レバナス1本勝負の人は息してるんですかね?
こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。
前から言ってましたが、予想通りと言えば予想通り、ハイテクグロースが年明けからグズグズしてます。
私が何度かdisり倒して?きたレバナスガチホ教(注:レバレッジ〇倍ナスダック連動型ETFをガチンコホールド)の信者の皆さんは息してるんですかね?
まあ、こんな数%の下落、私に言わせれば下落のうちに入らないんですけど。
Contents
レバナスガチホ教を否定はしないが…
一応断りは入れておきますが、レバナスを始めとしたレバレッジ型ETFをガチホするのが間違いだとか、絶対悪だとか言うつもりはありません。
私は自分の好みや考えがあってやろうとは思わないけど、間違いだとは思わないです。
ただ、こういう投資思想説きながらSNSやブログでガチホガチホと息巻いてるようなのに限って、ここ数年の株高を見て入ってきた連中だったりします。
こういう、投資の怖さも知らず、含み損に耐えるだけのメンタルも資金力もない連中が、レバレッジ型ETFにポートフォリオの大きなウエート割くのは間違いだと言い切れます。
こんな奴らが偉そうに投資の解説してたりするから笑える。
「損したくない」が足かせになる
私も含め誰だって、人は「損をしたくない」と願って投資してます。
この気持ちが理屈通りの「ガチホ」の邪魔をするんですよ。
無理して大きなリスク取るほど、この気持ちは強くなり、人の判断力は大きく削がれていくんです。
程度の差こそあれ、私も含めて全ての投資家は
含み損抱えると、
「もっと損失膨らむんじゃないか?」
「だったら今損切りして様子見た方が良いのでは?」
という気持ちがよぎるの当たり前なんです。
人間の気持ちのこういう非合理的な部分と上手く付き合っていかないと、良い投資なんてできないんです。
自分で決めたルールも守れないガチホ教信者
ガチホ教の信者じゃない人が事前に損切りや撤退のルールを決めておいて、相場が怪しくなった時点で早期撤退するってのはありだと思うし、これはこれで筋の通った行動です。
結果的に「売らなければ良かった」となるかも知れないですけど、こういう自分で決めた規律守った投資をやってれば、少なくともドボンする心配はありません。
だけど、レバナスに限ったことではないですが、リスク取り過ぎてる初心者のガチホ教信者は大体こうは行かない。
少し相場が怪しくなってきたぐらいの時は、SNSでガチホガチホと念仏唱えながら、そこでは「自慢の握力」を発揮するんです。
だけど、本格的に相場が荒れて騒動が拡大してくると、怖くなってメンタルが限界に来て、自分で決めた「ガチホ」というルール投げ出してそこで投げ売りするんです。
で、ガチホ教の信者が売った時には、ハナからガチホなんて考えてないスイングトレーダーとかみんな売った後。
売る人間がみんな売り切った後にガチホ教信者が売るんです。
これは、ガチホ教信者が投げた時点で売り方にもう実弾がなくなったことを意味します。
つまり、ガチホ教信者が売ったことで市場は反転するんですね。
で、
底値売り乙wwwwwwww
と、なる。
この世界では、自分で決めたルール守れない人間は退場あるのみなんです。
「怖い」はリスク取り過ぎの証拠
結局、冷静な判断力なくして怖くなって投げてしまう…ってことはリスク取り過ぎていた証拠なんですよ。
私だって何度も手痛い失敗してきましたけど、「怖い」と思ってたり数%の値動きに一喜一憂してるような精神状態では、まともな投資判断なんてできません。
よく、「自分はこの額の損失まで耐えられるはずだから、これだけリスク取っても大丈夫」なんていう初心者をSNSとかで見かけます。
計算の上では、実際にはそうなんだろう。
あくまでも「計算の上では」ね。
で、大体においてメンタルの限界はもっと早く来ます。
「損したくない」って気持ちを抱えてやってるせいで、含み益があれば「失いたくない」という欲が出るし、含み損がでれば「損失拡大は嫌だ」と怖くなるんです。
これは誰にでも起こる普通のことなんだけど、メンタルの限界がどこで来るのかって話は人それぞれだし、ある程度経験積んで行かないと自分の限界がどこなのかも分からないものです。
なんで、自分の限界を分かってるハズがない初心者が、いきなりレバレッジまでかけて大きなリスク取るってのは非常に危険です。
年明けからの下落でもし「怖い」と感じたのなら、良い機会だと思います。
繰り返し言いますが、「怖い」と感じたのなら、それはリスク取り過ぎのサインです。
ドボンする前にポートフォリオ見直すべきでしょう。
この状況ではまともな投資判断なんてできないでしょうし、このまま大きな経済ショックでも受ければ高確率でドボンしますよ。
株のリスクをどうヘッジする?
