仕事の出来栄えなんて60点で十分

こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。

最近、仕事が相変わらず暇です。

今年度のミッション、もう8分方終わりました。😝

とはいえ、休職から復帰して年数が経ったせいか、最近はこなす仕事量自体は普通の人と変らなくなりつつあります。

まだ若干干され気味ですが…。

なのに、暇です。

周りの人もそう変わらない仕事量ですが、それなりに忙しそうです。

中には、残業漬けになってる人もいます。

何故私だけ暇なのか?

私が仕事できるから?

そんな訳ねーだろ!

60点の出来で良いと割り切って、それ以上の完成度をハナから目指す気がないからです。

100点目指す努力は無駄そのもの

まず、1点目。

そもそも、60点から100点にするための努力の多くは…

上層部に決裁回す時に、幹部から責められないように…

会計検査で責められないように…

書類の体裁や文章の書き振りやテニヲハ、さらには資料に載せる計算や数字の細かい粗を直す…

そんな作業になってきます。

要は、役所内部の理屈のみで、資料や書類の細かいミスを一生懸命修正する仕事がメインなんですね。

そして、2点目。

経済学やった人ならみんな知っているであろう、限界効用逓減の法則ってやつが仕事にも当てはまる訳です。

リソースをある目的に突っ込めば突っ込むほど、リソースを突っ込んだ時の効果が薄れて行くという奴ですね。

例えば、カラカラに喉が渇いた時に飲む冷えたジュースはめっちゃ美味しいですよね。

で、2杯目を飲んだら…美味しいのは美味しいけど、1杯目の満足度には及ばない。

3杯目を飲んだら…お腹がタプタプになってきて、「もういいや」となる。

1杯のジュースの効用が、ジュース飲めば飲むほど薄れて行くんですよね。

で、仕事にもこれは当てはまっていて、60点の出来にするための労力の倍の労力突っ込んでも、出来は100点にはなりません。

感覚的には80点から90点が良い所です。

そこそこのところで矛を収めておかないと、費用対効果が非常に悪いんですよね。

逆に言うと、出来はそこそこで良い」と割り切ることで、仕事は大幅に楽になります。

理屈上、この2点を考慮すると…

だったら、ある程度手抜きした方が良いのでは?

となる訳です。

余計なお節介が入らない年齢に

まぁ…仮に私がもう少し若ければ、周囲のグチャラーから有り難い「指導」が散々入り、それを無下にできずに無駄な努力を強いられる展開になるだろうと思います。

実際、自分もアラサーの頃はそうだったし、今の若い人見ててもそんな感じです。

(モノを言いやすい若い人には、寄ってたかってグチャグチャ言う。それで若い人を疲弊させ萎縮させる…この文化、何とかならんのか?)

ですが、アラフォーになった私には今さらそんなご指導入りません。

「諦められている」

とか

「腫れ物扱いされている」

と言えば聞こえは悪いですが、余計なお節介が入らなくなるのは素直に嬉しいです。

再任用は手抜きしまくってます

私は

  1. 年齢を重ねて何も言われなくなったこと(※陰口はしっかり言われる)
  2. 休職歴を作ったことで「シルシ」が付き、今さら上司や組織に忖度しても見返りが期待できないこと

を考慮して、ここ数年でこういう働き方に変えましたが、以前からこういう働き方してた人達がいます。

定年後に再雇用されてる人達です。

業界ではこういうのを「再任用」と言います。

見ていると、彼らは…

定年により給料は減り…

フルタイムから時短や週休3日になり…

それなのに、

さばく仕事量や責任は現役と同じ😂

…というケースが非常に多いのです。

というか、現役時代に仕事ができた人ほど、定年後もヘンに頼られてそうなってしまっています。

(これも、なかなか理不尽なものだなぁ…って思いますよ。)

これに対処するため、この手の人はみんな60点狙いの仕事してます。

もう最低限のことしかやりません。

なんで、こういうおじさん達は、ちょっと細かく見たら粗だらけな書類を決裁に回してます。

でも、

これで何か問題が起きたか?

というと、全然聞かないです。

厳密に言えば、たまにあると言えばあるけど、その頻度が100点満点目指してやってる人と比べて高いとは言えない気がするんですよね。

元々仕事ができる人達であるが故に、手の抜き方も上手いのだろうけど…。

役所ってやっぱり無駄の塊だと思う件

でも、私はこれで良いと思うんです。

彼らのこういう働き方を見ていると、 

お役所的な内輪の理屈で、一生懸命完璧を目指す意味なんて、所詮はこんなもん

と思わされます。

完璧目指す過程で生じる人件費だって立派な税金やしね。

なんで、最早上に忖度しても無駄な立場な上に、仕事嫌いな私としては、そんなものに労力突っ込もうなんてとても思えないです。

無駄だし、しんどいし、喜ぶのは庁内のグチャラーだけ。

で、今日もあくせく働く周囲の人を尻目に暇した挙句、定時ダッシュで帰宅です。

(周囲の人は上や組織への忖度があったり、若くてグチャラーの「指導」を無下にできなかったりする感じです。)

今まで散々フリーライダーをやってきた(今も若干してる)私が言う事ではないですが、この業界の業務って滅茶苦茶非効率ですよね…。

今いる部署が若干窓際気味の部署ってのもあるとは思いますが、前にいた部署もこんな感じだったし、どの部署行こうと多かれ少なかれこんなもんなのかな…と思うんです。

職員に無駄な努力を強いる文化や謎ルール…こういうのがなくなれば、行政職の公務員なんて何割か減らした上で全員定時帰りできるんじゃないかと思えてしまいます。

とは言え、私の見立てでは、こういう組織文化って…

  • 何かを変えて失敗したらズタボロに叩くマスコミや世間⇒職員が「No Work, No Error」思考に
  • 従順で聞き分けが良く、我慢強くて協調性の高い(=自分の頭でモノを考えず、上からの指示や同調圧力に弱い)タイプばかりを採用する
  • そもそも、そういうタイプしか採用試験を受けに来ない
  • 離職率が低い上に中途採用(特に管理職待遇の中高年)を採らないので、外から新しいものの考え方が入ってこない
  • そもそもが選挙で選ばれた政治家の手足になる上意下達組織⇒下から何かを変えるのはほぼ不可能

…等々、こういう内外の、或いは制度上の、多くの要因が複雑に絡み合って生じてる話なんで、中々変わらないだろうなぁ…

もう部分的な修正なんてほぼ意味がないんでね。

もし変わるとしたら、色んなしがらみを一気に吹き飛ばして、働いてる人の意識も世間の目も一変させるような大ショックでも受けた時ぐらいじゃないだろうか。

例えば…

財政破綻して、なりふり構わない改革が必要になるとか…

戦争に負けて、昔のGHQみたいなのが日本に乗り込んできて好き放題メス入れるとか…

で、仕事柄こういうのを見ていると、

「税金払って行政に何かをやってもらいたい」

とはとても思えないのです。

高福祉高負担型の社会も全否定はしないけど、こういうお役所運営にメスを入れずにそれをしても、多分、ロクなことないんじゃないかな?