窓際族の個別株の売り方~売るタイミングと優先順位~

お疲れ様です。窓際投資家です。

ご存じの方も多いかと思いますが、今、私のポートフォリオの7割程度は個別株が占めていて、その多くはハイテクグロース株です。

個別株勢は対S&P500で、ここ5年は2022年を除けば指数を上回るパフォーマンス出してくれています。

自分にとっては優秀でかわいい兵隊たち。

ただやっぱりウエートが7割ってのはリスク取り過ぎな気がする…

近々リタイアするであろうことを考えれば尚更…

ということで、個別株への買いを全く入れないという訳ではないんですけど、

そして、

今は利下げ局面なんで、ハイテクグロース株は正直あまり売りたくないってのはあるんですけど、

少しずつポートフォリオの中の株式インデックス投信や実物資産のウエートを上げていきたいなと思っています。

月給を超える月々の積立額

そのために、インデックス投信の積み立ては、NISAを限度額一杯までやった上に特定口座の積み立てまでやってて、敢えて月々の積立額が給料額を超える状況にしています。

NISAの分はガチホ。制度の設計思想を考えればそうなります。

特定口座に積み立てた分に関しては、言ってみたら財布代わりのポジションなので、そこから再度実物資産に振り向けられたり、そのまま子供名義の口座に移管して暦年贈与したりといった感じです。

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でまぁ…、月給だけでは不足する積立金を捻出するために、まずはボーナスを切り崩し、それでも足りない分は少しずつ個別株の利益確定を入れたりしてます。

「変わったことやってるなぁ…」と思う人もいるんじゃないかと思います。

なぜこんなことするかというと、どの個別株にも思い入れがあって「できれば売りたくない」という気持ちが強いので、気持ち的にこうでもしないとリバランスができないんですよね(呆)。

ここで頭を悩ませる問題としては、

どの銘柄を、いつ、どういう順番で売るのか?

という問題。

やってて改めて思ったんですが、売るのって買うより難しいかもしれませんね。

ここからは、参考までに自分の「売り」戦略を晒していきたい。

売るタイミングは自分の都合で決める

売るタイミングについては、敢えて難しく考えないようにしています。

というのも、これを言っては身も蓋もないんですが、相場なんて基本的には今後どうなるのか誰にも分かりません。

であれば、相場見て決めるのではなく、自分の都合で決めてしまえば良いんじゃないかと思うんですよね。

お金が必要になったから売るとか。

ポートフォリオのバランスが崩れてきたからリバランスしますよとか。

今の私だったら、「お金が積み立てに必要だから売る」ですね。

もうこれでええやろと。

人間に予知能力なんかない以上、小難しく考えたからって結果が大きく変わる気はしないんですよね。

ただですよ…

それでも、これだけは守るようにしてます。

これだけは気を付ける
  1. 個別株買う時は、必ず「こうなったら売る」と決めておき、その条件を満たした時は即時かつ無慈悲に売る
  2. 急激な値動きをしている時は絶対に動かず、ある程度値動きが落ち着いて今後の流れが見えてくるまで待つ

私の場合は、新たな銘柄に投資するとき、

ダブルバガー達成したら無慈悲に半分は売り、残った分をガチホというか放置

と決めてますんで、ダブルバガー達成した時点で機械的に半分は絶対に売ります。

また、私は思考力に瞬発力やキレがないんで、荒れた相場やお祭り相場で慌てて判断下すとロクなことありません。

私だって持ち株が急落してたら不安にもなるし、急騰してたらソワソワして利益確定も入れたくなっちゃうんですけど、そこで慌てて動くと大体痛い目見るんで、そこは我慢します。

