無駄の多い教育費…大事なのは金額じゃない(多分)

こんにちは、そしてこんばんは。窓際投資家です。

今日も暇でした。

今日の仕事はメール確認と数本の電話のみでした。

あまりに暇だったので、今後の子供の教育費について思いを馳せつつ、スマホを使いながらネットで色々な記事を読み漁ってました。

果たして、うちはどれぐらいかかるだろうか…?
どれぐらいかけたら、子供は満足してくれるんだろうか…?

なんて思いながら。

そして、自分の人生の中で出会ってきた人達の家庭をケーススタディとして思い出したりしてました。

思い出してて思ったのが、

お金かけりゃ良いってもんじゃないみたいだな?

ということです。

「生まれた家が金持ちかどうかで、子供の学歴や社会的地位が決まる。」

そんな話を良く聞きます。

例えば、東京大学が実施している「学生生活実態調査の結果」によると、東大生を出した世帯の世帯年収は60%が950万円以上なのだとか。

その他、「親の収入と子供の学歴に正の相関がある」という調査や研究は国内外に多数あります。

じゃあ、金持ちの家庭がガンガンお金かけて子供を育てれば、良い結果になるのか?

…というと、私の人生で色んな家庭を見て来た経験からすると、「それは多分違う」という気がしてしまいました。

数々のケーススタディを思い出してみた

最初に断っておきますが、この記事は私が見聞きした範囲での話をもとに書いています。

世間全体でどうなのかは分かりませんので、そこはご理解ください。

まず、私が今までの人生の中で見て来た色んな家庭を思い返してみたい。

きっと使えるケーススタディが沢山あると思うので。

私の同級生や会社の同僚、さらには親戚の家を見ていると、良いも悪いも…本当に色んな家庭がありました(あります)。

単にお金をかけただけでは効果が出ない

そんな中には、ガンガン子供にお金突っ込んで育ててる家も少なくありません。

私の小中学校時代の同級生の中には、家庭教師やら塾やら習い事やらのフルコースで、かなりお金を突っ込んで育てられていた奴が結構いました。

親戚だけを見ていても、良さそうな習い事を片っ端からやらせた上に、塾も通わせて家庭教師も付け、果てはきょうだい全員に留学までさせてる家もあります。

今の勤務先はそうでもないけど、20代の頃勤めてた会社は元々はホワイト企業だったので、社内婚夫婦の中には

「教育費は突っ込めるだけ突っ込む」

というスタイルの夫婦も結構いました。

じゃ、そうやって育てられた子供がしっかり育っていたか?

となると、必ずしもそうではない感じです。

むしろですね…

金満教育を施された子に限ってポンコツ率が高い

という印象さえあります。

例えば、両親が惜しみなく教育費を突っ込んだものの、結局は底辺高校に進んでいった中学の同級生も結構な数いました。

以前勤めていた会社でも、子供に金満教育をしてる人に限って

俺の子供、学校の成績が悪くてなぁ…それがもう頭痛の種なんや…

とか言ってる人が少なからずいました。

親戚の実例その1

因みに、教育費をかけまくる私の親戚の家で育った子の行く末はこんな感じになってましたね。

バブリーな教育費をかけた結果

第1子 底辺高校→留学→非正規労働者

第2子 中堅校→上位私大→カタカナ系証券会社

第3子 プチ進学校→中堅私大→中小企業

まぁ…別に悪くはないし、失敗ではないと思います。

ただ、湯水の如くお金使ったことを考えたら、費用対効果としてどうよ?って気がしてしまいます。

上手い家庭はここが違う

逆に、このご家庭は子育て上手だなって思える家も沢山ありました(あります)。

闇雲に投資せずに手間をかける

そして、子供がしっかりと育った家を見ていたら、案外教育費をかけていないケースが多い気がするんですよね。

で、そんな家庭に共通するのが、親の学歴が高いということ

学歴が高い結果として、高収入であることも多いんですが、

そのお金を教育費に突っ込んでいるのか?

というと、案外突っ込んでいません。

見ていると、自分がある程度勉強できた人は、必要な教育費とそうでない教育費の区別がしっかりできる感じで、闇雲にお金をかけたりしないんですよね。

必要な部分にはそれなりに使ってますが、精密誘導兵器で目標を効率よく狙う感じでしょうか。

そして、お金だけかけて、「はい終わり」で子供を放置なんかしません。

必要に応じて子供フォローするし、知らないことは子供と一緒に勉強しようとしてます。

親戚の実例その2

うちの親戚にも上手くやってる家がありました。

そこは旧帝大卒の夫婦の家です。

ここなんて、まさにこんな感じだったなぁ。

子供には習い事らしい習い事はやらせてなかったし、学校もオール国公立です。

この夫婦も私みたいにドケチで、「必要ない」「重要でない」と考えたものには1円も使いません。

そして教育費も聖域ではありません。

大学の学費や下宿代など、必要な部分のみにお金を突っ込みます。

無茶に習い事を突っ込んでいなかったので、お金にも余裕があったし、子供ものびのびしてました。

さらに言えば、子供と向き合う手間は惜しんでいなかったし、親自身に

「いくつになっても楽しく新しいことを吸収しよう」

っていう気概があって(初老になった今もそんな感じです)、自分が知らないことは子供と一緒に勉強です。

で、子供はどうなったのか。

精密誘導爆撃で教育費をかけた結果

第1子 進学校→最高学府→上場有名企業

第2子 進学校→地元の公立大学→中堅企業

バブリーに教育費をかけていた親戚と比べたら、費用対効果は歴然です。

ダメな家庭はこんな感じ

反面教師として、ダメな家庭の特徴も思い出してみたい。

お金だけかけて失敗する系の家って、大抵、親が低学歴なんですよね。

(不快な思いさせたのなら、スミマセン)

