高配当株投資をディスり尽くす 第二弾 ~税金編~

以前の記事、高配当株≒クソ株 に続き、安定志向の日本人が大好きな高配当株投資をディスり尽くす記事の第二弾です。

私は「優良株ガチホ」を妄信することに散々警笛を鳴らしてきたつもりですが、巷の高配当株信仰はそれ以上に問題だと思っています。

キャピタルゲインとインカムゲインを区別するのは無意味

既に前回の高配当株≒クソ株で触れましたが、一番大事なことなので復習です。

配当を受け取ることと、配当相当額の元本を切り崩すことは理論上イコールでどっちを選択してもトータルリターンは変わりません。

これはどういうことかと言うと、配当を払い出せば会社の手持ちのキャッシュは当然少なくなり、その分企業価値が落ちて理論上の時価総額・株価も下がります。

逆に無配の会社の株の場合、そういうことは起こりませんので配当相当額の株式を売却してキャッシュにした場合、上記のケースとトータルリターンは同じになるんです。

なので、本来配当が高いこと自体に価値はありません。

さらに言えば、上記の話はPBR(時価総額÷企業の所有資産額)が1倍と仮定した場合の話です。

厳密に言えば、

配当を払い出した際に企業の時価総額は 配当金×PBR だけ傷つくことになります。

つまり、PBRが1倍を超えて市場から一定の評価を受けている企業なら、理論上は払われた配当額以上に株価が下がって株主は痛い目に遭うことになります。

高配当株投資は税制面で不利

では、ここからは前回の記事で触れて来なかった内容に行きましょう!

はっきり言って、高配当投資は税制面で非常に不利なんです。

配当課税で投資効率が低下する

日本の場合、配当には20%の税金がかかります。これがクセモノ。配当が株主に払い出されて都度税金がかけられると、企業がそれを社内で運用して企業価値を高めていった場合と比較してリターンが低下します。

単純なシミュレーションで比較してみましょう。配当利回り5%の高配当株と企業成長率5%のグロース株を比較してみます。

前提条件
  • 配当及び売却益に対する税率:20%
  • 100万円を投入して20年間運用後、全部売却・換金する。
  • 配当金は全て再投資する。
トータルリターン比較表
理論上のリターンは一緒でも、税金で差が付きます!

同じリターンになりそうなものですが、最後の売却時に一括して税金を払うグロース株の方が高いリターンとなりました。

これは、配当が払い出されるたびに税金を抜かれるせいで、配当を再投資してそれがまた配当を呼ぶ複利効果が削がれてしまうから起こる現象です。

人生の三大不良債権獲得大作戦でも触れましたが、複利効果を上手く味方につけるポイントはお金のかかるイベントはなるべく後に持っていくこと。グロース株に投資して最後売る時に一括で税金払った方が結果としてリターンは高くなります。

外国株の配当は二重課税を喰らう

外国株の場合、売却益(キャピタルゲイン)は国内税20%分しか課税されませんが、配当(インカムゲイン)は現地で課税された上でさらに国内で課税されます。

税率は国によりけりです。でも結構かかります。

各国の配当税率
地味にこれが効いてくる

確定申告して外国税額控除制度を利用すれば、外国で課税された分はある程度は戻ってきますが、相当税金払っていない限り100%を取り戻すことはできません。因みに私も毎年これしてますが、大体6割程度しか戻ってこないです。

最後に

誤解しないでほしいのですが、私は全ての高配当株がクソ株だと言っているのではありません。何でもかんでも無配のグロース株が良いというつもりもないです。無配株にはただの赤字企業も多いですし。

ただ、SNSや投資ブログを見ていると高配当株持って配当再投資するのが一番手堅いと言わんばかりな言説が溢れているのはちょっと違うだろ!と思うんです。

月並ですが、表面的な指標だけを見るのではなく、ちゃんとその会社のことを理解した上で投資することが大切です。

その自信ないなら、インデックス買っとけ!

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