選挙結果を見ての感想
お疲れ様です。窓際投資家です。
選挙、終わりましたね。今日は選挙結果を見た感想を書いていきます。
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悪くない結果(個人的には)

個人的には、色々思うところはあるけど、総じて悪くない結果になったかなと。
私なんぞは、自公を参議院過半数割れに追い込むべきだと思いつつも、下野まではさせたくなかったんですよね。
そして、自公がコケた穴を国民民主、参政、維新、日本保守あたりに埋めて欲しかった。
で、少数与党になった自民党や公明党に対し、
維新、国民民主、参政、日本保守あたりが、やいのやいのと国会で文句言って法案修正させまくる展開になってくれないかな?って。
だって…自民党や公明党のやり方は大っ嫌いだけど、右派も含めて野党に政権担当能力あるとは思えないもん。
左巻きの連中に至っては、自公以上に経済・外交オンチだし、頭お花畑だし…
事前の世論調査見てて、
自公が負けすぎてしまった上に、その空隙を野党第一党の立憲民主が埋めたら最悪やなぁ
…と思ってましたが、そうならなくて良かったです。
参政党やその支持者を批判するのは違うくない?

自民党と公明党がコケた分伸びたのが国民民主と参政。
参政党が爆伸びしたのは興味深かったです。
反ワク、オーガニック信仰、「多国籍企業がパンデミックの原因」、「中国を加えたアジア版NATO」など、訳の分からない陰謀論めいたことや空想科学的な政策を主張しまくってるヘンテコな政党だと思ったし、
減税と積極財政をセットで主張してる点が嫌だったし、(保守政党なら減税と歳出削減がセットになるはず)
事前の世論調査見てると爆伸びしそうで、
「こんなヘンテコな政党が勝ちすぎるとマズいな」
と思ったのがトドメになり、私は参政党には入れなかったんですけどね。
ただ、投票することを一時は検討しました。
というのも、ヘンテコな政党ではあるけど、
「女性に働けと言い過ぎて少子化が進んだ」
「高齢者の延命治療は自己負担に」
など、他の政党やメディアが綺麗事ばっかり言って触れてこなかったタブーに踏み込んでることには価値があるんじゃないかと。
彼らが国会で騒げば少なくとも議論にはなるだろうから、こういうこと言う連中を国会に送り込む意味はあるんじゃないかと思って。
なんで、投票はしなかったけど、投票した人の気持ちは理解できてるつもりです。
得票数から推測すると、参政党に投票した人の多くは参政党やその公約を積極的に支持したのではないと思います。
あんな陰謀論めいた話や空想科学的な政策を信じる人、さすがに選挙区で当選者出せるほどもいません。
日本って、失われた30年の間に、
政治家や官僚が綺麗事を口にする
⇒財源が必要となり社会保険料や税金の負担が増える
⇒可処分所得が減り、生活が苦しくなり景気も悪くなる
ってサイクルを散々繰り返してきて、コロナ騒動以降にそれが余計に増えてたわけで。
参政党に入れた人たちは、この流れと構造に気付いて
「いい加減にしろ!」
って異議申し立てしたかったんじゃないですかね。
メディアや左派は参政党やその支持者をdisり倒してるけど、
本音とかリアルが含まれるこの手の声をなかったことにして世の中良くなるとは思えないし、
何より、声上げること自体を批判したりなんかしてたら、それこそ左派のジンケンガ―が嫌いな言論の封殺になるん違いますか?
これってオカシイよね。
民主主義の劣化を感じた
ヤバい奴が大量当選

ただ、この選挙を通じて民主主義の劣化を感じたのも確かです。
今回、参政や国民民主は急激に議席が増えました。
急激に議席増えると、必ずヤバいのが当選しちゃうんですよねぇ…。
今回も、びっくりするようなのが、
何名か?
いや、何名も?
受かっていた印象です。誰とは敢えて言いませんが。
この点に関しては懸念材料ですよねぇ…。
かつての小泉チルドレンやちょっと前の維新もそうだったわけやけど、
今回大量当選した政治経験ゼロの新人議員も、そのうち問題起こして世間ざわつかせるんやろなぁ…。
なんか、こういうの、年々酷くなってる気もします。
政治家の質、特に新人議員の質が年々酷くなってるような。
目立ちたがり
自己顕示欲の塊
肩書き大好き
…そういう輩が随分と増えました。今回もそんな感じ。
昔はここまで酷くなかったような。
まともな人は政治家なんかやらない

