なぜFXや信用取引を扱ったブログが多いのか?
こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。
なんか、FXや信用取引を扱ったブログって物凄く多くないですか?
ああいう為替だとか、短期トレードだとかってのは基本ゼロサムゲームで、再現性のある儲けられる方法ってのは存在し得ない世界です。
しかも、レバレッジを大きくかけていた場合、一発で退場ってか、借金背負って地獄行きになりかねません。
あんなリスキーかつ期待値の悪いものの情報を読者に提供するより、
インデックス投資とかを扱ったブログにした方が初心者向きで読者の裾野も広く取れそう…な気がします。
長期積み立てならプラスサムの世界になるんで、インデックス積立投資でも扱った方が有益な情報提供にもなる…気がします。
でも、何でこんなクソゲーみたいな投資を勧めるブログが多いのか??
謎で仕方がなかったです。
だけど、最近、自分のブログに貼るアフィリエイト広告を選んでいて、謎が解けました。
証券会社にとって美味しい案件は広告単価が高い
最近知ったんですが、FXや信用取引のアフィリエイト広告って単価がめっちゃ高いんですよね。
一応、ブログやってない人のために説明しておくと、
- ブロガーはアフィリエイトサイトに登録して、そこに登録されてる企業の広告の中から好きなのを選んでブログに貼る
- 読者がそれをクリックして、その製品やサービスが売れれば、ブロガーに成果報酬が来る
…というのが、アフィリエイトの基本的な仕組みです。
表示やクリックのみで報酬が発生する広告もあるけど、ここではそれは割愛します。
で、金融・証券関連の中では、FXやら信用取引やらは飛び抜けて成果報酬が高いんです。
そして、何度も言ってますが、為替やら短期トレードやらは、何も生産性のないゼロサムゲームです。
投資家にとっての期待値はプラスマイナスゼロ。
諸々の手数料取られることを考慮したら、マイナスです。
基本的には、手出したらアカンやつです。
でも、胴元たる証券会社にとっては旨味たっぷり。
頻繁に取引してくれたり、信用取引なら利息や貸株料やらとたんまりと徴収できますからね。
だから、カモを呼び込んでくれた人には高額な謝礼を渡す…という構造が出来上がっているようです。
逆に、自信を持って読者に勧められるようなものでも、証券会社側にとって旨味が少ないものは広告案件そのものが少ないし、あっても報酬がかなり安いです。
例えば、投資家にとって投資手法の最適解の一つと言えるインデックス積立投資に関する奴、iDeCoとかつみたてNISAとか…このあたりはまさにそう。
どれぐらい差があるかというと、金融系の広告はクリックした人が口座開設した時に報酬が発生するケースが多いけど、
インデックス投信関連の広告 ⇒ 吉野家や丸亀製麺で1回食えるかどうか
FXや信用取引関連 ⇒ コース料理が余裕で食える
これぐらい単価が違います。ケタが一つ違うのです。
稼ぐことだけ考えて投資ブログやるとこうなる
これを踏まえて、投資ブログで稼ぐ方法を考えてみたい。
まず、テーマ選定。
これはFXや信用取引やらCFDを扱った物にします。
インデックス積立?
トレジャー系実物資産?
そんなの扱うわけないだろ?
だって、お金にならないもん!
で、その手の単価の高いアフィリエイト広告を散りばめたブログにしていきます。
そして、自分もその手の取引しないとネタの提供できんので、一応やっておきます。
けど、大きくリスクは取らずにやってる感だけ出しておく感じで。
別にFXや信用取引で儲ける必要ありません。
てか、大損さえしなけりゃいいんです。
ある程度読者を煽ってアクセスさえ取れたら、稼ぎはアフィリエイトが出してくれるからね!
そして、本気・主力の資産運用はというと、ブログで扱うことがないインデックス積立投資やら、実物資産投資を裏でコソーリやることになるかと。
もちろん、ブログの稼ぎもそこにぶち込みます。
言うまでもなく、これは煽ったカモから巻き上げたお金なのですが、そんなの知ったこっちゃない。
「稼ぐためなら何しても良い」
「顧客はただのカモ、騙される方が悪い」
…と割り切れてしまうなら、案外再現性良く月々数万円レベルの収益は取れるんじゃないかと思う今日この頃です。
まぁ…ブログ村とか見てると、この手のブログも少なくない感じなので、
瞬間風速的に稼げてもそれが続くのか?
となると別問題でしょうけど。
つくづく汚い世界だと思う
なんか、度々記事にしてますが、この業界って汚い世界ですよね。
ほんの一部の超優秀な人を除いては、真面目に顧客本位でやってたら利益度外視になってしまう部分ある気がするなぁ。
前にも取り上げたけど、構造上いくらでも嘘つきが生まれる世界だってのもちょっとねぇ…
例外は一部いるのだろうけど、目を¥マークにして「収益がー」なんて言ってる人は、基本的には信用しちゃいかん…と思う今日この頃。
最近少し静かになりましたけど、
「FIREした」と言いながら、それをネタにYouTubeやらTwitterやらも使ってガツガツとブログの広報活動して、雑誌の取材は受けるわ本も出すわ…って人も、全員とは言いませんが、マジで不快。
「お前、引退したんちゃうんかい?」
と、まずツッコミたくなります。
そして、そういうのに限って発信してる内容が大衆を煽るだけのスッカスカな内容だし、馬鹿の一つ覚えのように、「インデックス投資」「節約と投資で」と来ます。
もうこれ、聞き飽きたっつーの。
こういう人の多くは…
「FIREした」のではなく、「個人事業主に転職した」のであって、
個人事業主として稼がなければ食えないので、広報宣伝戦略として「FIREした」と必死に言って
ブログに集客し、YouTubeの動画を見させ、書籍を買わせようとしている
…と私は解釈してます。
だって、本当に「働くのが嫌で」「FIREした」のなら、なぜ念願叶って引退した後こんなにガツガツ働くの?
個人的にはこういうのを「ビジネスFIRE」と呼ぶことにしてます。
しかもです…まぁ、余談ですけど…
やり方にもよるんだろうけど、基本的にはブロガーやYouTuberとして稼ぐより、会社員として稼ぐ方が遥かに楽ですよ。
(確認:社会不適合者で「働くのが嫌」とか言ってる私でさえこう思うのです。)
上手くやれば、そして運が良ければ、会社員並みの収入自体は得られるのかもです。
でも、その時は下手な芸能人より重い有名税を払わされますよ。
基本、他人の生き方に口を出すのは「余計なお世話」だと思うんです。
それを承知で言うのだけど、楽に稼げる立場を自ら捨てて割の悪い努力を引退後に必死にやってるってのは…
私にはどうも不細工なやり方だなぁと思ってしまいます。
自己顕示欲が強い人なら、プチ芸能人気分が味わえて楽しいのかもですが…。
いずれにしても、私自身もイチ読者として他人のブログよく読みますが、「ビジネスFIRE」にしても、煽り系FX・信用取引ブログにしても、銭ケバ系のブログは正直もう沢山です。
個人的には肩肘張らずに趣味でやってるブログの方が、いっそ楽しく読めます。