インデックス投信⋙ディフェンシブ株

なんか、株価のチート感が凄いですね。こんだけジャバジャバ金刷ったら当然か。私の早期リタイア計画を世界中の中央銀行が応援してくれてる…バラまいたお金はありがたくいただきます。

ULVR処分しました

別に持っていて大きな不満があったわけでも、損していたわけでもないんですが、ロンドンで買っていたULVR(ユニリーバ)を先月売却しました。

金額にして200万円弱。損益はほぼイーブンで、配当を年率3%ほど貰っていたので損はしていません。

ただし、この案件に関しては市場平均には大きく置いて行かれた感じで失敗でした。

別にこの会社を見限ったとかそういう話ではないんですが、優良企業であることと、そこの株が優良株であることは別問題なんだなと改めて思っています。

ディフェンシブ株として持て囃されがちなこの株、好きな人も多いと思います。私が売った理由としては、

ULVRを売った理由
  1. ディフェンシブ個別株よりもインデックスファンド握っていた方が安心感がある
  2. インデックス(MSCI-ACWI)よりもトータルリターンが劣後(2015/01~2021/02現在まで MSCI-ACWI +7.5%/y > ULVR +5.7%/y)
  3. 今の情勢では当分利上げは見込めず、バリュー株には当面逆風

といったところです。この辺は考え方次第だとは思います。

自分なりには、これ持つならもうインデックスで良いじゃない?と。

ここ1~2年で似た理由でディフェンシブ高配当系を徐々に売ってきました。

P&GとかネスレとかAT&Tとか…ULVRは最後に残っていたディフェンシブ系個別株です。

個別株の怖さ・難しさ

市場平均には簡単には勝てない

まずこれ。必死に時間や労力費やしても、市場平均に勝てるとは限りません。

むしろ、市場にはそれで食っているプロも多数参加していますから、その中で我々素人が平均点超えられるなんて考えはちょっと甘い。

暴落時めちゃくちゃ動揺する

あと、去年のコロナショックの暴落で個別株持つ怖さを思い知った人も多いんじゃないでしょうか。

リーマンショックの時もそうでしたが、垂直に近い形で相場全体が下げ始めるとセクターも業績も関係なくディフェンシブ系だろうが一斉に売られます。

相場全体で見れば株価はいずれ戻るんですが、個々の企業で見ると株価や業績がショックをきっかけにL字になることなんてザラにあります。

東日本大震災の時の東京電力とかはインパクトありましたよね。あれもかつてはディフェンシブ銘柄だなんて言われていた株です。(まず「ディフェンシブ」なんて言葉がいい加減だよね)

なんで、私の場合は自信持って選んだ企業でも、自分の知らない材料でもあるんじゃないのかとガクブルになります。

去年の3月はアマゾンみたいな明らかにロックダウンの恩恵受けるであろう株まで一時的にはボコボコに売られて、さすがに売られすぎやろと思っても私は怖くて買いを入れられなかったです。

この点、インデックスファンドであれば、いつか株価は戻るって考えでホールドしておけばいいし、下げてきた時に買いを入れるのも怖くないです。市場全体で見ればいつか戻るんですから。

いつかは撤退しなければならない

株は頻繁に売り買いするほどゼロサムゲームに近くなっていくので、個人投資家が勝つためには優良企業の株を年単位で持つ必要があるとは思います。

とは言え、何十年もホールドはできません。

企業やビジネスモデルには必ず寿命があり、会社自体が潰れないまでも、基本的には株主が美味しい思いをできる時期は何十年も続かないもの。

なので、必ずどこかで撤収する必要があるのですが、この撤退の判断がめちゃくちゃ難しいんです。

大概、決算の数字等で業績の陰りが確認できるレベルになった時にはもう遅くて下げに巻き込まれます。

なんで、そこまでネガティブな情報がない中で撤退を決めなければいけない。もちろん、早く撤退しすぎても悔しい思いします。

これ、買うタイミングより難しいです。

インデックス比率上げます

ここ最近は徐々にインデックスの比率を大きくしている感じです。

無理に個別株売ってという感じではないですが、何かの理由で手放す機会があればその何割かをインデックスに回すとか、毎月積み立てしてますが、その額を大きくするとかです。

ULVR買ったときはやっていなかったのですが、個別株買いたくなったら、そこのトータルリターンが市場平均に劣後してないか調べるのはやったほうが良いです。

過去に私は高配当に目がくらんでAT&Tやロイヤル・ダッチ・シェル買って結構酷い目にあってます。

今回のユニリーバもそう。

P&Gやネスレは割と上手く撤収したけど。

大事なのは配当利回りじゃなくてトータルリターンです。

安易にディフェンシブ系高配当株に手を出すのは考え物です。