こういう話をすると、必ずこういう展開になるんですよね。
「まともな人がいない」というなら、お前が立候補しろよ!
とてもじゃないけど、そんなことできん。
じゃ、文句言うな!
まあ、正論だよな…。
でも一言言わせてくれ。
政治家なんて、割に合わないしリスクが高過ぎるんですよ。
まず、選挙にめっちゃお金かかります。国政なら数千万円から。それだけかけても当選の保証はありません。
これ踏まえたら余りにも議員報酬って安いですよ。
それなのに大衆は「議員の給料減らせ」と大合唱。
企業や個人からの献金で穴埋めしようにも、ルールが年々厳しくなってます。
こうなると、もう何らかの我田引水的な行為に手を染めないと帳尻合わないわけやけど、まともな人ほどそんなことできません。
辞めたあとに元議員の肩書き使って、客員教授やコメンテーターで稼げるケースもあるにはあるが…これにしたって、椅子の数はそんな多くない。
お金の話だけならまだいいです。
ちょっとでも尖った意見や立場を表明すると、すぐにSNSとかで感情的ハレーションが巻き起こって制御不能になるし、メディアも綺麗事言って叩いてきます。
時代に合わせて既存のシステムやルールを見直そうもんなら、今まで良い思いしてた人から激しくバッシングされます。
これは議論進めていく上である程度は仕方がないところあるわけですが、一部のアンチは度が過ぎた物理的実害をもたらします。
アンチから自宅まで追跡されたり、着払いでわけの分からない荷物が届いたりするぐらいは序の口。
殺害予告の電話がかかってきたり、家族にまで危害が及んだり、それで精神的にやられて自殺に追い込まれたり、街頭で襲撃されて死んだりする場合まであるわけです。
そういう事案を起こしたアンチがスピーディに逮捕されるとも限らないようだし、例え逮捕されたとしても、受けた被害が回復不能なケースも少なくない。
殺人犯が逮捕されて死刑になろうと、自分の命が戻るわけじゃないからね。
改革者に対するバッシングそのものはどの時代や国にもありましたが、最近は有象無象のアンチがSNSで連帯して集団で嫌がらせしてくるんで、昭和や平成初期の嫌がらせとはレベルが違います。
ここらの事情考えたら、政治家なんて仕事、リスク高過ぎるし、コスパも悪すぎるんですよ。
一定の知性があってマトモに損得勘定できる人はそれが分かるんで、政治家になんかなろうとしません。
損得勘定ができないバカ
もしくは、
「政治家にならない」という選択肢が事実上ない政治家の家に生まれたボンボン
…そういう人しか政治家になろうとしない…っていう構造的な問題、これはかなり根深いものを感じますね。
マトモな人から政治家という職業が避けられる世の中なんて、なかなかのデストピアです。
もう匿名の政治家を認めるべきでは?

似たような話は世界中の民主主義国家で起きてるらしい。
何らかの手を打たないとヤバいことになる気が…。
政治家って、
国や社会全体を見渡して、
長期的目線から、
感情に振り回されずに損得判断を下すのが一番の仕事。
その政治家に、損得勘定できんバカしかなりたがらないなんて致命的過ぎないですか?
まず、一般人でもメディアのコメンテーターでも、「議員報酬削れ」って吠えてる人多いけど、これはよく考えた方がいい。
そんなことしたら、政治家という仕事がますますコスパ悪くなってしまう。
「身を切る改革」とか言ってるどっかの政党なんかは、うちの県にトンデモ知事を送り込んできましたけど、あの政党はそんなこと言ってるから下らん候補者しか用意できんのじゃない?と思ったりします。
まあ、選挙が相対評価の課金ゲームであり、その根本構造を変えるのが難しい以上、お金の問題はどこまで行っても解決しない気はしますけどね…
でも、プライベートやプライバシーが守られるなら、少しはマシになるかもしれない。
もう匿名で議員や首長になれるようにでもして、政治家のプライバシーやプライベートをしっかり守らないとマズい段階に来てるんじゃないですかね?
現状、そんなことやってる国はないけど、技術的には決して絵空事でもないような。
(匿名政治家のアカウントが外国に乗っ取られて成りすましされるリスクとかはありそうですが。)
匿名にも色々問題点は指摘されるところだけど、匿名だと本音で議論がしやすいし、本音に蓋するようなことしてては世の中良くならんやろしね。
というわけで、
選挙の結果には概ね満足したものの、
メディアの姿勢に疑問を持たざると得なかったり、
何とかならんの?と思う部分もあったりと、
色々考えさせられました。今後どうなっていくのか、推移を見守っていきたいと思います。