例えば、私の前職の会社は、大卒の総合職と高卒のワーカーが同じ給与体系でした。

それで、私が入社する前後まではイケイケのホワイトだったので、高給貰ってきた高卒のライン工も沢山いたんです。

そういう人の中には、

自分は残念な学歴だけど、幸いお金はあるから、子供には良い教育を…

と言って、教育費を湯水の如く使っている人も少なくない感じでしたが、大概失敗してました。

その理由は非常にシンプルです。

さっき挙げた高学歴の親と逆のことをするからです。

まず、闇雲にお金かけ過ぎ。

訳の分からない幼児教育やらせたり、「他の家の子がしているのだから」という同調圧力や強迫観念から、いくつも習い事やらせたり。

できる親は精密誘導兵器で教育費を投下してると言いましたが、こっちは無誘導爆弾による絨毯爆撃ですね。

これじゃ、無駄なお金が出て行くし、スケジュール詰め込まれた子供だって疲弊する一方です。

結局、自分が勉強できない人間なんで、必要なものとそうでないものの区別ができない感じなんですよね。

ぶっちゃけ、そんな人達って、親を不安にさせてお金を巻き上げようとする教育産業の良いカモだと思うんです。

その上、彼らは塾やら家庭教師に勉強を丸投げします。

お金だけかけて「はい終わり」。

自分で子供をケアしません。

「勉強しろ」と子供に言うだけ言って、ただそれだけ。

分からないことは子供と一緒に勉強しようなんて…する訳ない。

だって、自分が勉強嫌いなんだもん。

さらに言えば、

「なぜ勉強が必要なのか」

「やったらどんなメリットがあるのか」

を説明せず、ただ頭ごなしに

「勉強しろ」

と言い続けて子供に無駄なストレスを与えるのも、ダメな家庭あるあるの光景だった気がします。

因みに、うちの親戚で金満教育やっていた家も高卒夫婦です。

身内としてこの家庭の内情も見てきましたが、やはり、ダメな家庭の特徴を全て備えていた気がします。

端的に言えば、

「お金さえかければ何とかなる」と思っていることが最大の問題

な気がします。

まとめ

まず、あくまでも私の周りを見ての感想なのですが、結論としては、

重要なのはお金の掛け方であって、掛けた金額ではない

ということが言えると思います。

そして…

× 家が金持ち→子供の学歴や社会的地位が高い

〇 親の学歴が高い→子供の学歴や社会的地位が高い

ですね。

学歴があると就職先にも恵まれるんで、結果としてその人は高収入という話になりやすく、一応は

家庭の経済状態と子供の学歴や社会的地位に正の相関がある

というロジックが成り立ちます。

ただ、例外的に高収入を手にした勉強できない夫婦の家庭が、

子供に教育費をかけさえすれば次の世代で成り上がれるか?

というと、私の周囲を見る限り、かなり厳しいです。

少し掘り下げて、良い例と悪い例を比較すると

  • 勉強できない親は、必要なものと不要なものの取捨選択ができず、教育費を効果的に投下できない
  • お金だけかけて教育を家庭外に丸投げにするなら、何をやっても一緒
  • 子供は親の口先ではなく背中を見て育つ

という現実が浮かび上がってきます。

余談ですが、ネットサーフィンしていたら、めっちゃ良い記事を見つけました。この記事の主張に100%同意します。

[blogcard url="https://toyokeizai.net/articles/-/185084″]

今後のプラン

でまぁ…自分としては、こういうケーススタディを子供の教育に生かしていきたいなぁと思う次第なのです。

今の思いとしては

教育費なんてソコソコで良いんじゃないの?

というところです。

繰り返しますが、大事なのは金額じゃないし、無闇にお金だけかけてもしょうがないんで。

そりゃ、ある程度はかけてあげる必要はあると思うけど、

中学以降の学費さえしっかりかけてやれれば、あとはもう最低限で良いんじゃないの?

と思ってます。

私ども夫婦に効果的な教育費の使い方ができて、その上でガンガンお金をかけてあげられれば一番良いのだけど、あいにく、私も嫁さんも、世間の平均よりは上でも、他人に自慢できるほども勉強できた訳じゃないし学歴も大したことありません。

親自身がそこまで勉強できる訳じゃないんです。

[blogcard url="https://fire-madogiwa.com/post-12395/"]

なんで、正直言って教育費の使い道を上手にコントロールできる自信がありません。

こんな夫婦が変に色気を出すと、諸先輩方がそうであったように、大体において教育産業のカモになって終わりだと思うんです。

ただ、これを自分で知っているか知ってないかだけでも大きな差だと思ってます。

少なくとも、「他の子もやってるから」みたいな同調圧力や見栄による浪費へのブレーキにはなるハズ。

無駄金を使うぐらいなら、効果がはっきりしてるもの以外への投資を一切手控えてしまうのも立派な選択肢ですよね。

あとは、かけるお金はそこそこでも、それを活かすためにしっかりと手間をかけてやることなのかな。

最近は共働きが増えたせいか、子供を放置プレーしてる夫婦が多いような。

でも、周りの事例を見ている限り、教育費と手間って子育ての両輪みたいなもんで、この2つをバランスよくかけてやらないと子育て上手く行かないような気がするんですよね。

だからうちは絶対に子供を放置プレーにだけはしたくないな…と思う次第。

幸い、私は窓際族だし、そう遠くない未来に引退する予定です。

そこらの共働き夫婦より時間はあるはず…。

まぁ、言っても子供が生まれてから1年と経っていないし、これから先で考え変わるかもですが…。