一旦値動きが止まって今後の流れが見えてからどうするか決めると。

その結果逃げ遅れるケースも出て来るんですが、それはより大きな損失を避けるためのコストと割り切ることにしてます。

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値動き良いのを残して悪いのを切る

で、売りたいですと。

でも、私も含め、多くの投資家は一言に個別株と言っても色々持ってます。どれから売るの?と。

もちろん、

今後のパフォーマンスが悪いと見込める銘柄から売るのが正解です。

ただ、そんなもん分かったら誰も苦労しません。

決算情報を穴のあくほど見ても、そこに書いてあるのは過去の話です。

企業が出す今後の見通しも殆どの場合、今後数年程度のスパンの話でしかないし、長期的見通しに至ってはただの希望的観測でしかありません。

そして何より、口酸っぱく言ってる話ですが、そもそも論として人間に予知能力なんかありません。

今後株価がどうなっていくのかなんて、基本的には誰にも分からんのです。

なんで、「具体的にどうすんの?」となると、ハッキリした答えは誰にも言えないと思うんですが、私が売る銘柄を決める時の優先順位はこんな感じです。

切る優先順位
  1. 最初に自分で決めた売り条件が揃った銘柄
  2. ネガティブな材料が出て急落し、今後数年株価が低迷する見込みが見えた銘柄
  3. 急騰してお祭り騒ぎになっている銘柄
  4. 直近2~3年のパフォーマンスがS&P500やMSCI ACWIに対して劣後している銘柄
  5. 直近2~3年のパフォーマンスが他の保有銘柄より相対的に悪い銘柄

どっちかと言うと、順張り思考です。

値動き良いのを残して悪いのを切っていく感じです。

ずっと言ってますが、この世界、トレンドに逆らうと死にます。

投資って他人が欲しがるものを買ってナンボの世界です。

いくら自分がこの銘柄は良い!と惚れ込んでも、他の市場参加者が同じ考えを持たなければ株価は上がらんのです。

その逆も然り。

世間の多数派が「これいいね!」と言ってるなら、素直にそれについて行った方が失敗は少ないです。

ただ、トレンドについて行きつつも、そのトレンドを冷めた目で眺めている必要も同時にあります。

全く誰もリスクを考えないような相場になったら、さすがにその時は危ないですよ?

ネガティブな見立てをする人がいなくなってるときは、多くの場合、その銘柄の購入を検討してた人はみんなその銘柄もう買っちゃってます。

これは、追加で買いが入ってくる余地がもうなくなってるシグナルで、トレンドが行き過ぎてここまで来ると非常に危険。

なんで、基本的にはパファーマンス良い銘柄を残す方向では考えていくんですが、急騰してお祭り騒ぎになってるやつだけは例外扱いとしてます。

そんなときは、一旦値動きが止まるのを待って利益確定入れるようにしてます。

ここ最近だと、3の理由でエヌビディアとメタ・プラットフォームズを一部切って、4ないしは5の理由でアマゾンを一部切りましたかね。

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必ず複数回に分けて売る

もう一つ大事にしていることとしては…

必ず複数回に分けて売る

余程のことがない限り、全売りはしない

これも大事にしてるポイントです。

後になって

「しまったー!」

って頭抱えちゃうような話が一定の確率であるんで、一気に全部を売るようなことはせず、必ず複数回に分けて売るようにしてます。

また、全面撤退を考えている場合でも、半年から1年ぐらいは1/3とか1/4は残しておいた方が良いのかなと思ってます。

人間は間違いを犯す生き物ですからね…。

最後に

自分で言うのもアレですが、正直これが正解かどうかは分かりません。

いや、そもそも確たる正解なんかないんじゃないかとも思いますが…。

だけど、他人のやり方を見たり知ったりする意味はあると思うんで、今日はこういう形の記事を書いてみました。

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過去にはこういう記事↑も書いてて、

「世間の投資ブロガーや経済アナリストの発信する情報なんてイマイチだよね」

と言ってる私ではありますが、

そうはいっても、色んな人や企業が発信する情報を読み漁って、

納得できる部分や自分に合ってそうな部分をどんどん取り入れ、

それをパッチワークみたいに貼り合わせて、今の自分のやり方を確立させてきたのも確かです。

リンク先の記事で私が指摘したように、例え情報提供者自身の実力がイマイチで指数と大して変わらないパフォーマンスしか出せていない疑いが強いのだとしても、大体において取り入れたくなる部分や勉強になる部分の一つや二つはあるもんです。

だったら、その部分だけでもありがたく頂戴すればいいんです。

情報収集の効率としてどうなん?って話はあるけど…。

さて、私は当面この無茶な積み立てを続けていきます。

少なくとも、NISAの生涯投資枠を埋めるまでは続けようかと思っています。

それまでは、ちょびちょび個別株を売ることになろうかと思いますが、答え合わせの結果はどうなるんでしょうね??