ザコって結構美味しいポジションだよな?
明けましておめでとうございます。窓際投資家です。
今さら言うまでもないことですが、私は「金持ち父さん貧乏父さん」に書かれているような内容の信奉者で、
Money is power.
No Money, No Freedom.
という考え方の持ち主です。
…なんですが、それと同時に、、、意外かもしれないけど、私は、ザコ、すなわち「持たざる者」をこよなく愛する人間でもあります。
好きなんですよ、ザコの哲学が。。。
ザコは確かに負け組でド底辺で代わりなんていくらでもいる使い捨て。
なんだけど、それを逆手に取ると意外と生存性が高くて、
権力者を逆に使い捨てにすることさえできる美味しいポジションでもあるんですよね。
そこを戦略的に利用して泥臭く実利的に生きてるザコの姿は「金持ち父さん」と違った意味で大好き。
…という思いで記事を書いていたら、溢れるザコ愛ゆえにかなり長文になってしまいそう。
ということで、いくつかに分割して記事にしますね。
今回は、ザコってポジションは案外美味しい、そういう古今東西の実例を挙げていきたい。
指揮官を使い捨て!戦国時代の足軽・雑兵

足軽や雑兵…大河ドラマみたいな時代劇で、物語の主要キャラに戦場でバタバタ斬り捨てられてる、典型的なザコキャラ。
史実としても、彼らの命が指揮官から軽く扱われ、戦場で使い捨てにされてきた側面は確かにあります。
ただその一方で、足軽や雑兵の側も指揮官を使い捨てにしていて、考え様によっては結構美味しいポジションだったことも否定できません。
大軍勢が負け戦で壊滅し、総大将が僅かな供回りとともに敗走。
自害するか生き残って再起を図るか迫られる、軍記物語とか大河ドラマであるあるのあのシーン…。
元々大軍勢を構成していた万単位の兵はどこに行ったの?という話。
「そりゃ、戦闘で死んだんだろ」
って言う人が結構いますが、ハッキリ言ってそれは間違いです。
一般論として、今も昔も軍隊って25%の兵を一度に失うと、組織的な戦闘ができなくなって壊滅すると言われていて、
「大敗した」と言われてる事案でも、死傷者数は全体の1割程度にとどまることが多いんです。
じゃあ、残りの9割どこ行ってん?
はい、脱走してます!
しれっと敵方の部隊に紛れ込んだり合流したりして寝返っちゃう人も少なくありません。
ザコゆえに、数が多いが故に、イチイチそこを咎められることもありません!
そもそも論として、彼らは、食うために、生きるために軍に加わってます。
だから、ヤバくなったら逃げるってのは合理的な判断なんですよ。そこで死んだら本末転倒やからね。
行軍した先々で略奪行為を黙認してもらったり、幾ばくかの金品貰ったりして恩恵にあずかり、ヤバくなったらさっさと「飛ぶ」。
そして、何食わぬ顔で別の指揮官のところに転職。
戦の大義がどうとか、
主君への恩義がどうとか、
上級国民のディベートめいた言葉遊びや権力闘争になんて全く関心ありません。
どの指揮官について行ったら旨味があるのか、もうそれしか考えてません。
下っ端までもが主君に忠誠を誓うイメージなんか、時代劇の中だけのファンタジーと言い切って良い。
でも…指揮官になると、こうはいかないよね。
負け戦になれば全責任が降りかかってくるし、みんなが自分の首を狙ってるんで、敗走しても逃げ延びられる可能性はザコよりグッと下がります。(ザコの首取っても手柄にならない。)
裏切ろうもんなら、ズタボロに叩かれます。
裏切った後に戦局が悪化して元主君に投降なんかしようもんなら、かなり重いペナルティを覚悟しないといけないし、一族皆殺しになっても文句は言えません(ザコなら何も言われない)。
近現代戦のデータにはなるけど、一般兵より現場指揮官クラスの方が死傷率が高いという調査もあるらしいです。
最高司令官等の支配者層に関しては、戦闘で死亡することは少ないですが、戦後に逮捕⇒裁判⇒死刑ってのが結構な割合であります。(「上に言われてやりました」とザコは言える)
そこも「戦死」とカウントするなら、一般兵と比べて死亡率はどうなんだろうね?(データないけど、個人的には高い気がする。)
ひょっとしたら、戦国時代の合戦でも、上級国民よりザコの方が生還率高かったのかもしれないな。
険しい表情のエリサー、案外明るい窓際族

似たような話が現代の会社組織でも存在します。
私なんかは、新卒で民間のメーカーに行き、その後お役所に転職しました。
職場2つ経験して思うこととして…
出世コースや花形部署で働いてる人の表情は険しい。
閑職気味の部署に追いやられていたり、諸般の事情で出世を諦めた人は意外と良い顔をしている。
…という点では共通してたな、と。
まぁ、分かりますよ。
出世を目指す人とか出世コース乗ってる人の頭の中ってさ…
出世したい。
認められたい。
凄いって言われたい。
出世遅れたらみっともない。
だから、
無茶な要求にも応えないといけない。
帰宅後に勉強するのだって必須。
飲み会や休日のゴルフで偉いさんに顔も売っておきたい。
ライバルと差を付けるためには社内政治活動もやむを得ない。
確かにしんどい。
でも負け組にはなりたくない。
…こんな感じちゃうの?
