トレジャーアセット投資家歓喜!中国が仮想通貨を禁止で
こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。
中国で仮想通貨が全面禁止されました。
これを受けてビットコインも急落。
まぁ、私は鼻くそほどしか持っていないので、痛くも痒くもありませんけど。
政府にとって都合が悪い仮想通貨
そもそも論として、中国に限った話ではなく、仮想通貨って権力者にとっては邪魔で都合が悪い存在です。
これはどういうことかと言うと、まず、ほぼ全ての国の通貨は不換紙幣で、お金を発行するのに何の裏付けも要りません。
実態として、通貨発行権持った国が、「お金の発行量増やします」の一言のみで発行できてしまう国公認の商品券に過ぎません。
政府は、この通貨の供給量や金利を操作して、経済を好ましい状態にコントロールする訳です。
ただこれ、悪く言ってしまえば、これは
お金の価値を政府の都合で操作して、国民を為政者にとって都合の良いように踊らせるツールにしている
…と言う見方もできる訳です。
当然、仮想通貨は市場の管理者や責任者が存在せず、ブロックチェーン技術で信用を担保しているため、その価値を操作することなど国にはできません。
もし、仮想通貨がメジャーなものになってしまえば、自国通貨の価値操作で国民の経済活動を制御することができなくなってしまい、政府にとっては都合が悪いのです。
こういう言い方したら、陰謀論みたいになっちゃいますけどね…
こういう事情は中国に限らず世界共通で、メジャーになる前に、「犯罪や不正の防止」とか色んなもっともらしい理由を付けて潰したい…と考えてる国はかなり多いハズなんですよね。
中国だと、憲法上は私有財産制認めてないし民主主義国家でもないから、ハードル低いんでしょう。世界に先駆けて?やってしまいましたね。
仮想通貨では資産防衛できない
仮想通貨はインターネットに依存した技術なんで、こうやって禁止と決めて、その気になれば取り締まりは比較的簡単でしょう。
中国なら、法的なハードルも低いし。
財産課税や預金封鎖の対策として仮想通貨持つ人いますけど、私はそういう目的で仮想通貨持つのってかなりビミョーだって前にも言いました。
インターネットって、サイバー空間上で人が何をしたのか必ず記録に残るし、その情報を政府の側で調べたり監視したりするのも、法的な問題さえクリアすれば技術的には可能だし、オフラインの国民の行動監視するより、圧倒的にコストも小さい。
だから、国を問わず、国民を監視・管理・統制する手段として使われがちなツールと言えます。
政府側、つまり仮想敵(言い方悪いけど)の武器に依存してしまってる時点で、資産防衛用の資産という観点では設計思想自体がもう致命的だと思います。
トレジャーアセット投資家歓喜?
この中国の動きで値上がり必至と私が睨んでるのが、トレジャーアセット系の実物資産です。
私がやってるアンティークコインやカラーストーンの他に、絵画や骨董品、高級時計などがそれに当たります。
今回の仮想通貨禁止の影響で、仮想通貨に流れていたチャイナマネーがトレジャーアセット系実物資産に流れ込んで来ると予想します。
元々、IT化が進んだ監視社会の中国では、自分の資産を政府が把握できない形持っておきたい…という需要がかなりあるようです。
そういう需要から、カラーストーンの産地には中国人バイヤーが大挙して押し寄せ、良い石は軒並み中国本土に持っていかれる状況が続いていたようです。
中国アンティークコインもこの10年で爆上げ。
アンティークコイン投資にはホームカントリーバイアスがかかると以前お伝えしましたけど…
今は中国コインが上がり過ぎて手が届かなくなったせいか、最近は周辺アジア諸国のコインにもチャイナマネーが流入し始めている模様です。
今後は仮想通貨禁止を受けて、こうした動きが強まるんじゃないでしょうか…。
だとしたら、既にトレジャーアセットに投資してる人は歓喜ですね。まぁ、未来のことは分かりませんが。
もし、お金に余裕があるなら、こんな環境なので、チャイナマネーの先回りをして安値放置銘柄を買ってみたら、ひょっとすると良いことあるかも知れません。
次回は、この騒動で上がりそうなアンティークコインとカラーストーンの予想を挙げてみます。
まぁ、予想は予想でしかないし、信じる信じないは自己責任でお願いします…。