ぼちぼちGAFAM株からの撤退も検討しなければ…

お疲れ様です。

窓際投資家です。

私はGAFAMと呼ばれるビッグテック企業(Google、Apple、Meta Platform(旧Facebook)、Amazon、Microsoft)の株式は全て持っていて、かつ、そこそこの古参ホルダーです。

まぁ…彼らは良く頑張ってくれて、私のポートフォリオ拡大に多大な貢献をしてくれました。

その点については感謝しかない。

ただね…ここのところ、ボチボチ撤退した方が良いかな?と思い始めてます。

優良企業の株式が優良株とは限らない

これ、私がずっと指摘してることであり、よくやらかしてしまう間違いでもあります。

特に投資初心者は優良企業の株式を買っておけば儲かると信じてるケースが多いかと。

はっきり言う。

違うから!

優良企業の定義としては、強固な財務基盤があり、順調な業績を上げ続ける会社。

そして、優良株というのは、株価の値上がりと配当や優待を合算したトータルリターンが高い株式のこと。

で、企業の業績が良ければトータルリターンも高いのではないかと勘違いされがちだけど、それは違います。

市場の期待や世間での認知度と、会社の実態との間にポジティブなギャップがあると株式は高いパフォーマンス叩き出し、

逆にネガティブなギャップがあればパフォーマンスは低下します。

株式パフォーマンスは会社自体の良し悪しだけでなく、市場参加者の心理の影響も強く受けることを覚えておかんとね。

目新しさがない

で、今のGAFAM株の何が問題だと思ってるのか、一つひとつ言っていこうかね。

まず、

もう目新しさがない。

はっきり言って、今、GAFAMに注目してない市場参加者やアナリストなんかいないです。

決算や何らかの材料の発表があれば、それこそ秒で事細かにそれを噛み砕いて説明する記事がインターネットに溢れる始末。

日本語に翻訳されたものや、そもそも日本人のアナリストが書いたものも豊富。

こんな状況では、会社の実態と市場の理解との間にギャップなんか生まれづらいです。

で、ポジティブなギャップがないところには高いパフォーマンスはない。

加えて言えば、各社とも創業から何十年か経過して新興企業とは言えなくなってる状況で、もはや未来予想図なんて語り尽くされてしまってて、新たな語りのネタが出てくるか?ってなると…絶対ないとはいえないけど、なかなか難しいと思いますね。

ワッショイされすぎてる

そればかりか…

ここ5年ぐらい、この手の企業…

ワッショイされ過ぎてませんか?

例えばですが…

iFreeNEXT FANG+インデックス

みたいな投信まで出てきて、あろうことか、つみたてNISAでも買えるんだとか…

まぁこれ、FANG(Meta Platform(旧Facebook)、Amazon、Netflix、Google)であってGAFAMじゃないわけですけど、

要はこの手のビッグテック企業を特別扱いしてインデックスファンドに無理くり押し込んでるわけです。

個人的には、この投信の存在を初めて知ったとき、なかなか気持ち悪い投信だなと思いました。

ここまでやりますか?

という感じで…。

確かに、GAFAMやFANGといったビッグテックの株式は、この十数年に関しては無双状態だったのは分かるんです。

だけど、それは過去の話。

重要なのは株価がどこから来たのかではなく、これからどうなるのか。

確かに、これらの会社は間違いなく優良企業。

だけど、優良企業の株式が優良株とは限らないのはさっき言った通り。

注目度が上がったがために未来予想図が語られ尽くしてて、目新しさもない。

その点踏まえたら、こんな形で特別扱いされるまでにワッショイされてるって、結構ヤバいと思うんです。

昔から、

「テーマ型の投信が組まれた時にはそのテーマの旬は終わってる」

なんて言われますしね。金融商品を企画して売り出すまでに時間がかかるからです。

コロナ相場のときも、「GAFAMすげー」みたいになってレバナス民みたいな馬鹿が大量に沸いてたし。。

これだけ認知度が高くて市場の期待が大きいとなれば、会社の実態との間にポシティブなギャップどころか、ネガティブなギャップも生まれかねない。いや…既に生まれてるような…

巨大化し過ぎて今後の伸び代が微妙

このあたり、GAFAMと一括りにするのも難しいところですが、各社とも、世界で既に10億人以上のユーザーを抱えています。

Googleに至っては検索エンジンのシェアが8割(Yahoo検索のアルゴリズムはGoogleに外注されてるのを踏まえれば実質9割)。

さらに言えば、世界のインターネット普及率は既に7割弱まで上がっています。

ここから更にユーザー増やすのは現実的でなく、客単価を高める方向で頑張ってくしかないわけで、実際に各社ともにその方向で頑張ってますが…そんな上手く行きますかね?という話。

独占禁止法の問題もあるし、少なくとも、大きくなりすぎて拡大路線に限界や制約が出てきつつある状況なのは間違いない。

だけど…慌てて撤退しちゃいけない

以上の理由から、

GAFAMは今後も優良企業であり続け、堅調な業績を上げていくと思う。

だけど、今後の株式のパフォーマンスに関しては、長期的に見て怪しいと言わざるを得ない。

と、私は考えます。

ただ、

じゃあ今すぐ売りか?

というと、それは考えものだとも思うんです。

その理由はこうです。

慌てて売ってはいけない!
  1. 現在、FRBやECBは利下げをしている最中。グロース株は利下げ局面に強い。
  2. トランプ関税の影響で不景気になるかもだけど、テクノロジー企業は不景気に強い。コストダウン需要を取り込めるから。

なんで、追い風のおかげで今後2年ぐらいは比較的株価は堅調なんかな?と思うんですよ。

だから慌てて売る必要はないし、できることなら、この追い風分の利益も取りたいところです。

一つの案として、米国や欧州の金利が下げ止まったあたりから、少しずつ利益確定入れてったらどうかな?って考えたりはしてます。

あと、米国の大統領が代わるタイミング狙うのもアリかもしれない。

…ということで、GAFAM株には感謝しかない私ですが、そろそろお別れの時期が近づいてるんかな…なんて思ってるところであります。

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