で、現実的には、これだけのことやっても、役員とか幹部になれない確率の方が圧倒的に高いんですよ。
大体において、中間管理職止まりになるのが関の山で、彼らの頑張りは報われずに終わります。
そりゃ、しんどいでしょう。
オッズ悪すぎるもん!
逆に、
「もう自分が出世することはない」
と諦めた人はこんな沼にハマることはありません。
多くの場合、閑職に追いやられた人は、プライドがズタズタになって深く傷つく経験しているとは思います。
だけど、そこを越えてプライドを捨てて、
「もう期待されていないこと」を逆手に取る思考にマインドチェンジできれば、
案外、憑き物が取れたように晴れやかな表情になるもんなんですよ。
彼らはもう「終わった」存在であるがゆえに、
上司や会社に対して過剰な奉仕を強いられることもなく、
細く長くコスパ良く給料貰い続けられる、
みっともなくても美味しい人生がその先に待っていることが案外多いんです。
最悪リストラされたとしても、正社員へのこだわりとかヘンなプライドさえ捨ててれば、案外どうにかなってしまう現実もあるしな。
昨今、正社員の待遇はあまり改善されてないけど、最低賃金を上げてるせいでアルバイトの処遇はかなり良くなっているゾ?
逆に、過去の自分に執着してプライド捨てられなかったら地獄なんだが…
あと、当事者として思うことがもう一つ。
窓際族でいた方が絶対に視野は広がります。
その視野の広さが人生を豊かにします。
マラソンの先頭争いから脱落して最後方を歩き始めた人間には、周囲の景色を見る余裕があります。
逆に、先頭争いしてるエリートには景色見る余裕なんかありません。
そもそも、何のために走ってる?
先頭の地位って奪い合うほどの価値あるの?
ドベ歩きながら道草食ってて何か問題?
道端でたこ焼き食いながらレース観戦しても良いのでは?(←今のワイ)
…こういうことを考えながら、自分の人生をハンドリングしてくことはすっごく大事。
例えばですが、私の周辺だけでも、奥さんや子供と全く会話ができない状態になっている、仕事一筋でやって来た50代のおっさんが3人はいます。
こういうこと考えながら過ごしていれば、少なくともこういう状態になることはないと思うよ?
