投資系ブログ・YouTubeを大量にフォロー外し

仕事もプライベートも毎日がデスマーチの窓際投資家です。

先週は休日に全く休めなかったため、更新が遅れました。

さて、私はここ1年ぐらい、投資系のブログやYouTubeを全く見なくなりました。

子供が生まれてからというもの、毎日バタバタ忙しくて、ネットサーフィンしたり、素人が投稿した動画見て他愛もなく楽しんだりする時間そのものがなくなってしまっている…ってのも、もちろんあります。

だけど、一番大きいのは…

役に立たないと感じるようになったから

勘違いされると嫌なので一応断っておきますが、別に投資系のブロガーやインフルエンサーが、嘘や間違った情報垂れ流していると言いたいわけではありません。

まあ、特に、泡沫ブロガーにはそういう連中も少なくないと感じますが、それでも、みんながみんなという訳ではありませんよね。

ましてや、有名どころの人に至っては、多少首を傾げたくなる内容もあったりはするものの、総じて質の高い情報提供をしてるケースが多いし、

「よくそこまで調べたなぁ」

と思うような記事も少なくないと感じます。

ただまぁ、それと役に立つか立たないかは別問題だったりもするんですよね。

それをここ半年から1年ぐらいで強く感じるようになって、ブログやYouTubeのチャンネルでフォローしていたものの全く見ていなくて、幽霊フォロワーと化してるような事案が割と沢山ある状況だったので…

先日、断捨離ということで、大量にフォロー外しをしてしまいました。

別に彼らを批判とかする気はないのだけどね。

有名ブロガー・インフルエンサー見ていて思う事

投資系のブログやYouTubeは、元々は結構な数フォローしてて、頻繁に読んだり見たりしていたんですがねぇ…。

断捨離の対象としてしまいました。

まあでも、もう一度言いますが、別に彼らが嫌いって訳ではありません。

必要なくなったから断捨離したまで。そこはご理解いただきたい。

どちらかと言うと私の側の問題です。

有名どころだと、名前挙げてしまって申し訳ないけど、たぱぞう氏やBF太郎氏のブログも好きではあったんですけどね。

今でも彼らが言ってることは概ねフェアだと思っています。

むしろ、記事の質が高くて、読み物としてはとても良かったような。

特にBF太郎氏のブログや動画は結構好きで、こんなに有名になる前からずっと見てました。

なんだけどね…

「役に立つ?」

ってなると、話は別な気がしてるんですよね。

まず、彼らが言ってる通りに投資をやって、

推奨銘柄を買って長期保有して…

それでリターンがどれだけ取れる?

という視点で見ると、かなり微妙なんですよ。

ブログの内容からの推測になりますが…

恐らく、彼らの個人資産の運用成績自体が、世界株式型か、米国株式型のインデックス投信のみを、何の芸もなく積み立てているのと大差がないのではないかと思えてしまいます。

仮にこれが図星であれば…

そんなんなら、もう積み立てNISAでオルカン※の積み立て設定だけやって、
投資以外のことに頭使いながら日々過ごしていた方が楽だし生産的ちゃうの?

※オルカン=MSCI All Country World Index連動型インデックス投信(=全世界株式型インデックス投信)

