みんなITに期待しすぎなんだよ

お疲れ様です。窓際投資家です。

セキュリティ強化で使いづらく…

これ、アラフォーならではの感覚なのかもしれませんけど、

最近、

ネット証券やネットバンキングとか、

クレジットカードやGoogleその他プラットフォームやSNSのアカウント、

本人確認が厳しくなりすぎて使いにくくなってきたと感じませんかね??

昔は、IDとパスワードさえあれば何でもすぐにできて便利だったのに、

最近はセキュリティ強化の名の下に、パスキー設定だの、生体認証だの、ワンタイムパスワード生成アプリを使えだの、ガタガタブーブーと事業者が言ってきて、とにかく使いにくくなってきたと感じるんですよ、少なくとも私は。

何が嫌って、まずシステムが複雑で管理に手間がかかるんですよね。

そして、多くの認証システムがスマホ端末に依存しているので、端末買替え時のデータや設定の移行失敗、紛失や故障、そういう端末のトラブルがあれば、即ログインできなくなって締め出されてしまう。

あと、みんながスマホ持ってる前提でシステムを組まれているから、スマホを持たない選択肢が事実上ない状態にされつつあり、スマホのリストラを検討してる自分としては頭の痛い話でもあります。

それでも自分はまだいい。

うちは子供もネット証券の口座を持ってます。

私が法定代理人という形ではありますが、子供はスマホなんか持ってないから、セキュリティ強化への協力を依頼する案内が来ると毎回かなり困るんですよ。

本人確認は対面&アナログの方が良くない?

高コスト体質に苦しむ人

で、最近思うんですよ。

ここまでやらなきゃいけないなら、対面やアナログでやった方が、低コストで利便性も良くて確実なんじゃない?

まずよ、あれだけ複雑でガチガチのシステム用意するとなると、ユーザー側の負担もそうだけど、事業者側の負担も相当大きいはずです。

元々この手のシステムは

店舗や人員を置かなくて良いから、コストを抑えられる

というメリットがあったはずだけど、そもそも、システムを維持するコストがタダなんてことはあり得ません。

それが今や…

ネットワークシステムの維持コストの実態

セキュリティ強化を迫られるたびに、改修コストが発生。

改修のたびにシステムが複雑になり、平時のランニングコストを押し上げる。

この繰り返しで、年々維持管理コストが焼け太り。

ってなってるようにしか見えない。

しかも、どんなにセキュリティを強化しても完璧になることはあり得ず、悪いことするやつとの間でイタチごっこが永遠に続くわけです。

そして、冒頭で言ったように、このイタチごっこにより、顧客側の利便性もかなり落ちてきているんですよね。

これ、どうなんやろ?

こんなことなら、対面・アナログに回帰した方が得だと考える事業者も少なくないだろうし、顧客側にもそういうニーズ増えてるんじゃないですかね?

(私が中年だからそう思うだけかも知れません。若い人がどう考えているのか聞いてみたい気はしますね!)

今年春のネット証券口座乗っ取り騒動なんかは、対面証券としてはビジネスチャンスだったと思うんだけどな。

政府がやってるマイナンバー事業にしても、あれもガチガチのシステムです。あんなガチガチにするなら対面・アナログ対応も検討すべきでは?って私は思います。

アナログ教育が静かに復権している

面白い話を聞いたことがあります。

シリコンバレーで働いている人たちの中には、敢えて自分の子供にはスマホやタブレットを渡さず、敢えて紙の教材のみを使う学校(Waldorf School)を選んで通わせる人がかなりいるそうです。

…その感覚、分かる…!

確かに、スマホやタブレットって、謎の中毒性ありますよね。

大人もそうだけど、特に子供には。

一度でも動画やゲームやらせると、狂ったように「やらせて!」って麻薬中毒者みたいに泣き叫んで収拾つかなくなるから、我が家でも全面禁止に踏み切りました。

あと、なぜか?液晶画面で本を読むと理解度が落ちるんだよな。

何度も読み返さないと頭に入らない。

だけど、紙の本ならスッと内容が入って来るんですよね。

不思議だし、その理由はよく分からないけど、この経験からしたら、教科書は紙のほうが良いってことになりそうです。

実際、フィンランドでは、教科書をデジタル化した結果、子供の学力が落ちて紙の教科書に回帰したみたいなんで、多分この感覚は当たっていますね。

結局、テクノロジーの中心にいる人や一度色々試してみた国の人は、テクノロジーの限界や弊害を理解しているんだと思います。

IT技術への過剰な期待

なんかこう、インターネットとか、ITとか、デジタル化とか、そういうものに対して、どうも世間は期待しすぎてる気がするんですよ、最近。

今の日本だと、猫も杓子も、デジタル化だの、ネットワーク化だの、DXだの、ペーパーレスだのとやってるけど、その多くのアクションはテクノロジーの限界を理解してない人が頭の中お花畑でやってるようにさえ見えるんだよな。

当たり前の話ではあるけど、あらゆる技術は万能ではなく限界があります。

今後は、対面やアナログとインターネットやデジタルを適材適所で使い分けてく方向になるだろうし、世間で思われてるほどもネットワーク化やデジタル化は広まらないのではないかと思い始めています。

私なんかは、情報通信技術系の個別株をかなり持っています。

私も以前はもっとテクノロジーに期待してたんですよ。だけど、最近はやや懐疑的になってきました。

それもあって、テクノロジー系の個別株式のポジション縮小を考えてるんだよな。

私の見立てが正しいのだとすれば、世間がこれに気付くまえに売っておく必要がありそうです。

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