どこまで下がる世界の株価
こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。
円安の影響で円建てで見るとそうインパクトは大きくないですが、世界の株価が絶賛下落中です。
ということで、今日はこの株価がどこまで下がるのか少し考えてみたい。
最初に断っておきますが、基本的にはこんなもの誰にも分かりません。
多分、私の予想なんぞ天気予報より精度悪いと思いますが、それも込みで読み進めていただければ幸いです。
過去の暴落と比べてどうか?
さて、現状の確認を行いたいと思います。
世界の株価に最も大きな影響を与えるのは、言うまでもなく米国株。
世界の株式時価総額の6割近くが米国株式なんで、世界の株価の行く末…というより、金融界の行く末を米国が握っていると言っても過言ではありません。
ということで、米国株(S&P500)の現状をプロットしてみました。
これ、過去の記事↓で使っていたチャートに新たなデータを追加したものです。
[blogcard url="https://fire-madogiwa.com/post-12524/"]
おさらいですが、リンク先の記事では、ITバブル崩壊とリーマンショックの時のデータを検証して
世間の常識として
「PERが高くなったら危険」
と言われているけど、実際はそうではない。
むしろ逆で、バブルに向かってPERは低下していく傾向にあり、
低下傾向の続いたPERが底を打って反転した時が一番危ない。
という結論を導き出しました。
で、現状はどうかというと…
今回のコロナショックとその後のコロナバブルのデータを見てみても、
20年3~4月にショックによってPERが跳ね上がった後、バブルに向かってPERは下降してきました。
ここまではITバブルやリーマンショック前と同じです。
ただ、去年11月に株価はピークを打って今や3割近く調整しているのに、未だにPERは下降傾向です。
過去2回の暴落時と違い、PERが底打ち反転して今回のダウントレンドが始まった訳ではない感じです。
今後どうなる?
こういう挙動は、恐らく、米国の実態経済がコロナ対策で景気やインフレが過熱しちゃってるのを、強烈な利上げで抑えにかかっている結果、実態経済(=企業業績)より先に金融システムが反応しているんだろうな…と私は解釈してます。
また、ひょっとしたら…ITバブル崩壊やリーマンの時ほども大きくは掘らず、ただの押し目で終わる…ってシグナルなのかもしれません。
だとしたら、本当のバブルの峠はもっと先。
逆に悪いシナリオ言ってしまうと、過去2回の暴落同様、ジリジリ低下するPERが反転した時に、本格的な下げが来るのかもしれません。
そうなると、本当の地獄はこれから。
リアルタイムでこのあたりを判断するのは本当に難しいですね。
というか、そんなことできる奴いない。
故に、もう一度言いますが、今後のことは分かりません。
でも、「PERが高いと危険」は今回も間違ってましたね。
ただ、
市場の浮かれたセンチメントが相当程度悪化するまでは、株価はグズグズする
というのは分かる気がします。
「グズグズ」ってのが横ばいでウネウネなのか、もっと掘るのかは分かりませんが。
要は、過熱する米国経済を金融政策で冷やそうとするなら、最終的には
あらゆるものの資産価値を下げて、金融市場から娑婆に流れるお金を絞る
という手しかないですからね。
故に、FRBとしては
株価が少しでも上向いたり、企業業績が少しでも良かったりすると、
まだ足りない!
となって、どんどん金融引き締めしてくるでしょうね。
これはバブルで浮ついた感じが消えるまで、無限に逆風に晒されることを意味します。
ただ、私は他の市場参加者の気持ちなんて読めないんで、いつ浮かれ囃子が止むのかなんて
分かりません。
ブログ村に上がってくる記事見てる限り、まだまだ先じゃないかと思うのだがね…。