と私は考えます。

…となると、彼らがブログやYoutubeで発信してるウンチクの殆どは無駄話ということになるし、失礼ながら実際そうなんやろなと…ゴメンナサイm(_ _)m。

実際、「オルカンの積み立て設定だけやって放置」ってやり方は、投資への興味&金融リテラシー皆無のうちの嫁さんがやってることそのものですからね。

嫁さんの頭の中には、彼ら有名投資系インフルエンサーが提供してるような質の高い情報はない訳ですが、恐らく運用成績は大差ないんですよ。

これこそ、どこかの著書のタイトルじゃないですが、「馬鹿でも稼げる」状態そのものです。

これ、どうなんだろうなぁ…。

あと、有名インフルエンサーって、大体において

「分散投資」

「リスクヘッジ」

「卵は一つのザルに盛るな」

みたいな言葉が好きで、盛んにこれを口にしてます。

確かに、これは投資の王道だし、正しい。

私だって当ブログでよくこういうフレーズ書き込んでいます。

ただ、その一方で推奨銘柄とか紹介してたりするんだよなぁ。

まぁ、指数上回る運用成績狙ってのことだろうけど、リスク分散を重視したいなら、本来こんなもの必要ないはず。

リスク分散を徹底すれば、究極的にはオルカン買うのと何も変わらなくなりますからね。

逆に、指数上回りたいなら、何らかの形で山を張らないといけない。

ロバート・キヨサキに言わせれば、インデックス投信などは「消毒され過ぎていて旨味がない」そうです。

結局、このあたりはバランスなんやろけど、有名インフルエンサー達のスタンスって、どうも中途半端な気がして。

BF太郎氏なんかに至っては、個別推し銘柄のキャラクター自体を分散させています(また名前出してしまって申し訳ないが)。

この人は分散を重視して意識的にそれをやっているようですね。

これはこれで良いんだろうけど、これをやっているが故に、彼の推し銘柄を集めてポートフォリオ組んだらインデックス投信と大差のないパフォーマンスになりそうです。

これでは何のための推し銘柄なんだろうなぁ?…と。

投資系有名インフルエンサーの多くに言えることですが、性格の悪い私なんかは…

「インデックス投信を買っていれば十分」
で終わってしまうと、ブロガーとして話題提供ができなくなってあの人たちは食っていけないのかな?
だから、ワザワザこういう推しを紹介していたりするのかな?

なんて勘ぐったりしてしまいます。

実際どうなのかは分からないけど、当たらずとも遠からずのような??

私が投資系有名インフルエンサー達が提供する情報を見ていて感じることを纏めると、こんな感じです。

読み物としては良いと思うし、投資が好きな自分にとっては面白い。

だけど、

市場平均と大差ない成績しか出せない情報に投資情報としての価値があるのか?

となると、答えは「No」。

暇ならともかく、忙しい中ワザワザ読まないといけないようなものでもない。

本当に稼げる投資家はメディア露出しない

最近思うのがこれ。

バークシャーを運営してる本家バフェットさんのように、仕事や事業で投資会社やファンドを運営しているような人は別として、

本当に稼げている投資家って露出しない

…もんなんだろうなぁって最近はつくづく思いますよ。

よくよく考えると、当たり前の話です。

本当に投資で儲けている個人投資家からしたら、自己顕示欲や承認欲求の強い目立ちたがり屋でない限り、メディア露出するメリットなんてほとんどありません。

お金に困っていない

まず、本当に投資が上手で稼げているのなら、お金に困っていません。

お金に困ってないので…

  • メディア出演料
  • 書籍の印税
  • 雑誌記事の執筆料
  • ブログやYouTubeの広告収入
  • 企業案件

…等など

こういうの、特に必要としてません。

なんで、承認欲求の強い目立ちたがり屋でもない限り、ガツガツ血眼で働いて、この手のものを追い求めるモチベなんか沸かんでしょう。

そんなことやって稼ぐより、お金をコロガシてた方が効率が良いケースも多々あるだろうしね。

口の悪い某リタイアブロガーさんなんかは、

「投資系インフルエンサーなんて、脱サラしたものの株で稼げないから株芸人して食ってんだろ!?」

とバッサリ言っておられましたが、恐らくそういうケースも多いのだと思います。

有名税を払うハメになる

まあ、そうは言っても、何もしない生活に耐えられないって人も、世間にはそれなりにいます。

故に、お金持ちがお金を目的とせずに働くケースも、実態としてバンバンあるわけです。

それじゃ、食うに困らない金持ちの中には、投資系インフルエンサーやる人もいるのでは?

と思うかもですが、恐らくあまりいないでしょう。

そんなことしたら、身を滅ぼしかねないレベルのクソ高い有名税を払わされるからです。

これは過去に記事にしているので、興味あったら一度読んで欲しい。

[blogcard url="https://fire-madogiwa.com/post-15135/"]

端的に言えば、

ブロガーやインフルエンサーって稼業は、大して稼いでなくても高い有名税を払わされる傾向があるんです。

本当のお金持ちが、インターネットでお金に関する発信活動をするのは余りにもリスクが高くて割に合わないんです。

どういうことか。

食えるレベルのインフルエンサーって、フォロワーが少なくとも数万人以上はいて、下手な芸能人より知名度高いです。

(あくまでも「食える」レベルであって、必ずしも高所得ではない)

これだけフォロワーがいると、匿名でやっていても人物が特定されるリスクは非常に高いと言えます。

仮に何かのきっかけで人物を特定されれば、金持ってることが世間にも近所にも筒抜け。

こうなると、

犯罪に遭うリスク(自宅に窃盗が入る、子供が誘拐のターゲットにされる、など)

色んな人からタカられるリスク(「奢れ」「お金貸して」など)

あることないことを税務署に垂れ込まれ、目を付けられるリスク(悪い事してなくても目を付けられるとロクなことない)

