ゆるブラック企業の従業員エンゲージメント調査結果が悲惨過ぎる

明けましておめでとうございます。窓際投資家です。

さて、本年初の投稿となります。

去年の話にはなってしまうんですが、家で年末の大掃除をしていたら、嫁さんの会社の社内報がポロっと出てきました。

ほーっ…

と思って、嫁さんの許可を得て見てみると、何やら、今流行りの従業員エンゲージメント調査の結果が出ているじゃありませんか。

何度か書いてきましたが、私のみならず嫁さんの勤務先も…

典型的なゆるブラック企業(パープル企業)の田舎のメーカー

なんですよねぇ。

で、他人事とは思えず調査結果レポートに目を通してみたんですが、中々悲惨な内容でした。

従業員エンゲージメント調査とは?

多くの人には「釈迦に説法」と言ったところだとは思うんですが、念のために言葉の定義を説明しておきます。

従業員エンゲージメント調査とは?

従業員の自社への帰属意識や愛社精神の度合いを調べる調査

ですね。

経営上の潜在的な問題点や人事制度が上手く機能しているかなどを調査するために、最近ちょくちょく行われるようになっているようです。

何か月か前、私の勤務先でも調査ありましたね。(注:うちは人事じゃなくて労組が調査してた。)

結果の集計結果がどうだったのかは聞いてないけど。

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で、嫁さんの会社の集計結果を見ていると、中々悲惨なものだったんですよ。

気になった点を書いていきます。

「仕事も会社も嫌いだし、やる気もない。だけど辞めない。」

まず、全体をザーッと見て

「ウゲッ」

と思ったのがこれです…。

ゆるブラックは「ぶら下がり社員」ばかり
  1. 総合評価では、同じ調査を行った日本の製造業の平均を下回っている。
  2. そればかりか、1つの設問を除いて全ての設問で日本の製造業の平均を下回っている。
  3. 唯一、日本の製造業の平均を超えた設問が、「転職・退職を考えていますか?」。

要は、みんな仕事も会社も嫌いだし、モチベもめっちゃ低いんですよ。

総合評価で日本の製造業の平均を下回っているだけならまだしも…

「当社を知り合いに就職・転職先として勧めたいですか?」

「当社で働いていることを誇りに思いますか?」

「仕事を通じて成長を感じられていますか?」

「仕事で成果を出すためのリソースがキチンと与えられていると感じますか?」

「信頼できる同僚はいますか?」

…等々、十数項目質問あったようですが、たった一つの質問を除いて、全部日本の製造業の平均以下みたいです。

凄いですよね…。

どうやら、

やる気も

愛社精神も

仕事への誇りも

同僚への信頼も

…何もないようですwwwwクソワロタwwwwwwwww

で、唯一、従業員のエンゲージメントが平均より高いと判定された質問は…

「転職・退職を考えていますか?」

というもの。

しかも、平均をちょっと上回ったなんてレベルじゃない。ここだけ平均より大幅に高いんです。

早い話が…

やる気ないです。だけど辞めません!

ということ。

まぁ…パープル企業あるあるちゃう?
それが可視化された感じかなぁ?

人事も調査やる前から大体空気感で分かってたんだろうけどさ…

待遇自体はそこまで良くはないけど、
働いてる人のレベルが全体的に低いことや、
仕事がヌルいこと考えたらめっちゃ割は良いと思う。

「転職しても条件悪くなるだけ」
ってみんな分かってるから、少々不満あっても辞めないのよ。

会社にしてみたら、士気低いのに辞めない従業員って最悪やん。

ま、俺もやけど…

こんなんなら、いっそ退職者続出した方がマシなんじゃ…?

どん底はアラサー、その後は右肩上がり

そして、年代別のエンゲージメントの高さを比較したグラフがあったのだけど、中身はこんな感じでした。

年齢とエンゲージメントの関係
  1. 24歳以下が最も高い。
  2. 25歳以上になると急落し、25~34歳でどん底になる。
  3. その後は年齢が上がるにつれて綺麗な右肩上がりになっていく。

官民のゆるブラックを渡り歩いた私の解釈では、恐らくこういう事なんだと思うんですよね。

窓際族の解釈
  1. 嫌ならそもそも就職先としてこの会社を選ばないので、入社したばかりの24歳以下は数値が高い。
  2. 数年以上働いて現実を知ると、一気にやる気をなくす。
  3. やる気なくした人のうち一定数は退職するので、上の世代ほどエンゲージメントの高い人が選択的に残っている。
  4. 年齢が上の人は昔の良い時代を知っている。

なんか、すっげー分かりやすい傾向なんだけど。

離職率低いけど、20代とかアラサーに限って言えば結構辞めてく。
中途退職者のボリュームゾーンはアラサーかな。

こういう傾向に関しては、日本企業なら多かれ少なかれ、どこもありそうな話かな?

ただ、一応確認のため言っておきますが、嫁さんの会社では、そもそもの話として全体のエンゲージメント自体がめっちゃ低かったです。

まとめ

これを読んでどう思いましたか?

これ、ゆるブラック・パープル企業のほんの一例ですが、この手の会社で働きたいと思ったでしょうか?

まぁ、色んな意見あるでしょうね。

当然だと思います。

私はゆるブラック的な環境で働くことの是非については、否定も肯定もしません。

この手の会社に入るにしても、こういう会社を避けるにしても、一番大切なのは…

そこに戦略があるかどうか

だと思うんです。

私みたいに、

「普通の会社に入社したところでソッコーで潰れるだけ」

って人間なら、一定の利用価値はあるかもしれません。

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逆に、

世界を相手にバリバリ働きたい!
ゆくゆくは経営陣の一員になりたい!

みたいな人だったらどうでしょう?

人事の盛りまくった会社説明を真に受けて、うっかりこういう人が入社してしまったら結構悲惨なものです。

うちの会社、やる気ある人が入ってきても絶対に浮くのよね…。

そういや、俺の民間時代の同期にも、

「世界で活躍して役員になりたい」

って真顔で言ってた奴いたけど、同期とか周囲の人の間では完全にネタにされてたな…

アイツ、今どうしてんだろ?

こう言っては身も蓋もない話だけど、

上手く利用するも、罠にハマるも、結局はその人次第

ってことです。

今日は以上です。