リスク取り過ぎと思うなら、まずはレバレッジ型ETFのウエートをゼロにしろとは言いませんが、少し落とすべきでしょう。
その上で、レバレッジなしの現物型のETFやインデックス投信のウエートを大きくしたり、場合によっては株以外の資産へのリスク分散も図っておくべきでしょうね。
ある程度投資経験がある人には釈迦に説法かとは思いますが、主だった株以外の投資商品の特性を「株のリスクヘッジとしてどうか?」という観点を加味しつつまとめてみました。
投資商品 | リスクヘッジ効果 | リターン | 長所 | 短所 |
---|---|---|---|---|
現金 | 〇 | × | 価格変動を一切気にする必要がない。 | ・インフレ条件下では実質的に価値が目減りしていく。 ・国の都合で購買力を操作されてしまう。 |
債券 | ◎ | △ | ・株式と逆の値動きをする傾向が あるため、株の値動きを打ち消す 効果が期待できる。 ・高格付けのものなら価格変動が 小さい | ・長期で見た場合、株式よりも圧倒的に運用成績が 劣る。 ・国債利回りよりインフレ率を高くする政策を 行っている国が多く、この場合実質的な利回りは マイナスになる。 |
コモディ ティ | △ | ▲ | ・株式と違った値動きをするため、 リスクヘッジ効果が期待できる。 ・株式並のリターンは無理でも、 インフレ分のリターンは期待できる。 | ・大きな経済ショックの時には株式と同時に 売られる傾向があり、リスクヘッジ効果は限定的。 ・投資家から集めたお金で生産活動をする訳ではない ただのモノなので、長期で見たリターンが株式より劣る。 ・実物を持っておこうとすると、保管コストが大きい。 |
仮想 通貨 | △ | ▲ | ・株式と違った値動きをするため、 リスクヘッジ効果が期待できる。 ・法定通貨と違い発行数量の上限が あるため、インフレヘッジになる。 | ・株式以上にボラティリティが大きい。 ・ただの電子情報で何かを生み出すものではないため、 理論的には株式ほどのリターンは見込めない。 ・投資対象としての地位がまだあやふやで、 今後どうなるのか分からない。 |
REIT | × | ◎ | ・不動産を利用した事業を行うため、 株式並に高いリターンが期待できる。 ・ 株式と違った値動きをするため、 リスクヘッジ効果が期待できる。 | 株式に似た値動きをするため、リスクヘッジ効果は 限定的。 |
トレジャー アセット※ | ▲ | 〇 | ・価格に下方硬直性があり、 値動きが緩やか。経済ショックにも強い。 ・希少価値が高いものであれば、 株式並のリターンも期待できる。 ・リアルタイムの値動きが見えないので、 一喜一憂せずに済む。 | ・購入時の手数料や中間マージンが非常に高い。 ・すぐに換金できない。10年オーダーの投資になる。 ・希少価値の高いものでないと投資リターンが 期待できないため、一度に多額のお金を投入する 必要がある。 ・適切な相場観を持っていないと悪徳業者に騙されたり、 オークションで法外な値段で売買してしまったりする 危険がある。 ・リアルタイムの値動きが見えないため、 損失が拡大していても気づかない。 |
まぁ…
この中でどれをどんなウエートでチョイスするのが良いのか?
ってなると、
人によりけりでしょうし、好みの問題もあろうかと思います。
資産規模、家族構成、年齢、収入、価値観…さらには、さっき散々言ったメンタルのリスク許容度…こういうものが人によって違うため、正解は人の数だけあろうかと思います。
極論、状況が本当に許すのであれば株式100%であっても全然構わない。
私はトレジャーアセットでヘッジ
因みに、私の場合は、最後に挙げてるトレジャーアセットで株式のリスクをヘッジしてますね。
預金封鎖や財産課税への対策という面もあるけど、株式のリスクを緩和する目的もあります。
富裕層向けのオークションに出しても全く恥ずかしくないカラーストーンやアンティークコインを資産運用目的で買ってるんですよね。
何といっても、魅力はこの価格の下方硬直性の強さと安定感。
リーマンショックみたいな経済危機が起きると、株も金も不動産も一斉に売られるんですけど、トレジャーアセットだけは下落しない傾向あるんですよね。
このプロットはイギリスのアンティークコインの値動きで、同じアンティークコインでも米国の銘柄はほとんど値動きしてなかったりするってのはあるんですけど、価格の下方硬直性があって経済危機に強いという性質はみんな一緒です。
宝石商の話では、カラーストーンにしてもレアなものであれば、やはり取引価格は底固いしリセールバリューも保障されると。
そして、コレクション感覚で楽しめるのがまた楽しかったりもするんですよね。
私は元々古銭収集や鉱物集め大好きなんで。
だから、コインやカラーストーンじゃなくても、自分が興味を持てそうなもので投資をやってみるのも一つの考えだと思います。
みんなに勧められるかというと怪しい
だけど、これをみんなに勧められるか?と言ったら結構微妙です。
上の表に挙げたようなデメリットが存在するんで…。
特に、資産規模が小さい人や、今まで投資したことなかった人には正直お勧めできないです。
流通ルートによっては無茶苦茶中間マージン載せられた値段で売られてるし、相場観ない人を騙そうとする悪徳業者もいます。
だから、騙されることに対して免疫がない人にはとてもお勧めできる投資ではありません。
また、数百万円以上の大きなお金を一気に突っ込むことになるんで、少なくとも準富裕層やアッパーマスクラスの資産規模がないとリスク管理上の問題が出て来ます。
逆に言うと、騙されることにある程度耐性があって、準富裕層以上の資産規模があるなら、十分検討に値する投資対象だと思います。
一説によると、日本でこういう投資をしてる人は1万人いないという話もありますが、海外の富裕層の間では割と一般的な資産運用です。
オークションで名画が何十億円や何百億円で落札されたってニュースちょくちょくありますけど、あれは決してコレクション趣味で買っているんじゃありません。
なんでまぁ、ご自身の置かれてる状況鑑みて、自分にフィットしそうなもの選んでリスクヘッジしたら良いんじゃないですかね?