【メシウマ】久々の爆損報告【半面教師】
こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。
今日は爆損報告です!
久々に爆損を出しました。
後学のために経緯を報告しますので、反面教師として生かしてくれればうれしいです。
爆損案件:BYND
爆損を出した銘柄はビヨンド・ミートという銘柄(Nasdaq BYND)です。
以前にもちらっと触れたんですが、資産の1%弱、大体40~60万円程度を使って投機と割り切って遊んでいた銘柄です。
一応知らない人のために説明しておくと、植物由来の代替肉のメーカーです。
言ってみたら、マメを使って肉そっくりの豆腐を作っている会社です。
畜産業界って、農業以上に森林を破壊するし、強力な温室効果を持つメタンガスだって大量に出す。
「こんなのEcoじゃない」って声もある。
そして、欧米人は肉の食い過ぎが原因で健康を害している人も多い。
だから、肉は食いたいけど、健康のこと考えると控えておきたい。
そんなこんなで注目が集まっている代替肉。
この会社はそんな代替肉市場に最初に飛び込んだスタートアップ企業。
とは言え、普通に考えて、ある程度肉も食べないと健康に悪いってのはあるだろうし、このビジネスそんな上手く行くんだろうか??って疑問もありました(今もある)。
ということで、半信半疑ながら先行者利益で化けるかも…と思ってIPOから程ないころに、少しだけ買って様子見てみたのが最初でした。
爆損までの経緯
値動きの癖に気付く
当初買った時は、様子見で少額だけ買っておいて化けたらラッキー。ダメだと分かったら損切りして撤退すれば良い。
ぐらいの気持ちでした。
ただ、保有しながら、値動きの傾向を観察していると、ある癖に気付きます。
ポシティブなニュースが出た時に一気に急騰して、しばらくすると元の株価に戻る
ということに。
これ、バイオベンチャー銘柄とかに多い値動きの傾向なんですよね。
夢のある事業をやっているけど研究開発費が嵩んで赤字だし、売れる製品もまだない。
そんな中で、研究で良い成果が出そうってなると、イナゴがぶわぁぁぁってやってくると。
バイオ銘柄ではないけど、値動きの癖としては似ているなと。
イナゴ狩りに成功
その癖を知ってからというものの、少額買って放置する戦略を転換。
下記の作戦に転換します。
- 株価低迷期に1株ずつ買い集めておいて、ポシティブニュースが出て急騰したらイナゴに高値で売りつけて手放す。
- 株価が落ち着いたら、また1株ずつ買い集める。
- 以下繰り返す。
元々半信半疑で少額だけ買っていたような会社だったし、ボラティリティ大きいなら投機と割り切って少額で遊ぶのも手だな…なんて気持ちもありました。
この作戦で二度のイナゴ狩りに成功。
20万円ちょっとの利ザヤを抜くことができました。
これで完全に味をしめたことが爆損の元になります…。
市場環境・投資家心理が変化
上場当初は推している著名投資家も多くて、取り上げるメディアもあって注目度が高かったと言えます。
だから、赤字を出していても、「マクドナルドに入れることになった」「ペプシと提携する」等々ポシティブなニュースが出るたびに、時価総額の小ささも相まって株価が噴き上がりました。
が、去年の秋ごろから、決算のたびに市場の期待を裏切るような状態になっていたんですよね。
会社側の説明としては…
コロナの影響で外食産業向けに全く売れなくなった上に、ロックダウンされたり解除されたりを繰り返して、需要を読めずに変な在庫を抱えたり、外食向けパッケージからスーパー向けのパッケージに詰め替える作業が発生したりして余計な経費がかかっているため
という話らしい。
さらには競合が続々と参入して、ブランドイメージを築く前に競争にさらされる始末。
そんなこんなで、投資家心理が徐々に悪化していきます。
これはこの半年のチャートですが、6月のチャートに注目。
100$近辺から上に行こうとすると、150$で売り浴びせを食らって蓋されてます。
以前なら上に抜けそうなパターンだったので私は噴き上がるのしばらく待っていたのですが、上値が重いと判断して売り方で参戦(これが2度目のイナゴ狩り)。
ここで利益確定をガツガツ入れました。
成功体験を忘れられず同じ手を使う
個人的には、この時の値動きから投資家心理の悪化は察知。
これは…もうイナゴ狩り戦術はムリかもしれない…噴き上がろうとしても多分どこかで蓋されるな。
そう思いながらも、なんと…利益確定させたドル資金使ってその後もナンピン続けてしまったんですね。
2匹目のドジョウならぬ3匹目のドジョウを狙ってしまいました。
またどっかで噴き上がるんじゃないかと思って。
欲深いもんだわ、ホント。
だけど、株価はダラダラ下がる一方。
そして、先週には業績予想の下方修正が発表され、1日に13%の下落。
元々若干祭り上げられた感のある銘柄でしたが、こうも市場の期待を裏切る決算連発したら、メッキも剥がれます。そもそも祭り上げられ過ぎていたことが問題かも分らんが…。
競合が増えて事業環境も変わって来たし、コロナ後に株価が回復するシナリオも考えられはするけど、上がるのかどうか分からない銘柄に資金が拘束されるのも嫌なんで、昨日タオルを投げ入れました。
買値:約62万円 売値:約50万円 マイナス約12万円ナリ
額で言えば小さいですが、割合で言えば結構な爆損です。
教訓
この爆損ストーリーから得られる教訓は
- 市場環境が変化したのを察知したら、それまでのセオリーは一度リセットすべき。
- 投機的行動をとる時は、ヒットアンドアウェーが基本。欲張らずに勝っているうちに撤退すること。
ということなのでしょうね。
投資家心理の変化を読み取って、もう急騰を狙ったイナゴ狩り戦術は通用しないのでは?というところまで考えていたのに、成功体験に囚われて作戦を変更することができなかったのが敗因です。
同じ手が通用しないこと、競合が増えてきて事業環境が変わったことを感じ取ったのなら、それまでのセオリーに基づいて取っていたポジションは清算しちゃうべきでしたね。
個別株買って勝負している人は、私みたいにならないように!