アンティーク草コインが大健闘中

こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。

ここのところ、オークションやコイン屋の販売価格を見ていると、数万円〜数十万円クラスのアンティークコインが結構値上がりしています。

この価格帯の銘柄と言えば、基本的には

投資対象にならない

または

投資対象になる or ならない の当落線上

と言ったものになってきます。

もちろん、これは全体的な傾向であって、例外挙げればキリはないですよ?

私はこういうお手頃価格のアンティークコインのことを、勝手に

「アンティーク草コイン」

と呼ばせてもらっています。

ここ最近、この手のコインの中で急激に値を上げる銘柄が続出しています。

私自身、アンティークコイン投資を始めたばかりのころは、いきなり高額なものを買うのもリスク管理上問題があると思って、最初は数十万円クラスのものを買ってました。

アンティーク草コインの中でのハイエンド品で、

「これならギリ投資対象になるかな?」

ぐらいの気持ちで買っていました。

私はセキュリティの都合上、資産状況や保有銘柄の公開は基本やっていませんが、当時買った銘柄の今の取引価格を見ていると、なんと、3銘柄中3銘柄でダブルバガー達成っぽいです。

ま、ダブルバガーと言っても、元々の発射台が低いので、含み益なんて知れているのですが…

買った時は、まさかこんなペースで値上りするなんて思ってなかったので、悪い気はしないですね。

チャイナマネーが原動力

中國の国旗

もちろん

「お手頃価格のものから急騰銘柄続出」

と言っても、

その価格帯のものがみんな値上りしている訳ではありません。

一定の傾向はあるように思います。

アジアのコイン

紀元前のコイン

その他安値放置気味だったコイン

で、

これまで投資対象と見なされていなかった、

或いは、

投資対象になるか否かの当落線上だった

そういうものが値を上げてきている印象です。

色んなところで聞きかじった話では、チャイナマネーや経済が伸びている東南アジアやインドからの資金流入らしい。

特に中国では、国民の個人情報をITで政府が徹底的に管理してる訳ですが、国に自分の保有資産を把握されて没収されるのを恐れる人がかなりの数いて、そういう人がインターネットと縁の切れた実物資産を買ってるんですよね。

そんな中国人がアジアコインを片っ端から買っているし、東南アジアやインドも経済が伸びてきているんで、アジアコインには資金が流入中とのこと。

最近は日本の明治・大正の金貨も香港のオークションに頻繁に出てくるようになり、そこそこ入札が入るようになっている模様。

ちなみに、過去にこのブログで、大きな資金を投入できない人向けに私が推した明治の円銀も、このトレンドに乗ってダブルバガー達成してるっぽいです。👍

ま、元々が数万円で買えたものが、十数万円になった程度の話なんで、儲けなんて知れてるでしょうけどね…

紀元前の古代コインに関して言えば、世界最古級の鋳造貨幣だったりするんで、人類共通の財産って認識もあるんでしょう。

また、EUが考古学的な価値のあるものの域外持ち出しを制限し始めた関係で、古代コインの供給そのものが細っている…って事情もあるようです。

アンティーク草コインは買いなのか?

それに比べ、以前から投資対象や財産として見做されていた銘柄の値動きは、手堅さはあるものの緩やかなものです。

私はこのブログで常々、

実物資産投資は、まとまったお金と投下して高額銘柄買った方が有利

と言ってきましたが、ここ数年に限って言えば、そういう感じでもありません。

これを聞くと

まだ値上がりしていないアンティーク草コインの中から、今後資金が流入してきそうなのを選んで買うのはアリなのか?

と思って当然だと思います。

個人的な思いとしては、こんな感じか。

トレンドに乗るなら乗っても良いけど、リスクはある

買うなら、リスクを認識してポジションを取り過ぎてはいけない

どの銘柄が値上がりするのか、大まかな予想は可能でも正確に当てるのは困難

希少価値高い高額銘柄買った方が、つまらない投資だけど安全パイ

と思ってます。

推しの理由

中国ほど極端なことはやらないんだとしても、IT技術の発達や格差是正の必要性から、政府が国民の財産を把握してそれに課税しようという動きは、今後、日本も含めて世界中で広まると思います。

仮にそうなったら、

インターネットや金融システムと縁が切れていて、アナログなやり方でしか存在を把握できない。

手元に保管できて、簡単に持って逃げることができ、物理的に隠すことも容易。

…そんな実物資産を買いたいって人は、間違いなく増えるでしょう。

日本も含め大半の国では、脱税したらダメだけど財産のステルス化は合法ですから。

こうなると、これまで投資対象とされてきた希少高額銘柄だけでは間違いなく数が足りないし、需要を満たせないです。

こうなると、今まで投資対象にならなかった銘柄にも買いの裾野が広がるハズ。

だから、

乗るんだったら、乗ってしまって良いと思います。このビッグウェーブに!

注意点

ただその一方で、まず私は

  1. 近年の値上りが余りにも急激である
  2. 金持ちでない庶民や一般人までもが手を出し始めた

この2点が非常に引っかかります。

まず、株式でもそうだけど、急激に値上りすると反動がつきもの。

そして、そもそも、アンティークコインの価格に下方硬直性があったのは、

富裕層が当面使う予定がない余裕資金で買っていたから、不景気になっても慌てて売ったりしない

って事情があったからです。

この他、「簡単に売買できない流動性の低さ」ってのもあるが…

こういうアンティーク草コインに群がって急騰を演出してる中国人始めとしたアジア人の属性って詳しくは分かりませんが、恐らくは富裕層ではないと思います。

金持ちは1枚数万円のコインなんて、わざわざ投資目的では買わないだろうから。

この読みが正しいのだとすれば、今アンティーク草コインを買ってる人たちは資金力がそうありません。

そして、これは全ての投資について言える話ですが、資金力は気持ちの余裕に直結します。

1億円持ってる人は100万円の株式が無価値になる恐怖に怯えたりしませんが、この100万円がなけなしの100万円だったら相当焦るでしょう。

そして、この気持ちの余裕は逆風が吹いても握り続ける握力にも繋がるし、適切な投資判断にも繋がります。

こういう奴らって、ちょっと逆風が吹くと狼狽売りするんじゃない?
ひとたび相場が崩れだすと、この手の銘柄は脆いかもしれないなぁ…

なんで、昔から鉄板の投資対象と見なされてきていて、値動きに派手さはないけどジワジワ値上がりしていて、金持ちしか手を出せない高額銘柄の方が、相対的に安全パイなんじゃないかと思うんですよね~。

ま、同じ高額銘柄でも、新興コイン商が買い煽ってブーム作ってるようなのはヤバい気がしますが。

そもそも論として、数あるアンティーク草コインの中から、どの銘柄が今後急騰するか正確に予測するなんて困難です。

先日、コイン屋に偵察行った時、店のおじさんからこの件についていただいたコメントを最後に載せておきます。

中国人が買ってるからって理由だけで、安易に買いを入れるのは危険ですよ。
中国人だってね、みんながみんな適切な投資行動してる訳じゃない。
投機目的で不動産買ってスッカラカンになったような人種だってごまんといる訳ですよ。

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