…等々、色んなリスクが降り掛かってきます。

お金持ってる人ほど、こういうのは怖いと感じるだろうし、これを怖いと感じないなら、それはまだまだ本当のお金持ちではないということ。

なんで、もう一度言います。

本当のお金持ちにとっては、インターネットでのお金に関する情報発信なんて、リスクが高すぎてできない。

まぁ、それでも敢えてインフルエンサーしようって金持ちがいるとしたら、承認欲求や自己顕示欲の塊みたいな人なんでしょうね。

手の内明かすとライバルが増える

いつも言っていますが、投資で市場平均以上のパフォーマンスを出そうとするなら、何らかの形で他の市場参加者を出し抜く必要があります。

故に、本当に稼いでいる投資家は、必ず何らかの形で他の市場参加者をカモにして稼いでいます。

それをやらないなら、出せるパフォーマンスなんて精々年率数%にしかなりませんからね(長期平均で)。

で、そこで自分の手の内明かしますか?

って話です。

市場参加者が多いエリアで勝負してる人なら、それでもいいのかも知れません。

けど、例えば、低位株や仕手株をネタにして稼いでいる人もいる訳です。

こんなところは市場参加者が少ないので、影響力の大きいインフルエンサーが手の内明かしてしまったりすると、命取りになりかねません。

私自身の話をしてしまうと、アンティークコインやカラーストーンの投資に関しては、考え方だけは当ブログに書いてきていますが、具体的な話は一切書いていません。

コレクターズアイテム業界では、市場に売りに出されることが滅多にないものや、国内に存在するのが何十個とか数個なんてシロモノも少なくない訳です。

こんな過疎ブログであったとしても

「この銘柄を狙っている」

「この銘柄に注目している」

なんて具体的なことを書こうもんなら、記事を見た人が買ってしまって私が買えなくなる危険も大いにあるんです。

だから、書けない。

稼げる投資家たるもの、本当に大切な情報は出したくないと考えるのが普通です。

何でもペラペラ喋る人がいるのだとしたら、多分その人は大して稼いでないんでしょう。

強い投資家は孤独なもの

結局、本当に稼げる投資家なんてのは、孤独で自立した存在なんだと思います。

そして、普通に生活しててもあまり目につく存在ではないのだと思います。

本当にFIREしている人は目につきにくくて、よく目にする知名度の高い「FIRE達成者」に限って、実態として「FIRE」をネタに金儲けがしたい個人事業主なのと非常によく似てますね。

[blogcard url="https://fire-madogiwa.com/post-19352/"]

恐らく、実態としては、テレビや新聞にしょっちゅう顔出していたり、オンラインで何万ものフォロワーに囲まれていたりする投資系インフルエンサーや経済アナリストの殆どは、株の儲けで食っているのではなく、経済アナリストや投資系インフルエンサーの看板で食っているんじゃないかな。

「ブログやYouTubeの儲けも含めて食っている」

「別に投資だけで食っている訳ではない」

「投資が本業とは言えない」

と言っちゃってて、ちゃんと実態を伝えてて人を騙すようなことさえしてなけりゃ良いとは思うし、実際そうしてる人も多いんですけどね。

ただ、もう一度言いますが、言われた通りにしても市場平均に勝てない情報に価値があるのかとなると、それは別問題かな。

投資系インフルエンサーの限界

最後に、感じの悪い記事をここまで書いてきた反省と行きたい。

他人がやってることに文句言うだけなら簡単ですよね。

ホント。

大体ね、自分でこうやってブログやってて、市場平均に勝つための情報提供できてるか?っていうと、してないんだもん。

これも「言うは易し」って話です。

上で言ってきたような問題があることに加え、

市場平均に勝てるテクニックをブログやYouTubeで発信して支持が得られるか?

ってなると現実的にキツいと思うんですよ。

そもそも、市場平均を上回ろうとする全ての行為って再現性がない訳で。

何らかの形で山を張って、他の市場参加者を出し抜く必要がある訳で。

ゼロサムゲームのプラス側に如何になるか?

って話なんで、これにはもう正解なんてなくて、試行錯誤しながら自分に合ったやり方見つけて行くしかないと個人的には思います。

自分がやって上手くいったやり方を不特定多数の一般人に紹介したところで、なかなか支持は得られないんだろうな。

まず、他の人がそれを猿真似したところで多分上手くいかないでしょう。

何より、目が¥マークになったセルサイドの業者や似非投資家が、「楽して大儲け」みたいな書籍をバンバン出していたりするんで、そういうのと一緒くたにされてしまうという問題もあります。

情報を提供する側としても、難しいところで限界があるんだろうなと思います。

なんで、今回こうやってフォロー外し大量にしましたけど、だからと言ってブロガーさんやYouTuberさんを責める気はサラサラありませんので、そこはご理解いただきたいところです。