カラーストーンにも値上げラッシュの波
こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。
何も買い物はしなかったのですが、今日は仕事の帰りに何度か行ったことのある宝石商のお店に偵察に行きました。
カラーストーン投資をしている私としては、情報収集ですね。
店を覗いてみたら、日用品や食料品では考えられないような驚愕の値上げラッシュでした。
驚愕の値上げラッシュ
行ってみると、店に並んでいる品物の値段が結構見直されていてびっくりしました。
新たに仕入れるものの売値が需給諸々の影響で高くなるのは理解できるんですが、前々から店に置いていたものの値段まで見直しかけていました。
良く考えてみると、宝石なんて生鮮食料品みたいにバンバン売れて店内の品物が入れ替わる訳でもありません。
そうなると、新たに仕入れたものをちゃんと利益の出る値段で売ろうとすると、前々から置いていた品物の値段も見直さないと辻褄が合わなくておかしなことになりそう。
これだけ円安が進んでいて、交易条件は悪化の一方。
それに加え、私なんかは海外の富裕層向けのオークション結果もちょくちょく確認してますが、宝石をはじめとしたトレジャー系実物資産はインフレ率以上の値上がりです。
そんなご時世なんで、値上げあってもおかしくないとは思っていましたが、びっくりしたのはその値上げ幅です。
品物にもよるし、全てを値上げしてる訳でもないようでしたが、それでも平気で5割とか値上げしてる品物が続出で、ものによっては一気に3倍とか値上げされてる始末。
店のおっちゃんは以前、
売値が1000万円を超えてしまうと、日本の場合、富裕層でも買ってくれなくなるんですよ。
だから、商売上そんな石はなかなか仕入れられない。
富裕層への売れ筋は数百万円クラスかなぁ。
みたいなことを言っていたと記憶してます。
いや…店の中、その1000万超え続出やん…
中には私の全財産出してやっと買えるような値段に値上げされてたルースもありましたが、最早これに手を出せる日本人はそういないだろうなぁ…。
それを承知でやむを得ず値上げした感じか?
話を聞くと、円安もだけど、とにかく世界的に原石が枯渇気味で仕入れが困難になっているとのことです。
値上げを見た感想
欲しい石に手が届かない
さて、私の方はというと、この値上げを見て複雑な気持ちになりました。
まず、言うまでもなく、私は資産を積み上げている最中です。
特に、カラーストーンに関しては、不測の事態が起きて金融資産がショートしない限りは、自分の生きている間は売らないつもりです。
何も起きなければ、子供や孫にお守り代わりに相続ないしは生前贈与しようと思っています。
つまり、これは自分が死んだ後さえも見据えた超超長期投資です。
故に、売る気がない以上、保有してる石の目先の資産評価額なんてどうでも良くて、それよりは少しでも安い値段で綺麗で投資妙味ありそうな石を追加で買いたい訳です。
生前贈与するにしても、目先の評価額は少しでも安い方が税金を抑えられます。
そんな私にとって、この値上げはシンプルに痛い。
一番ショックだったのが、
「お金ができたら買おう」
と思って狙っていた500万円ぐらいの石が、この度の値上げで1500万円にされていたことです。
えっ、何この値札?
何の数字?
マジで!?
投資である以上、投資妙味があるか否かを考える必要が出てくるし、リスク管理も必要になります。
当然、一気に売値を3倍なんかにされたら、投資妙味は激減。
それに、私の資産規模だと一つの投資商品に一気に1500万円も投入するのはリスク管理上ちょっとマズい。
もうこんな値段にされたら手が出せません。
なんか、自分の手の届かないところに逃げて行かれた気分で残念でならないです。
トホホ…orz
自分がしてきたことは正しかった
だけど、自分が今保有している石に結構な含み益があることを店のオジサンとの会話で確認できました。
今あの石をあんな値段(私が買った値段)で売るのは絶対無理。
卸でもあの値段では売らんでしょう。
というか、レア過ぎてそもそも見ないです。
…らしいです。
この手のトレジャー系実物資産に投資する一つの目的として、
金融資産のリスクをヘッジする
というのもあったのですが、
この話を聞く限り、実物資産投資が上手く機能して、ここのところの株式の冴えないパフォーマンスをカバーしてくれている感じですね。
自分がやってきたことは間違いじゃなかった👍
と確認できたのは、素直に嬉しかったです。
投資するなら高額商品ほど有利
で、もう一つ改めて確認できたことがありました。
私はトレジャー系実物資産投資の記事でいつも言ってきたことですが…
高額商品ほど値上がりするペースが速い
ということです。
もちろん、例外はいくらでもあるけどな。
このたびの値上げを見ていると、5割以上値上げされた品物の多くは元々の値段が300~400万円以上だった感じです。
軽自動車やコンパクトカーが買えるような価格帯の石は、値段据え置きが多かったです。
逆に、元々の値段が1000万円を超えていた石は例外なく何割か…下手したら2倍とか3倍に値上げ。
その価格帯で需要が一巡すると次のステップへ…となるので、希少価値が高いほど需要が一巡するペースが速く、結果として値上がりが速いんです。
これをアンティークコインの取引データで検証した記事があるんで、リンクを貼っておきます。
複数の宝石商に話聞いた感じだと、宝石投資で長期的に年率4~5%のリターン取りたいなら、400~500万円以上は出さないと基本的にはきつい感じです。
リンク先の記事でアンティークコインで検証した結果も似たようなもんです。
投資におけるリスク管理上、買うタイミングの分散や投資対象の分散が大事ってのは最早常識です。
ただ…トレジャー系実物資産投資に関しては、
高額商品ほどリターンが高いという性質上、戦力の小出しは良くない
という面が同時にあるんですよね。
ここら辺をどうバランス取っていくのかってのは難しいところでしょうね。
こうして考えると、お金を持っていれば持っているほど、持っていない人ができない有利な投資ができるようになるんだなぁって実感します。