ケチな方が固定費を負担
バブリーな方が変動費を負担
ってのは、金銭感覚に乖離があるカップルにはオススメできるやり方かもしれません。
本当は一元管理して全体最適化できれば良いんだけど、価値観が乖離している相手と上手くやっていくには、適度に距離を取ってお互いに干渉しすぎないことが大事な気がします。
これすら無理な相手なら、結婚しない方が良いと思う。マジで。
生活費の管理は妻が一人で
で、少し気になったのが、この件…
ここでいう「自分」ってのは「ママ」つまりは妻のこと。
なんと、生活費の管理を妻一人でしている家庭が約6割もあるんですね…
近年は減って来つつあるとは言え、20~34歳の家庭でも56.4%。
過半数を超えています。
いやぁ…驚きですね。
共働きなのに、財布の管理は妻がやるの?
それぞれが稼いだお金なのに?
もちろん、当事者が納得してるなら良いとは思うけど…
なんかこれ、おかしくない?
と私は思っちゃうんですが、どうなんでしょうね…。
仮に婚約者が
「共働きでも生活費を自分一人で管理したい」
なんて言ってきたら、私だったらもう婚約破棄だなぁ。
自分以上に金銭管理能力高くて、マネーリテラシーもある信用できる人なら、管理を委ねても良いですが…。
だけど、残念ながら日本の女性の9割5分以上はそんな知識も能力もないと感じます。
納得行かない買い物を繰り返し、投資とギャンブルの区別すらつかない奴に金銭一元管理なんかされたら、たまったもんじゃありません。
芸能人級の美人だろうと、躊躇なくお別れですね。
そういや、確かに、前職で一緒に働いていた女性社員に関して言えば…
共働きなのに、旦那の預金通帳まで接収して管理してしまう系
…多かったですね。
生活費の大半は旦那の給料から払っていて、自分の給料からは生活費を出さない。
旦那には小遣いを月2〜3万円渡して終わり
なんてケースも割りと…というより、当たり前だったような。
注:公務員になってからは、なぜかあまりこういう人は見ない。
当時20代独身だった私は、当時アラフォーだったお姉様方とこんな会話を交わしてたなぁ。
結婚とともに通帳取り上げられるなんて、僕だったら耐えられないです。
そんなことされるなら、結婚したくないです…
フフフ…
まぁ、女の人はそれが当然や思ってるから、結婚してそれ言ったら、通帳置いて家出ていかれるでwww
…納得は行かないけど、これが現実なんでしょう。
そういや、私も結婚するとき、かなり揉めましたからね。
「通帳出せ」
「生活費の管理は自分がする」
と言ってきた婚約者(現嫁さん)に対し、私が断固拒否。
揉めに揉めて一時は婚約破棄寸前まで行き、落とし所として上記のスタイルに落ち着いた感じです。
私はどうにか修羅場を潜って結婚したけど、これじゃ、非婚化進んで当然だと思うんだよなあ…
女性側が
結婚・出産後も働きたい
経済的に自立したい
それは旦那の側にもメリットがある
だから、旦那も家事や育児を負担してくれ
…と男性に求めるのは理解できるし、それに対する世間や男性側の反応が鈍くて、それに対する批判があるのは分かるんですよ。
だけど、これは既に世間的に散々問題提起されてはいるし、やり方や本気度に是非はあっても、少なくとも、世の中的には対応取ろうとはしてます。
子育て漫画見ていても、大体は旦那や男性が悪者やしね。
でもさぁ、こういう家庭の金銭管理の話や経済面の話を見ていると、女性側の意識だって大概だなと思います。
経済的に配偶者と対等を主張するのに、なぜ家計の財布の紐をみんな一人で握って、下手したら相手の財布の中身にまで手を突っ込もうとするんだろう?
「時代遅れだ」
と世の中や男性を批判する割には、自分達の都合の良い部分だけは、しっかり昭和の悪しき価値観が根を張っているわけです。
でも、な ぜ か これは世間的に問題提起さえされないんだよなぁ。
日本の場合、女性に、
令和と昭和の良いところ取り
権利は主張しても義務は果たさない
男性を一方的に悪者にしておけばいい
こういうご都合主義に社会的にお墨付きを与えてしまってるんで、全ての女性がそうだとは思いませんが、全体的な傾向としては、
男性は女性と関わった時点で損をする
という傾向はできてしまってる気がします。
そう考えると、
アラサーまで
彼女いない歴=年齢
だった喪男が、
揉めはしたものの通帳の接収を思いとどまってくれた女性と結婚できて、曲がりなりにも結婚生活を続けられているのは、奇跡みたいなもんだと改めて感じました。
まとめ
記事のネタになってるデータの取り方や質が、そもそも結構微妙だなぁ
と思いつつも、
なるほどねー
と思いながら読ませてもらいました。
感想としては
- 世帯間の格差が大きい
- ものの考え方が結構保守的
というのを感じました。
結婚していて子供がいる時点で、一定レベルの経済力や社会的地位がある証拠ではないか?
と思ったりもするのですが、現実には子育て世帯間に大きな経済格差があるようです。
この格差を生む要因は、
似た者同士で結婚するために、元々あった格差が×2されてしまう
ってことじゃないかと想像します。
あと、子育て家庭って結構昭和の臭いがプンプンしますよね。
悪い意味で。
妻による生活費一元管理を批判しましたけど、それに対して旦那も反発してないからこそ、この形になるんですよね?
当事者が良ければそれで良い
と行ってしまえばそれまでですが…。
でも、子育て家庭のものの考え方が保守的ってのもある意味当然かもしれません。
結婚して子供持つことが必須でなくなったこの時代に、敢えてこういう
「一昔前は当たり前だった」
ことをしようとする人たちですからね。
なんにせよ、よその家の懐事情が垣間見れたという意味では楽しめる記事だったと思います。