反発は寝て待て
こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。
ここのところ、この半年でズタボロに売られていたハイテク株が少し持ち直しています。
ですが、最近の株価の挙動を見ていると、まだまだ市場に過剰な期待が残っている感じがあるのも確かです。
最近気になったニューストピックを引用しつつ、この辺の話をダラダラしていきたい。
ネガティブニュース一つで株価が急落
最近気になったニュースを2つ引用します。
エヌビディア株急落、パソコン業界低迷が売り上げ直撃
米半導体メーカー、エヌビディアは8日、5-7月(第2四半期)の売上高が同社の見通しを10億ドル(約1350億円)余り下回ることを明らかにした。投資家にとって予想外の発表で、2年間の好況の後に電子部品の需要が急速に減退していることを示唆している。
エヌビディアは5-7月期業績の暫定ベースの数字を発表。それによると売上高は約67億ドルと、従来見通しの81億ドルを下回った。発表を受け、同社株は6.3%安の177.93ドルで終了。約2カ月ぶりの大幅安となり、ナスダック100指数の構成銘柄で値下がり率1位だった。
個人消費の衰えやインフレ高進、オフィス勤務に回帰する動きなどがパソコン購入の減少につながっている。インテルやウエスタンデジタルなどパソコン販売に依存する競合他社も自社製品の需要が大幅に落ち込んでいることを明らかにした。
(以下略)
引用:エヌビディア株急落、パソコン業界低迷が売り上げ直撃 – Bloomberg
Shopifyがレイオフ実施、株価は17%下落…パンデミック後の需要を見誤った?
カナダを拠点とし、eコマースサイトを立ち上げようとする企業に役立つツールを提供するShopify(ショッピファイ)の株価が、2022年7月26日に急落した。COVID-19のパンデミック時のようなオンラインショッピングのトレンドが続くという予測が外れ、従業員の10%をレイオフ(人員削減)することになったと発表したからだ。
(中略)
「パンデミック以前は、eコマースの成長は安定しており、予測可能なものだった。(パンデミック以降の)急成長は一時的なものなのか、それともニューノーマルなのか」と、同社のトビアス・リュトケ(Tobias Lutke)CEOは従業員に向けてブログに記している。
リュトケによると、「チャネル・ミックス」、つまり実店舗ではなくeコマース経由の売上高が「5年、10年先まで飛躍し続けるだろう」という予測に賭け、Shopifyは業務を拡大させたという。
「その賭けが実を結ばなかったことは、今となっては明らかだ」とリュトケは記し、Shopifyは今も着実に成長しているが、予測した「5年先の水準に見合うものではなかった」としている。
「最終的にこの賭けをしたのは私の判断であり、これは間違いだった」と彼は付け加えた。「結果として、今日で別れを告げなければならない人もおり、そのことについては大変申し訳なく思っている」
(以下略)
引用:Shopifyがレイオフ実施、株価は17%下落…パンデミック後の需要を見誤った? | Business Insider Japan
本格的に反発するのはまだ先か?
先日にSea(NYSE:SE)を買い増ししておいて言うのもアレですが…
これらニュースを見て思ったのが、
コロナ相場のガス抜きは、まだまだ終わっていない
ということですかね。
ガス抜きが済んでいたら、少々のネガティブニュースが出ても、市場の反応は
「でしょうね…」
ってところで株価は反応しませんから。
一応、両社のチャートを並べておきます。
これがエヌビディア。
そして、これがショッピファイ。
エヌビディアやショッピファイと言えば、言うまでもなくコロナ相場を牽引した銘柄です。
だけど、今年に入ってからのパフォーマンスは目を覆うばかり。
私もコロナ相場ではエヌビディアに結構儲けさせてもらって、利益確定させた分の買い戻しを狙っていたりするんですが…。
ネガティブニュース一つで5%以上急落するってことは、まだ「過剰な期待」という名のガスが溜まってるってことなんでしょう。
ショッピファイに至っては、ネガティブニュース一つで20%近く時価総額が飛んだとのこと。
会社が若くて利益基盤がまだまだ脆弱なだけに、市場の期待と現実のギャップがエヌビディア以上に大きいんだろうな…。
エヌビディア以上にガスが溜まった状態ではないかと思います。
ここのところ、ハイテク株は底を打って持ち直し気味ではありますが、こういう株価の挙動を見ていると、しばらくは本格的には反発しないのかなと思えてきますね。
売る人が全員売り切って、売り方に弾薬がなくならないと反発しようがないんでね。
まぁ…ここから二番底をつけに行くのか、今の水準でウネウネしながら時間とともにガスが抜けてやがて反転するのか…これは基本的には誰にも分かりませんけどね。
それでも確実に反発は近づいている
それでも、1月のメタ・プラットフォームズや4月のアマゾンの決算ガチャみたいに、より規模の大きなメガテックの時価総額が、決算一つで何割か一気に吹き飛ぶような現象はここのところなくなってきたように思います。
メタは今回も決算イマイチだったけど、1月の決算後に株価が1/4吹き飛んだのと違い、今回の決算ガチャは%オーダーの下げで済みました。
アマゾンに至っては決算が市場予想よりも良くて株価は反転気味です。
こういう現象を見ていると、去年の暮れから今年の春にかけてに比べたら、大分市場のガス抜きも進捗しているのかなぁと思ったりします。
反発はまだまだ先かもですが、その時は確実に近づいています。
こういう時は、
反発は寝て待て
ってことで良いんじゃないですかね。
私は淡々とインデックス投信の積み立てを続けつつ、割安感あって底固め済んだ感のある株をちょいちょい拾いながら、のんびり行こうと思います。