あと、勤務先の職場文化に過剰最適化されてしまい、何らかの事情で勤務先の会社を去ることになった途端に人生詰む人も少なくないよね。
定年になった途端にうつ病になったりとか、転職先の環境に適応できなくて結局すぐ辞めたりとか。
そういや、去年うちから転職したアラフォーは、結局2週間で転職先の仕事も辞めて行方不明。
レース頑張ることを否定するわけじゃないけど、周囲の景色を眺めながら走る余裕や柔軟性は持ちたいもんだな。
奪われようがないザコ、叩かれる富裕層

時代や国を問わず、富裕層叩きってのは常に存在します。
まぁ、国家が税金を取る時って、基本的には
「取りやすいところから取る」
となります。
取りにくいところから取ろうとしても徴税コストが大きくてコスト倒れになりますから、これは致し方ありません。公務員の人件費だって税金だからね。
そうなると、ザコ100人から広く薄く取るより大金持ち1人からガッポリ取った方が、少なくとも理論上は圧倒的に効率が良い。
実際には、権力者をカネで買収したり、賢い用心棒を大枚叩いて雇ったり、金持ちって金持ちにしかアクセスできないツールで武装してるケースが多く、「そうは問屋が卸さない」ってところなんだが…
また、社会不安や経済格差が広がったとき、
「富を独り占めにしてる奴らが悪い」
というストーリーは、正しいかどうかはさておき民衆に受け入れられやすく、政治家が大衆の不満のガス抜きをするために金持ちを血祭にするケースも少なくありません。
現代の日本もそんな感じになってきてるけど、こんなもん、時代や国が違っても多かれ少なかれあります。
ハッキリ言いますが、富裕層って結構辛い立場なんだよ。
持っているがゆえに、失う恐怖とか奪われる恐怖を常に感じているしね。これは結構QOLを低下させます。
では、ザコはどうか?
経済危機が起きようと、国家が財政破綻しようと、大増税が行われようと、国民の財産没収が行われようと、ザコへのダメージは軽微です。
元々何も持っていないから!
当ブログでは資産防衛についてやたらと意識高いウンチク語ってますが、
何だかんだ言って、
最強の資産防衛戦略は、そもそも何も持たないこと。
だからザコは最強なんだよ。
私が考えるザコの魅力

なんか、ザコって妙な明るさ持ってません?
アニメの世界の話にはなるけど、「北斗の拳」のザコってずっとゲラゲラ笑っててみんな明るい。(すっげぇ死亡率高いけど)
「ちびまる子ちゃん」のヒロシとか「じゃりン子チエ」のテツとかも、典型的なザコでならず者&負け組要素満載のキャラだけど、なんかいつも楽しそうなんだよな。
現実の世界のザコだって似たとこあって、自分の不遇さえも笑い飛ばしちゃう人多いです。
勝ち組って言われる人の方が、ずっと暗い顔や険しい顔してるように私には見えます。
そもそも、人生の最大目標って勝ち組になることではなく、幸せに生きることです。
社会が用意したレールの上でいくら無双プレイしてても、険しい顔や暗い顔して生きてたんじゃ本末転倒です。
ザコに一目置く理由ってまずそこなんよね。
社会的地位と幸福度の相関を調べた研究は一応あるらしく、その結果だけを見たら、社会的地位が高い方が幸福度高いとされてはいます。
が…幸福度のデータは自己申告によるものなんですよね。
私の経験上ですが…
ザコは「俺の人生なんて酷いもんだよ!」って笑い飛ばす。
エリートは「私は恵まれてる立場だと思います…」って暗い顔で言う。
…こういう傾向は間違いなくあります。正直、マトモにデータが取れているとは思えないですね。
そもそも幸福度って測定や数値化が非常に難しい。。
よくよく考えると…
持たざるゆえに、奪われる恐怖を感じない。
「その他大勢」で代わりがいくらでもいるからこそ、しれっと逃げられる。
背負ってるものがないからこそ、時代の変化に即応できる。
プライド捨ててるから、徹底して実利を追求できる。
責任がないから、責められることもない。
何も考えないから、悩むこともない。
…これはエリートや金持ちにはない強みじゃないのか???
案外、「金持ち父さん貧乏父さん」の金持ち父さんの思想とも共通してるところがあるなと思ってて、
金持ち父さんにしても、ザコにしても、
自分の行動や思考を縛る社会の幻想や固定観念をガン無視して実利を追求している点、
社会が用意したレールから降りたのか落ちたのかの違いはあっても、レールの外を自分の足で歩いてる点、
この2点は共通してます。
表面的には金持ちとド底辺で対極に見えるんだけど、ベースにある思想は同じなんです。
だからザコの生き様に結構痺れるんだよ。
時代や国を問わず、ザコにはザコの、権力者や金持ちにはない幸せの形があると私は確信してます。







